信田煮とは?キツネが由来の料理?人気の作り方・レシピも紹介!
信田煮を知っていますか?どんな料理なのでしょうか?今回は、信田煮とはどんな料理か、信田煮の読み方や由来を紹介します。信田煮の献立レシピやその他の信田が付く料理も紹介するので参考にしてみてくださいね。信田煮について理解を深めてみましょう。
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信田煮(しのだに)とは?
信田煮は、「しのだに」という読み方をしますが、一体どのような料理なのでしょうか。ここでは、信田煮がどのような料理なのかを紹介します。
信田煮(しのだに)の意味は「油揚げ」の煮物
信田煮(しのだに)は、油揚げを使った煮物のことを言います。関西地域では油揚げを信田と呼ぶことから、この名前で親しまれるようになりました。信田煮は、主に油揚げの中に鶏肉・豆腐・野菜・魚のすり身などを入れ、醤油や砂糖で味付けして作られます。また、油揚げを細かく刻み、具材と一緒に煮込んだ料理も関西地域では信田煮と呼ばれるようです。
なお、信田の代わりに「篠田」や「志乃田」と表記されることもありますが、同じく油揚げを使った料理を意味しています。
信田煮は地域の郷土料理ではない
信田煮はその名前からどこかの地域の郷土料理だと思う人もいるかもしれませんが、郷土料理ではなく油揚げを使った料理の関西地域での呼び名です。全国的には、信田煮は巾着煮や袋煮などと呼ばれることが多いでしょう。地域によって呼び方が異なるだけで、料理自体は同じものを意味しています。
信田煮の由来・語源は?なぜ信田?
関西地域では、なぜ油揚げを使った料理のことを信田煮と呼ぶようになったのでしょうか。ここでは、信田煮の由来や語源について紹介します。
信田煮は「信太の森の伝説」のキツネの言い伝えに由来する
大阪府の和泉市には、信太の森と呼ばれる場所があります。ある日、信太の森に住むキツネが狩人に襲われていたところを、安倍晴明の父親の保名が助けました。そのキツネは保名に恩を返すために人間の女性に化け、保名の妻となり安倍晴明を産んだと言われています。しかし、その後キツネの正体が明らかになり、キツネは信太の森へと帰って行ったそうです。
この信太の森の伝説が、信田煮の由来になったと言われています。油揚げはキツネの好物だとされているため、油揚げからキツネを、キツネから信太の森を連想しているようです。
信田煮以外に「信田」がつく料理はある?
信田煮以外に「信田」とつく料理には、以下のようなものがあります。
・信田寿司
・信田うどん
・信田巻き
・信田和え
・信田丼
信田と名のつく料理には、油揚げが使われているのが特徴です。信田寿司はいなり寿司、信田うどんはきつねうどんのことを指しています。信田巻きは油揚げで食材を巻いたもので、信田和えは油揚げと食材を和えたものです。また、信田丼は油揚げを卵でとじ、ご飯に乗せた料理のことを言います。
信田煮の人気な作り方・レシピ
信田煮を自宅で作る際は、どのような具材を入れると美味しく仕上がるのでしょうか。ここでは、信田煮の人気レシピを紹介します。
①豆腐の信田煮
豆腐を使って信田煮を作ると、厚揚げのような味わいが楽しめます。使う豆腐は絹ごしか木綿かで食感が異なるため、好みによって使い分けましょう。なお、油揚げをとじる際には爪楊枝の代わりにパスタの乾麺を使うと、丸ごと食べることができるのでおすすめです。