ニシンとは？味がまずい魚なの？栄養価や美味しい食べ方など紹介！
数の子の親「ニシン」とはどんな魚か知っていますか？生魚で出回る機会が少なくとも産地ではよく食べられる魚です。今回は、ニシンの味わいはまずい・美味しいどっちなのかや、栄養価・効能なども紹介します。ニシンの美味しい食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ニシンはまずいイメージのために人気がある魚とは言えませんが、栄養面で見てもおすすめできる魚です。ニシンに多く含まれている栄養素はたくさんあります。
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・ビタミンD
・ナイアシン
・パントテン酸
・EPA（エイコサペンタエン酸）
・DHA（ドコサヘキサエン酸）
・マグネシウム
・リン
・亜鉛
青魚に多く含まれることで有名なEPAとDHAは、ニシンにも多いです。EPAは血液をサラサラにしDHAは脳の働きを良くするだけでなく、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞の予防としても大切です。普段注目の少ないビタミンB6と12はエネルギー代謝の補助として、ともに大切な栄養素になります。
ビタミンB6は、免疫力を正常に働かせ皮膚の増進、ヘモグロビンの合成に必要で女性の月経前症候群の症状を和らげる働きがあるそうです。不足すると皮膚炎や貧血の他、神経系への影響も心配されます。ビタミンB12は、血液などの体内組織の機能や発達と正常な増進に必要とされいて、不足した場合は末梢神経障害などの心配があります。
カルシウムは骨を丈夫にし、神経細胞にも大切な栄養素です。亜鉛は成長ホルモンに欠かせない栄養素で、不足すると免疫力の低下や味覚障害に繋がります。他にもここに挙げた様々な栄養素がニシンには含まれています。
ニシンの美味しい食べ方は？
ニシンは、調理する機会が少ないため美味しい食べ方はあまり知られていません。ここでは、鮮度の良いニシンが手に入った時に食べてもらいたい、ニシンの美味しい食べ方を紹介します。実は肝と言われる魚の内臓も、ニシンの場合は数の子同様、白子が美味しいと言われます。
①ニシンの刺身
北海道を中心に産地でしか食べる機会のない刺身ですが、新鮮なニシンが手に入った時にまず食べてもらいたい料理です。ニシンはサイズも手頃で皮も手で剥げるため、魚を捌きなれない人も試してみてください。ただし小骨が多いため、刺身は薄切りにする方が食べやすいでしょう。または、骨切りしたり、たたきにしたりしても美味しく食べられます。
ちなみに生食する際に気になる寄生虫は、ニシンの場合アニサキスが該当するため刺身にする時はよく注意してください。アニサキスは体長2～3cmほどの半透明白色で内臓の表面に寄生する寄生虫で、鮮度が落ちると筋肉にも移行する可能性があります。
②ニシンの塩焼き
焼魚のイメージが少ないニシンですが、刺身などの生食以外では塩焼きも美味しいです。焼く前に塩を振って水分が出た時は、しっかりと拭き取ることが臭みを防ぐポイントです。できれば数の子や白子をつけたままじっくり焼くのをおすすめします。焼き上がりの際、しばらくグリルの中におくと、身が蒸されてふっくらと美味しく仕上がるでしょう。
③ニシンの甘露煮
ニシンの甘露煮は総菜でよく見かけても、自分で作る人は少ないでしょう。基本的な煮魚と作り方は同じですがオイスターソースが入っているのがこのレシピのポイントで、他の魚にも応用できます。ここでは付け合わせとして茹で卵も一緒に煮ていますが、甘露煮として煮詰める必要があるので焦がさないように注意してください。
ニシンを食べてみよう
正月に食べる数の子や身欠きニシンを使った昆布巻きばかりが知られるニシンですが、刺身など生の状態や塩焼きにしても美味しく食べることができます。地域によりお店で見かけることは少ないかもしれませんが、機会があればこの記事を参考に栄養豊富なニシンを味わってみてください。