アブラボウズとは?刺身が美味しい?味わいや下痢・腹痛など食べる際の注意点を紹介!

深海魚「アブラボウズ」を知っていますか?食べ過ぎると下痢・腹痛を引き起こす魚です。今回は、アブラボウズの〈別名・味わい・値段〉など特徴や販売禁止なのかに加え、〈刺身・寿司〉など美味しい食べ方を紹介します。〈煮付け〉などアブラボウズの人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. アブラボウズとは?どんな魚?
  2. アブラボウズの生態・見た目の特徴
  3. アブラボウズの名前の由来と別名
  4. アブラボウズは食べると危険?販売禁止にも?
  5. アブラボウズは食用可能な魚
  6. アブラボウズの食べ過ぎは下痢・腹痛を引き起こす恐れも
  7. 体の油脂成分の危険性から販売禁止になった魚もいる
  8. アブラボウズの味わいは美味しい?値段も高め?
  9. アブラボウズの味わいは「クエ」に匹敵するとも
  10. アブラボウズの値段は高め
  11. アブラボウズの美味しい食べ方は?
  12. アブラボウズは刺身・寿司が定番
  13. アブラボウズに合う調理法・料理
  14. アブラボウズの人気な料理レシピ
  15. ①アブラボウズの煮付け
  16. ②アブラボウズの味噌漬け
  17. ③アブラボウズの西京焼き
  18. アブラボウズを食べてみては?

アブラボウズとは?どんな魚?

釣りをする人の間では「全身トロ」として知られているアブラボウズですが、一般的に出回っている魚ではないのでよく知らないという人も多いでしょう。ここではアブラボウズの生態や特徴、美味しい食べ方などを紹介します。

アブラボウズの生態・見た目の特徴

アブラボウズは体長が約1.5メートルほどになる大きな魚で、カサゴ目ギンダラ科のアブラボウズ族に属する唯一の種です。カサゴ目の中でも大きさは最大級で、水深約400メートルの岩場に生息している深海魚です。北太平洋からベーリング海峡、カルフォルニア沖まで生息していて、伊豆大島付近の海溝では、水深1000メートル付近でも生息しています。

日本での産地は伊豆大島のほか、神奈川県小田原が有名です。小田原では特産魚として、知名度向上を図っています。若いうちは白い斑点がありますが、成長するにつれて灰色に変わり、まだら模様が薄くなります。市立室蘭水族館にて日本で初めて飼育に成功した際は30年近く生きていたという記録があり、長生きする深海魚のようです。

アブラボウズの名前の由来と別名

アブラボウズは漢字で書くと「脂坊主」・「油坊主」となりますが、この名づけからわかるように非常に脂が多い魚です。体の約40%は脂質でできていて、その脂の多さから名前もアブラボウズとつけられています。アブラボウズは非常に深い深海に生息する深海魚なので、過酷な環境下で生きるために脂質が必要だと考えられています。

また、アブラボウズには「オシツケ」という別名がありますが、これは「毒見役」のことです。アブラボウズは、その脂質の多さから食べると下痢を引き起こす場合があります。毒見が必要な魚だから「オシツケ」となったという説や、食べるのを押し付けあったからだという説が知られています。

アブラボウズは食べると危険?販売禁止にも?

出典: @Yes_Aikyan

アブラボウズは非常に脂が多い深海魚で、別名からも分かるように毒見役が必要なほど下痢を起こすことが多い魚です。実際にアブラボウズを手に入れても食べられないのでしょうか。ここでは、アブラボウズを食べたときの危険性ついて紹介します。

アブラボウズは食用可能な魚

アブラボウズに含まれている脂質は、主にトリグリセリドという成分です。トリグリセリドは一般的な中性脂肪のような成分で、人が食べても体内で分解できるので食用しても問題はありません。仮にアブラボウズからたくさんのトリグリセリドを摂取しても、分解しきれないものは排泄されるので安心して食べられます。

アブラボウズの食べ過ぎは下痢・腹痛を引き起こす恐れも

アブラボウズに含まれているトリグリセリドという成分は、人によっては体質的に合わないこともあります。そうした人はアブラボウズを少し食べただけでも下痢になってしまう場合があるので注意が必要です。

普段から脂肪の多い食品が苦手な人や、脂質の多い食事でお腹を壊すことが多い人は、アブラボウズを食べると下痢になる可能性が高いので食べるのを控える方がよいでしょう。また、トリグリセリドは食べられる脂質ですが、中性脂肪に当たるためカロリーも高いです。

魚はヘルシーな食材というイメージもありますが、アブラボウズは食べすぎるとカロリーの過剰摂取につながるので注意しましょう。アブラボウズを食べるときは、刺身では一食60g、加熱したものは120g程度に抑えるのがおすすめです。

体の油脂成分の危険性から販売禁止になった魚もいる

アブラボウズは、脂質の多さから下痢を引き起こすことがありますが、実際に体内に含まれる脂質のせいで販売禁止になった魚もいます。代表的な販売禁止になった魚はバラムツやアブラソコムツで、これらの魚に含まれている脂質はワックスエステルです。

ワックスエステルはトリグリセリドのように食べても消化できない脂なので、もしバラムツやアブラソコムツを食べてしまうとお腹を下し、下痢になるのでバラムツやアブラソコムツはオムツが必要な魚といわれています。

これらの魚は食品衛生法で販売禁止に指定されていますが、同じ深海魚でもアブラボウズは流通可能で、大手の回転ずしチェーン店でも出されたことも有名です。

アブラボウズの味わいは美味しい?値段も高め?

アブラボウズは釣り人の間で「全身大トロ」と表現されることも多い魚です。実際にアブラボウズを食べたらどんな味がするのでしょうか。ここでは、アブラボウズの味わいや値段について紹介します。

アブラボウズの味わいは「クエ」に匹敵するとも

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