あらめとはどんな海藻?ひじき・昆布との違いは?栄養など特徴を紹介!
あらめを知っていますか?どんな海藻なのでしょうか?あまり聞きなれない人も多いかもしれません。今回は、あらめの栄養など特徴を<ひじき・昆布・わかめ>との違いを含めて紹介します。あらめの戻し方や美味しい食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
あらめとは?ひじき・昆布・わかめとの違いは?
あらめと呼ばれる海藻がありますが、どのようなものでしょうか。乾物として売られていることが多く、聞き慣れない人も多いかもしれません。ここではあらめについて紹介していきますが、まずは基本的なあらめのことと他の海藻との違いについて見ていきましょう。
あらめは昆布の一種の海藻
あらめは褐藻綱コンブ目コンブ科に属している、太平洋沿岸に広く分布している海藻です。長さは20cmから大きなものでは1mほどに成長します。昆布と同じ仲間になりますが、昆布との違いは見た目がチガイソ科のわかめと似ており、葉の部分が枝分かれしているのが特徴です。三重県の伊勢志摩の特産となっており、伊勢神宮にも奉納されています。
あらめの味わい・食感
あらめは見た目はわかめに似ていますが、わかめよりも肉厚で食感も荒々しいのが特徴です。調理方法はひじきのように使われますが、やはりひじきと比べても荒っぽい味わいと歯ごたえのある食感になるようです。あらめの名前の由来ともなっている特徴の一つですが、その肉厚さから食べごたえも感じられる食材と言えます。
あらめの値段・価格
あらめは養殖ができず、流通しているものはすべて天然ものです。乾物として販売されていることが多いですが、わかめやひじきの乾物に比べると倍以上の価格になっています。特に伊勢志摩産のあらめは高価で、100gで600円前後の価格となっています。
あらめの栄養素と効果・効能は?
あらめの栄養素と効果、効能はどのようなものでしょうか。他の海藻に比べあらめの栄養が優れていると思ったら、あらめを選んで毎日の食事に取り入れてみましょう。
①β-カロテン
βカロテンは体内に入ると、ビタミンAに変換されます。鼻や目などの粘膜の健康を維持するのに欠かせません。老化の防止や動脈硬化の予防などにも効果的な栄養素で、緑黄色野菜に良く含まれているものの毎日摂取するのは大変な栄養素でもあります。あらめには100gあたり2700mgのβカロテンが含まれており、トマトの7倍の量にあたります。
こまめに食べることで1日の摂取量に届きやすくなるので、あらめを活用してみてください。
②カルシウム
カルシウムと言うと牛乳などの乳製品などが思い浮かぶかもしれませんが、あらめなどの海藻にも豊富に含まれてます。特にあらめは含まれるカルシウム量が牛乳の12倍ともいわれており、さらに海藻であることからカロリーも低くヘルシーにカルシウムの摂取が可能です。
カルシウムは骨と血液を作るうえで欠かせない栄養素ですが、骨ではカルシウムの分解と吸収のサイクルが行われています。50代に入ると分解される量の方が増え、吸収はされにくくなることから骨粗しょう症の原因にもなるため、骨折の予防にあらめはおすすめの食材です。また、ストレスが溜まってイライラしやすい場合にも、カルシウム摂取はおすすめです。
③食物繊維
あらめは食物繊維が豊富に含まれており、他の海藻と比較すると以下のようになります。
100gあたり
・あらめ:48g
・ひじき:51.8g
・わかめ:32.7g
あらめはひじきとそれほど変わらない食物繊維量が含まれていることがわかり、この量はごぼうの8倍にあたります。食物繊維は便秘解消に効果的であることが知られていますが、食物繊維の中にも種類があり、あらめにはアルギン酸とフコダインと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれています。
アルギン酸はナトリウムを排出して血圧を下げ、フコダインはがん予防や抗アレルギーなどにも効果的です。
④タンパク質
あらめにはタンパク質が豊富に含まれており、大豆製品である豆腐の2倍以上ともいわれています。タンパク質は髪や肌など、あらゆる体の形成に関わるタンパク質は代謝の維持にも備わることから、筋トレやダイエットにも欠かせない栄養素です。
肌の弾力や髪の美しさを保つほか、筋肉の形成などにも使われていますが、現代の日本人の食事はタンパク質が不足しがちとなっています。あらめは糖質は高いものの脂質が低く、煮物などの低カロリーな料理にしやすいことから、ダイエットに取り入れるのもおすすめです。