メントスコーラとは？死亡事故あり？仕組み・原理とやり方も紹介！

メントスコーラが噴き出すのは、以下のような理由からメントスによってコーラから二酸化炭素が逃げ出すためです。

・メントスがコーラに入る時の刺激
・メントスの成分による界面活性剤としての働きによりコーラの表面張力が弱まる
・メントスの表面には無数の小さな穴がある

炭酸飲料のコーラにチューイングキャンディの一種であるメントスを入れると、上記の理由によりコーラから二酸化炭素が一気に逃げ出します。その勢いによってコーラが噴出する現象を、メントスコーラと呼びます。

メントスのゼラチンに含まれる界面活性剤には、表面張力を弱める作用があるのが特徴です。水分子同士が引き合う力を意味する表面張力が強いと、炭酸飲料の内部にある二酸化炭素は放出されません。コーラにメントスを加えると表面張力が弱まって二酸化炭素が泡になるのを抑制しきれず、泡が水中から逃げる勢いでメントスコーラが噴き出します。

また、メントスは液体内での落下速度が速い性質があり、コーラに入れた時の衝撃によって気泡が発生しやすくなると言われています。メントスの表面には多くの穴があり、コーラに入れた時に細かい泡が発生しやすくなるのも、噴き出す原理のひとつです。

メントスコーラを実施する時に準備するものと手順は、以下の通りです。

【準備するもの】
・ペットボトル入りダイエットコーク：1本
・メントス：数個
・キリ：1個
・糸：1本

【手順】
1.メントスとペットボトルのキャップの中心にキリでそれぞれ穴を開ける
2.キャップの穴に糸を通し、その後数個重ねたメントスの穴に糸を通して結び、メントスを一列に固定させる
3.再度キャップの穴に糸を通し、キャップの下に一列にメントスがぶら下がる格好にする
4.糸を引っ張りメントスをキャップの下に密着させた状態でボトルのキャップを締め、糸を放つ

上記のような手順で行うと、キャップに開けた穴からコーラが間欠泉のように一気に噴き出します。1.5Lのボトルのコーラを使う場合は、5個程度のメントスを使用してください。メントスの量が多いほど噴出の勢いが増しますが、初めて行う際には少ない量で試したほうがよいでしょう。

キリがない時には、取り扱いに気をつければ尖った刃物で代用することも可能です。キャップに開ける穴は、ある程度の大きさにするとボトルが爆発しにくくなります。また、コーラのほかの炭酸飲料で同様の手順で行うと、メントスコーラと同じような結果になることが多いようです。

メントスコーラを行う際の注意点は、以下の通りです。

・噴出の勢いでボトルが爆発し、キャップが吹き飛ぶ可能性を考慮する
・コーラが噴出しても良い庭、広場などの屋外で実施する
・広場や公園のような公共施設で実施する場合は、周囲の人の迷惑にならないようにする

メントスコーラを行うと大きな音が出るうえに激しい勢いでコーラが噴き出るので、周囲の人を驚かせないようにあらかじめ声をかけておいてください。また、ボトルが爆発したりキャップが吹き飛んだりすることもあるため、周りに人がいないか確認したうえで行いましょう。