小松菜の旬はいつ?見分け方のポイントや栄養価・値段の変化など紹介!
【管理栄養士監修】小松菜の旬がいつか知っていますか?今回の記事では小松菜の旬の時期・値段にくわえ、一番美味しい時期について紹介します。スーパーで購入する時にどういった小松菜を選べば良いか迷うという方は、新鮮な小松菜の見分け方も紹介するので参考にして下さい。
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小松菜はどんな野菜?
小松菜は、チンゲン菜と同じアブラナ科の植物です。収穫時期を過ぎても採らずにそのままにしておくと、アブラナと同じ黄色い花を咲かせて菜の花になります。
小松菜の歴史
今では全国的に栽培されている小松菜ですが、江戸時代は東京の小松村という村で栽培されていました。場所は、現在でいうと江戸川区内の小松川の辺りです。その小松村に当時の将軍、徳川吉宗が立ち寄った際、小松菜を使った汁物が献上されました。吉宗は小松菜をたいそう気に入り、当時の地名である小松村から「小松菜」と名付けたと言い伝えられています。
冬になると江戸川区では、小松菜料理をメインにしたイベントを行っています。現在も雑煮に小松菜が入っている地域がありますが、小松菜が名付けられた時代からの名残なのでしょうね。
小松菜の生産量・主産地
小松菜の主産地は、発祥の地である東京を始めとした関東地方です。その関東地方内での生産量(収穫量)トップ5はこのようになっています。
順位 | 県名 | 生産量 |
1位 | 茨城県 | 20,000t |
2位 | 埼玉県 | 14,700t |
3位 | 東京都 | 7,860t |
4位 | 群馬県 | 7,310t |
5位 | 千葉県 | 6,300t |
出荷量トップはダントツで茨城県です。発祥の地である東京は3位に入りました。関東で唯一、栃木県だけは小松菜の出荷をしていません。
小松菜の旬はいつ?
小松菜は今の時代、1年中スーパーに出回っていますが、旬の時期は12月~翌年3月です。ハウス栽培で春以降も小松菜は販売していますが、美味しさも栄養価も冬の小松菜の方が上なので、食べるなら冬をオススメします。
冬の小松菜は春や夏のものに比べて栽培してから食べるまでには少々時間がかかりますが、その分栄養がたっぷりで美味しいです。旬の食べ物は食べると寿命が延びると昔から言われているので、食べなければ損です。
小松菜は旬の冬が一番美味しい
新潟県で栽培されている冬の小松菜は「冬菜」「雪菜」「董菜」などと呼ばれ、冬の伝統的な野菜として昔から食べられています。関東の小松菜との違いは秋に種を蒔き、冬に雪でトンネルを作って育てる雪国ならではの方法です。
雪の寒さに耐えようと栄養分を貯える為、通常の小松菜と大きさが同じでありながら、青臭さが少なく、ほんのりとした爽やかな甘みが特徴で、寒くなればなるほど美味しくなるブランド野菜として近年注目されています。
(*小松菜以外の冬の野菜について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
春頃(3月~4月)に出荷されるのは鶯菜
春の時期に栽培される小松菜は別名「鶯菜」(うぐいすな)と呼ばれています。春の鶯が鳴く時期に栽培されるからと、こういった名前がつけられました。京都の方では季節に関係なく、小松菜をうぐいす菜と呼んでいるようです。
冬は大きくなるまで栽培して食べますが、春の鶯菜は旬のものとは違い、本葉が3、4枚出てきた辺りで収穫して食べます。鶯菜は若い葉なので小松菜独特の臭みもなく、柔らかくてほろ苦さが何ともいえない春の味です。
旬の冬は値段が高め
小松菜は、他の時期に比べて旬である冬の値段が高いと言われています。各都道府県で差があるとは思いますが、東京卸売市場での卸売価格を元に見てみましょう。1キロあたりの卸値のデータとなっています。
平均 | 338円 |
1月 | 716円 |
2月 | 516円 |
3月 | 250円 |
4月 | 266円 |
5月 | 233円 |
6月 | 240円 |
7月 | 286円 |
8月 | 377円 |
9月 | 345円 |
10月 | 389円 |
11月 | 177円 |
12月 | 263円 |