「あさり」と「はまぐり」の違い・見分け方は?味・大きさなど比較して紹介!
「あさり」と「はまぐり」の違いを知っていますか?今回は、「あさり」と「はまぐり」との違いを〈模様・触り心地・大きさ・味・旬・生息地〉など別に比較して紹介します。「あさり」と「はまぐり」の見分け方や似てる理由についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
⑤栄養価の違い
あさり(可食部100gあたり) | はまぐり(可食部100gあたり) | |
カロリー | 27kcal | 39kcal |
タンパク質 | 6g | 6.1g |
鉄分 | 3.8mg | 2.1mg |
ビタミンB12 | 52㎍ | 28.4㎍ |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。
あさりとはまぐりは、栄養価にもこのような違いがあります。
・あさり
あさりは、貧血を防ぐ効果のある鉄分や、血液を作る際に不可欠なビタミンB12を多く含んでいます。特に、あさりのビタミンB12含有量は、貝類で最も多い数値となっています。
・はまぐり
はまぐりは、あさりよりもカロリーがやや高いです。また、あさりよりは少ないものの、鉄分やビタミンB12を多く含んでいます。
(*あさりの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
⑥値段の違い
あさりとはまぐりは、以下のようにはっきりとした値段の違いがあります。
・あさり
あさりは、比較的生息地域が広く収穫量も多いため、スーパーの特売などでは1パック150円ほどで売られていることもあります。通年販売され、値段も安定しているため手に入れやすいといえます。
・はまぐり
スーパーなどで見かけるはまぐりはほとんどが中国産で、国産のはまぐりは1キロで5000円することも珍しくありません。国産はまぐりが高い理由は、はまぐりは限られた水域でしか生息できないことに加え、干拓などで生息地の浅海域が破壊されたために、昭和後期から収穫量が減り続けているからです。現在、日本固有種の本はまぐりは、絶滅の危機に瀕しています。
「あさり」「はまぐり」と似てる「しじみ」は何が違う?
あさりやはまぐりと同じくスーパーに並んでいるしじみですが、あさりやはまぐりとの違いは何なのでしょうか。ここでは、しじみの特徴を、あさり・はまぐりと比較しながら説明します。
しじみの特徴とあさり・はまぐりの違い
しじみには、あさりやはまぐりとは違う以下のような特徴があります。
・色や模様:貝殻の色は黒や茶色で、模様はない
・大きさ:2~3㎝
・表面の触り心地:貝殻の表面に細い筋があるが、あまりザラザラ感はない
・味わいの特徴:少しクセがあり、濃厚。塩味が強い
・旬や生息地:旬は3~5月。淡水や、川の河口に生息している
・栄養価:鉄分・ビタミンB12が豊富で、オルチニンというアミノ酸が含まれている
・値段:国産の天然しじみは100gで500円程度
しじみの貝殻は暗色で、あさりやはまぐりのような模様がないのが特徴です。また、触感はざらざらしたあさりとつるつるしたはまぐりの中間で、しじみの大きさは三つの貝の中で最も小さいです。海水で生息しているあさりやはまぐりと違い、しじみの生息地は淡水ですが、その身により多くの塩分を含んでいるのはしじみで、三つの中で一番濃厚な味といえます。
しじみの一番の特徴は、その栄養価です。しじみには、オルチニンというアミノ酸が豊富に含まれていますが、あさりやはまぐりにはほとんど含まれていません。
現在の漁獲量はあさりよりしじみの方が多いですが、2015年以前はあさりの方が常に漁獲量が多かったため、現在でもその名残でしじみの方がやや高価な値段となっているようです。2022年1月の東京都中央卸売市場におけるしじみの月間卸値は、1キロ当たり平均952円、あさりは平均642円となっています。
あさりとはまぐりの違い・見分け方を知ろう!
あさりとはまぐりは、見た目が似ていても、様々な観点において違いがあります。ただし、明確な違いがあるとはいえ、あさりもはまぐりも、どちらもうまみと栄養がたっぷりのおいしい食材です。あさりとはまぐりの違いや見分け方を知り、その特徴に合わせて食べ方を使い分けるなどして、貝のある食事を楽しんでみてください。