「あさり」と「はまぐり」の違い・見分け方は?味・大きさなど比較して紹介!
「あさり」と「はまぐり」の違いを知っていますか?今回は、「あさり」と「はまぐり」との違いを〈模様・触り心地・大きさ・味・旬・生息地〉など別に比較して紹介します。「あさり」と「はまぐり」の見分け方や似てる理由についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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「あさり」と「はまぐり」の違いって?
あさりとはまぐりは、どちらもスーパーなどで見かける食用の二枚貝ですが、姿が似ているためあまり貝類を調理したり食べたりしない人にとっては違いがわかりにくい食材です。そこで今回は、あさりとはまぐりの具体的な違いや見分けるポイントについて、様々な観点から説明します。
「あさり」と「はまぐり」の違い・見分け方は?
あさりとはまぐりは、どちらも三角形に近い楕円形の貝殻を持つ二枚貝で、同じマルスダレガイ科の貝類ですが、明確な違いがあります。ここでは、あさりとはまぐりの見た目・触感・味・生息地・栄養価・値段の面から具体的な違いを説明します。はまぐりに似ているあさりとは別の生物・大アサリについても紹介するので、見分ける際の参考にしてください。
①色・模様や大きさの違い
あさりとはまぐりの色・模様や大きさには、それぞれ以下のような違いがあります。
・あさり
あさりの貝殻の表面色は灰褐色が多く、白・黒・茶・青の混合や単色など個々で多様な色をしています。また、地域や育つ場所によって異なるという模様は、個体ごとに少しずつ違う複雑な幾何学模様をしています。あさりの大きさは、3~4㎝程度ですが、6~7cm程まで成長するものも存在するようです。
・はまぐり
はまぐりの貝殻の表面色は白や薄茶色で、縞模様や放射状の線模様が入っているのが特徴です。はまぐりにもさまざまな模様を持った個体がありますが、全体的な模様は似ています。はまぐりの大きさは5~6cm程で、10cm以上のはまぐりも存在するといわれていますが、あさりよりやや大きく、貝殻の形は丸みを帯びた三角形をしています。
はまぐりと姿が似ているといわれる大アサリは、表面が灰白色で、貝殻に特にこれといった模様がないのが特徴です。あさりと大アサリの違いは殻の内側の色にあり、あさりは殻の内側が白や薄紫色ですが、大アサリはウチムラサキガイという正式名称のとおり殻の内側が紫色をしています。
②表面の触り心地の違い
あさりとはまぐりの貝殻の触り心地には、以下のようなはっきりとした違いがあります。表面を触ってみることが、あさりとはまぐりを見分ける一番確実な方法といえます。
・あさり
あさりの表面には細かい筋があり、ザラザラとした触り心地をしています。
・はまぐり
はまぐりの表面には溝がなく、ツルツルとした触り心地です。
③味わいの違い
あさりとはまぐりの味わいにも、それぞれ以下のような違いがあります。
・あさり
淡白な味の中に、わずかな苦みのような癖があるのが、あさりの味わいの特徴です。あさりには、苦みや渋み・酸味を含む貝類特有のうまみ成分・コハク酸が多く含まれています。通年手に入りやすく、調理も簡単なあさりは、日常的に汁ものにしたり焼いたり、様々な料理の具材として食べられています。
・はまぐり
はまぐりの味わいは、ふっくらと柔らかな食感と、上品な甘みが特徴です。はまぐりに含まれるうまみ成分は、あさりに多いコハク酸が少なく、一方でグルタミン酸の量は貝類の中で最も多くなっています。はまぐりは、その出汁のおいしさから、汁物として食べられることが多いです。
また、はまぐりは、形は似ていてもぴったり合う貝殻が1対しかないことから、古来より夫婦の象徴のおめでたい食べ物とされています。現代でも、お食い初めや桃の節句・結婚式など、祝いの席ではまぐりの潮汁などが食べられています。
④旬・生息地の違い
あさりとはまぐりは、旬と生息地がそれぞれ以下のように違います。
・あさり
あさりの旬は海水温が20度前後になる春と秋で、潮干狩りは4~5月に行われることが多いですが、スーパーなどでは通年販売されています。海に生息しており、日本の主なあさり生産地は愛知県・静岡県・三重県です。
・はまぐり
はまぐりの旬は2~4月で、淡水の流入する場所で干潟から水深12メートル前後までの浅瀬に生息しています。はまぐりは、昔は日本各地の沿岸で獲れましたが、今ではその数が激減し限られた地域でしか獲れなくなっています。現在国産のはまぐりは茨城県産が最も多く、次いで熊本県や千葉県、三重県となっています。
(*あさりとはまぐりの旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)