保温弁当箱のおかずが腐る場合も?安全な詰め方と冷ます重要性を解説!
保温弁当箱の使い方次第でおかずが腐る場合もあると知っていますか?今回は、おかずが腐らない保温弁当箱の正しい詰め方・入れ方を〈ランチジャー・ご飯ジャー・丼タイプ〉など種類別の注意点とともに紹介します。保温弁当箱のおかずを安全に温かい状態で食べるベストな方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 保温弁当箱はおかずが腐る場合も?間違った使い方は?
- 保温弁当箱のおかずが腐る原因は「温度管理の仕方」にある
- 保温弁当箱のおかずが腐らない詰め方・入れ方は?冷ますのが重要?
- ①汁物・ご飯は熱々の状態で入れる
- ②おかずを冷まして詰める
- ③水分・汁気が多いご飯やおかずは避ける
- ④保温弁当箱を熱湯で温めておく
- ⑤外部熱の影響を受けやすい場所に保温弁当箱を置かない
- 保温弁当箱の種類別の使い方にも注意?おかずを腐らせないためには?
- ご飯ジャー・丼タイプはおかずを別の容器に入れて保冷剤で冷やす必要あり
- 保温弁当箱のおかずを安全に温かい状態で食べる方法は結局?
- 冷ましたおかずを食べる直前に温め直すのが無難
- 保温弁当箱のおかずが腐らないように正しい詰め方を知っておこう
保温弁当箱はおかずが腐る場合も?間違った使い方は?
保温弁当箱に入れるおかずを冷ますべきかどうか分からず、詰めにくいと感じる人も多いようです。保温弁当箱に入れたおかずは、腐る場合もあるのでしょうか。まずはじめに、保温弁当箱のおかずが腐る原因や、間違った使い方について解説します。
保温弁当箱のおかずが腐る原因は「温度管理の仕方」にある
保温弁当箱のおかずが腐るのは、温度管理に由来する可能性が高いです。食中毒の細菌が増殖しやすい環境の条件は、以下の通りです。
・25度〜37度の環境
・湿度の高い環境
食中毒を引き起こす細菌が増えやすい環境は、細菌の種類によって異なります。食中毒の原因となる大半の細菌が活動し始める温度は10度~60度の間で、特に25度〜37度の環境では活発化して増殖しやすいのが特徴です。また、10度以下の環境においては細菌の繁殖力が低下し、60度以上になるとほとんどの細菌が死滅すると言われています。
そのため、保温弁当箱におかずを詰める際には、弁当箱の温度を細菌が増えやすい温度にしないようにすることが重要です。また、大半の食中毒菌は湿気の多い環境で増殖する性質があることから、気温や湿度が上昇する梅雨や夏の季節は食中毒の発生件数が増えます。
ただし、ノロウイルスなどの温度や湿度が低い環境を好む細菌も存在するため、冬の季節も食中毒に注意する必要があります。
保温弁当箱のおかずが腐らない詰め方・入れ方は?冷ますのが重要?
出典: @nao90399827
保温弁当箱のおかずが腐るのを防ぐためには、冷ますことが重要なのでしょうか。ここでは、保温弁当箱のおかずに細菌が繁殖して腐りにくくするための詰め方や、入れ方について解説します。保温弁当を置くのに適した場所についても紹介するので、参考にしてください。
①汁物・ご飯は熱々の状態で入れる
保温弁当箱に汁物やご飯を入れる際には、熱々の状態で詰めることがポイントです。出来立ての汁物やご飯の温度はおよそ80度~100度のため、この状態で保温弁当箱に詰めれば高温の状態が維持され、細菌が繁殖しにくくなります。
汁物やご飯を保冷剤などで冷ましてから保温弁当箱に入れると、細菌が活発化しやすい温度で保温されて傷みやすくなるため、注意が必要です。
②おかずを冷まして詰める
おかずも保温される保温弁当箱におかずを入れる際には、通常の弁当箱と同様に冷ましてから詰めてください。ほとんどのおかずは、出来立てでもご飯や汁物ほどの高温にはなりません。おかずを出来立ての状態で保温弁当箱に詰めると、菌が繁殖しやすい温度に維持されて腐るリスクが高まります。
そのため、おかずを乗せたバットの上に保冷剤を置くなどして一度しっかりと冷ましてから、保温弁当箱に詰めてください。この際、保冷剤の上に乗せた金属製のトレイにおかずを並べると、短時間で冷ますことができます。
③水分・汁気が多いご飯やおかずは避ける
保温弁当箱には、水分や汁気が多いご飯やおかずを詰めるのは避けましょう。保温弁当箱に入れてはいけないものは、以下の通りです。
・生野菜
・果物
・半熟卵
・煮物
・炊き込みご飯
・混ぜご飯
・チャーハン
また、おかずは以下のように調理することで腐るのを防ぐことができます。
・加熱調理する
・濃い目に味付けをする
・汁気を切る
きゅうりやレタス、トマトなどの生野菜のような水分が多い野菜や果物は元々傷みやすいうえに、時間が経つにつれて水分が出るため食中毒が繁殖しやすい食材です。加熱が不十分の半熟卵も、弁当のおかずには不向きです。また、具材が入っていて水分が残りやすい炊き込みご飯や混ぜご飯、チャーハンなどは傷みやすいため、白いご飯を詰めるようにしてください。
弁当箱に詰めるおかずを作る際には、炒めたり揚げたりして十分に加熱を行い細菌を減らすことも大切です。また、おかずを濃い目に味付けして調理すると、砂糖や塩がおかずの水分を吸収して細菌の増殖を防ぐことができます。特におかずが傷みやすい梅雨や夏場にお弁当を作る際には、いつもよりも濃い目に調味して作るとよいでしょう。
ほとんどの食中毒菌は湿度の高い環境を好むため、おかずの汁気をよく切ってから保温弁当箱に詰めることも重要です。水分を吸収する性質があるかつお節や、すりごまなどでおかずを和えるのもおすすめです。
④保温弁当箱を熱湯で温めておく
保温機能に優れた保温弁当箱も、時間の経過とともに温度が下がって保温効果が落ちるため、保温弁当箱をあらかじめ熱湯で温めておくとよいでしょう。保温弁当の容器に熱湯を入れて1~2分置いた後にお湯を捨てると、保温効果を高めることができます。
この際、熱湯の水分が保温弁当箱に残っているとおかずが腐りやすくなるため、水気が残らないようによく拭き取っておいてください。
⑤外部熱の影響を受けやすい場所に保温弁当箱を置かない
保温弁当箱におかずを詰めた後は、以下のような外部熱の影響を受けやすい場所に置かないように注意してください。
・車の中
・暖房が効いた室内
・冷房が効いていない室内
・炎天下の場所
夏に車のエンジンを止めると1時間以内に車内の温度は約50度までに上昇し、細菌が繁殖しやすい環境になるので、夏場に保温弁当箱を車に放置するのは避けましょう。また、夏場に冷房をつけていない室内に保温弁当を置くのも、腐る原因に繋がります。
夏だけでなく冬場でも暖房の温風が直接当たる場所や、直射日光が当たる炎天下に保温弁当箱を置くと高温になり、傷みやすくなるため注意が必要です。