アニサキスには熱いお茶・お湯が効く?病院に行かないでも大丈夫?

アニサキスは熱いお茶・お湯で死滅することが出来るという噂を知っていますか?今回は、アニサキスを熱いお茶・お湯で死滅することが出来るのかを、〈正露丸・ロキソニン・アルコール飲料〉などの市販で買える商品のアニサキスへの効果とともに紹介します。アニサキスの治療方法や放置するとどうなるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. アニサキスは熱いお茶・お湯で死滅する?効果ある?
  2. 飲める温度のお茶・お湯では殺すことはできない
  3. アルコールなども効果は見込めない
  4. アニサキスを体内で殺す方法は?正露丸・ロキソニンで治るって本当?
  5. 正露丸の主成分によって痛みが緩和・消失する事例があった
  6. ロキソニンは痛み止めにはなる
  7. アニサキスの治療方法は?
  8. アニサキスは病院で抜いてもらおう
  9. アニサキスアレルギーの場合は薬をもらおう
  10. アニサキスを放置するとどうなる?病院に行かないでも自然に治癒・排出される?
  11. アニサキスは4~5日で死滅する
  12. ごくまれに穿孔などの重症化を起こす可能性もある
  13. アニサキスは熱いお茶・お湯では死滅できないので痛みを感じたら病院に行こう

アニサキスは熱いお茶・お湯で死滅する?効果ある?

アニサキスは魚などに見られる寄生虫の一種で、アニサキス食中毒ではお腹の痛みなどの症状が現れます。このアニサキスは、熱いお茶やお湯を飲むと死滅するといった噂が流れているようです。この記事では、アニサキスは本当に熱いお茶で死滅するのか解説していきます。

飲める温度のお茶・お湯では殺すことはできない

食道や胃に負担をかけない飲みやすい温度のお茶やお湯では、アニサキスに対して効果はなく、残念ながら熱いお茶やお湯ではアニサキスを死滅させることができません。

加熱によってアニサキスを死滅させることはできますが、それは60度以上で1分間以上加熱した場合です。体内で冷めてしまうことを考えると、かなり熱いお茶を飲む必要があります。しかし高温のお茶を飲むと、食道や胃を痛めて炎症を起こしてしまう可能性があるので、避けてください。

アルコールなども効果は見込めない

アニサキスはアルコールに耐性があるので、アルコール飲料程度のアルコール度数では死滅させることができません。

高濃度のアルコールにアニサキスを漬けておくと死滅したとの実験結果がありますが、それでも死滅まで数十分もの時間が必要です。アニサキス食中毒の痛みに苦しみながら、高いアルコール度数のお酒を数十分間飲み続けるのは現実的に不可能なので、やめておきましょう。

アニサキスを体内で殺す方法は?正露丸・ロキソニンで治るって本当?

アニサキスは熱いお茶で死滅するという噂以外にも、正露丸やロキソンでアニサキス食中毒の痛みが治るといった話も聞かれます。ここからは正露丸やロキソニンがアニサキスに有効か否か、解説します。

正露丸の主成分によって痛みが緩和・消失する事例があった

アニサキスが原因と疑われる腹痛症状を訴えた人に正露丸を飲ませると、お腹の痛みが軽減したといった事例が報告されています。正露丸は、食あたり・消化不良・ストレス・風邪などによって起こる軟便・下痢に有効な胃腸薬です。

また正露丸に含まれる成分によって、アニサキスによる痛みを緩和させる研究が進んでいます。アニサキスに有効と考えられている正露丸の成分は、木クレオソートです。木クレオソートはブナやマツのタールを蒸留して精製され、下痢を抑える効果がある物質です。

木クレオソートには、アニサキスの運動を抑制して、痛みを和らげる効果があるとされています。さらに食事中や食後に正露丸を飲むことでも、アニサキスによる症状を軽減する、発症を抑えるなど予防効果を見込める可能性があります。木クレオソートによるアニサキス食中毒の予防や症状を改善する薬の研究は、現在進んでいるところです。

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ロキソニンは痛み止めにはなる

ロキソニンは頭痛・生理痛・歯痛などの痛みを緩和して炎症を抑える薬なので、ロキソニンの鎮痛作用は、アニサキスによる痛みにもある程度効果を発揮します。

ただしアニサキスそのものを死滅させたり、運動を抑制したりするものではありません。アニサキス食中毒の治療効果は期待できないので、軽症の場合や病院へ行くまでの痛み止めとして使用するようにしてください。

アニサキスの治療方法は?

熱いお茶やお湯よりも正露丸やロキソニンの方が効果は期待できますが、アニサキスを死滅させることはできません。ここからはアニサキスによる痛みの症状が現れたときに、どのように治療すればよいかを解説します。

アニサキスは病院で抜いてもらおう

アニサキスは食べ物を介して人間の体内に入り込み、消化器の内壁に刺入して痛みを生じるため、病院でアニサキス自体を取り除くことが最も効果的な治療方法です。アニサキス食中毒が疑われる場合、まず胃カメラ検査によってアニサキスを探し、発見した場合はそのままつまんで除去します。

ごくまれなケースですが、アニサキスが腸に達している疑いがある場合は、血液検査と腹部エコー検査によって判断します。アニサキスが腸に侵入すると、直接除去することは難しいです。そのため内服薬による服薬療法を行い、アニサキスが死滅するまで待つことになります。

アニサキスアレルギーの場合は薬をもらおう

アニサキスアレルギーが疑われるときには抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、重症の場合はステロイド剤が処方されるので、医師の指示に従って使用するようにしましょう。

アニサキスが体に入り込むことで、蕁麻疹などの全身症状が現れるのがアニサキスアレルギーです。アニサキスアレルギーを持つ人は、死滅したアニサキスが体内に入ってもアレルギー症状を引き起こします。重症の場合はアナフィラキシー・ショックを起こして血圧が低下し、呼吸困難や意識消失の恐れもあるので、注意が必要です。

(*アニサキスのアレルギーについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

アニサキスの死骸を食べるのは平気?危険な場合もあるって本当?

アニサキスを放置するとどうなる?病院に行かないでも自然に治癒・排出される?

アニサキスには、熱いお茶よりも病院で治療を受けることが有効です。しかし病院へ行けない場合、アニサキスは時間が経つと自然に死滅したり、排出されたりするのでしょうか。ここからはアニサキスを放置した場合、アニサキス食中毒は自然に治癒されるのか解説します。

アニサキスは4~5日で死滅する

アニサキスは人間の体に入って、4〜5日で死滅すると言われています。アニサキスが消化器の内壁に刺入することで痛みが生じるので、アニサキスが死滅すれば痛みもなくなります。

しかし1週間もの間、アニサキスによる痛みが続いていたケースもあり、アニサキスが死滅するまで痛みに耐え続けるのは難しいでしょう。アニサキスによる腹痛が疑われたら、早急に病院を受診することをおすすめします。

ごくまれに穿孔などの重症化を起こす可能性もある

病院を受診せずにアニサキスを放置すると、まれに穿孔などの重症化を引き起こすことがあります。アニサキスの刺入により、消化器の内壁が貫通して穴が開いた状態になる穿孔が認められると、入院して手術を受けなければなりません。腸閉塞を併発するほか腹膜炎や肉芽腫につながる恐れもあるので、アニサキスは病院で早めに取り除いてもらいましょう。

アニサキスは熱いお茶・お湯では死滅できないので痛みを感じたら病院に行こう

魚の寄生虫であるアニサキスは、人間の体内に入ると胃や腸を刺入して腹痛を引き起こします。熱いお茶やお湯を飲んでも死滅しないので、アニサキスが疑われるお腹の痛みを感じたら、病院を受診して治療するようにしてください。

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