太刀魚に寄生虫アニサキスはいる？確率や症状は？加熱すれば対策できる？

アニサキスは半透明の白色のため少々見つけにくいですが、大きさは幼虫でも長さ2～3cmであるため、目視で確認することができます。丸まって渦巻き状になっている場合と、ミミズのように糸状になっていることがほとんどです。調理する前に、まずは目視でアニサキスがいないかしっかりと確認しましょう。

もし太刀魚からアニサキスを見つけた場合は、速やかに内臓ごと取り除く必要があります。内臓以外の部位にも寄生している場合があるため、一部分のみでなく全体を見て確認し、完全に取り除いてください。

(＊アニサキスの見つけ方ついて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

アニサキスは基本的に、-20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅する寄生虫だと言われています。一度冷凍処理することでアニサキスは死滅し、太刀魚をそのまま食べても安全です。

しかし一般家庭での冷凍庫は、－20℃まで下がらない場合が多くあります。そのため、家庭の冷凍庫なら48時間以上の冷凍を推奨されています。まずは冷凍庫の温度の確認をしてみてください。

(＊アニサキスの冷凍処理方法ついて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

塩漬けや酢漬けなどの処理では、食中毒を引き起してしまいます。加熱することでアニサキスは死滅します。目安としては70℃以上で1分間以上の加熱が必要です。アニサキスは高温に弱いため、太刀魚は塩焼きや天ぷらとして食べるのがおすすめです。しっかり火を通すことで、アニサキスによる食中毒を起こす可能性はかなり低くなります。

アニサキスは内臓に多い傾向があります。氷漬けに近い状態で冷えていると移動しませんが、温度が上がるにつれ、内臓から身の部分に移動する場合があります。漁獲してからしっかり冷やした状態で内臓部分を取り除けば、アニサキスの大半は除去することができます。

特に濡れているまな板の上では、アニサキスは短時間で移動してしまうと言います。そうすると刺身に寄生することになるため、なるべく手際よく作業することが大切です。

生きたアニサキスが付いたままの太刀魚を刺身や生食の状態で食べると、アニサキスによる食中毒を引き起こしかねません。一度冷凍すれば安全はほぼ確保できますが、売られているすべての魚が冷凍できているとも限りません。太刀魚を刺身などの生の状態で食べることは、できるだけ避けましょう。

もし太刀魚に寄生したアニサキスを食べてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。ここでは、誤ってアニサキスを食べてしまった時の対処法を紹介します。

太刀魚を食べて少しでも違和感や痛みを感じる場合は、早急に病院で受診してください。内視鏡でアニサキスを摘出してもらえば症状は緩和します。重症化する前に少しでも早く受診することで、その後の影響も少なく済みます。

巷では、熱いお茶やお湯を飲むとアニサキスが死滅するといった噂があるようです。しかし実際には、熱いお茶やお湯でアニサキスを死滅させることはできません。最低でも60℃以上で1分間以上加熱する必要があります。そのため、熱いお茶飲むだけではかなり難しいと言えます。症状が悪化する前に、早めに病院に行き治療をしてもらいましょう。

(＊アニサキスへの対処法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)