タラにアニサキスなど寄生虫はいる?見つけたら捨てるべき?

タラに寄生虫「アニサキス」がいるのかどうか知っていますか?今回は、タラに寄生する〈アニサキス・シュードテラノーバ〉といった寄生虫の特徴や食中毒症状を、タラを食べる時の〈加熱・冷凍〉などの対策ともに紹介します。タラに寄生したアニサキスやシュードテラノーバを食べてしまったらどのような行動をすればよいのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. タラにはアニサキスなどの寄生虫はいる?他の魚より多いって本当?
  2. タラにはアニサキスとシュードテラノーバが寄生している可能性がある
  3. タラへの寄生率は非常に高いので注意が必要
  4. 寄生虫のいやすいタラの危険な食べ方
  5. タラに寄生するアニサキスとシュードテラノーバって何?
  6. アニサキスの特徴
  7. シュードテラノーバの特徴
  8. 寄生虫による食中毒症状
  9. 食中毒発症までの時間
  10. タラを食べる時のアニサキス対策は?見つけたら捨てるべき?
  11. 対策①目視でアニサキスを取り除く
  12. 対策②冷凍処理を行う
  13. 対策③加熱処理後は食べても大丈夫
  14. 対策④生食・刺身を控える
  15. 対策⑤早めに内臓・肝臓を取り除く
  16. 電子レンジでの加熱処理は生焼けの可能性があるので避けよう
  17. タラに寄生したアニサキスやシュードテラノーバを食べてしまったら?
  18. 重症化する前にアニサキスを病院で抜いてもらおう
  19. アニサキスアレルギーの場合は薬をもらおう
  20. タラにいるアニサキスなどの寄生虫に注意しよう

タラにはアニサキスなどの寄生虫はいる?他の魚より多いって本当?

タラは1年を通して食卓にあがる魚ですが、アニサキスなどの寄生虫はいるのでしょうか。ここではタラに寄生虫がいる可能性や多さ、危険な食べ方について紹介します。

タラにはアニサキスとシュードテラノーバが寄生している可能性がある

タラには、アニサキスとシュードテラノーバが寄生している可能性があります。アニサキスもシュードテラノーバも海に生息する寄生虫です。生きたまま体内に入ると胃の激しい痛みや嘔吐、下痢など食中毒の症状を引き起こします。

タラへの寄生率は非常に高いので注意が必要

タラにアニサキスが寄生している確率は、ほぼ100%です。タラは全長1メートルほどになる大きな魚で、タラの餌となる魚にもアニサキスが寄生しています。食物連鎖によってタラの体内にアニサキスが蓄積していきます。加工業者や魚屋などで処理されていることが多いですが、アニサキスが残っている可能性もあるので注意が必要です。

寄生虫のいやすいタラの危険な食べ方

寄生虫のいやすいタラの危険な食べ方としては、以下のものが挙げられます。

・刺身
・昆布締め
・白子


実際にタラを刺身など生で食べることはまれです。それは「タラは沖で食え」という言葉があるほど、鮮度落ちの早い魚だからです。刺身用で売られているのは水揚げがある地域や市場の仲卸店、通販など限られています。アニサキスは魚が生きている間は内臓に寄生しているので、白子にもいる可能性があります。

タラに寄生するアニサキスとシュードテラノーバって何?

タラに寄生するアニサキスやシュードテラノーバとは、どのような寄生虫でしょうか。ここでは特徴や食中毒の症状、発症までの時間について説明します。

アニサキスの特徴

寄生虫のアニサキスの特徴は、以下の通りです。

・大きさ:幼虫は長さ2~3cmで幅0.5~1mm、成虫はメス6~10cm、オス3~9cm
・形:半透明の白色で糸状
・寿命:人の体内に入った後は約1週間


アニサキスは主に魚の内臓に寄生し魚の死後、身の方に移動します。体を渦巻き状にする特性があり、丸まった状態で見つかることもあります。魚など宿主の体内で成長しますが、人体の内部ではアニサキスにとって環境が合わないので成虫にはなりません。

シュードテラノーバの特徴

寄生虫のシュードテラノーバの特徴は、以下の通りです。

・大きさ:アニサキスよりやや大きく太い
・形:糸状で茶褐色
・寿命:人の体内に入った後では約1週間


シュードテラノーバは大きさや色に若干の違いはあるものの、アニサキスの近縁種にあたる寄生虫です。しかしシュードテラノーバは、アニサキスのように渦巻き状になりません。アニサキスと同様に人体の内部は環境が適さないので、成虫になることはありません。

寄生虫による食中毒症状

アニサキスなどの寄生虫による食中毒症状には、次のようなものがあります。

・胃の激しい痛み
・腸の激しい痛み
・嘔吐
・下痢
・蕁麻疹など


アニサキスなどの食中毒は幼虫が胃壁や腸壁に刺入することで発生し、アニサキスが刺入する場所によって痛みや症状が異なります。蕁麻疹などのアレルギー症状の場合はアニサキスアレルギーが考えられ、アニサキスのたんぱく質が原因で発症するので加熱していても発生し治療法も異なります。

食中毒発症までの時間

アニサキスが人の体内に入った後、どの部位で発症するかで時間に差があります。胃に症状が出る場合は2~10時間後に、腸に症状が出る場合は10時間後から数日後に発症します。蕁麻疹などの症状が出るアニサキスアレルギーの場合は摂取直後に発症するので注意が必要です。

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