インド人が手で食べる理由は?左手は食事マナー違反?現在は食べない?
インドでは食事を手で食べる理由を知っていますか?現在でも手食文化・習慣は続いているのでしょうか?今回は、インドで食事を手で食べる理由や〈右手・左手〉の役割を、〈北インド〉など食べない地域・場面とともに紹介します。手で食べる以外のインドの食事マナーも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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インドでは食事を手で食べるって本当?現在は手では食べない?
インドでの食事といえば、カレーを手で食べるイメージがあります。旅行などでインドを訪れ、食事をする機会がある人にとっては、実際どうなのかが気になるところです。ここでは、インドでの食事の実態を紹介します。
南インドでは食事は手で食べるのが一般的な習慣
インドでも地域によって、食事を手で食べるかどうかは違ってくるようです。南インドでは手で食べることが多く、特にカレーはご飯とカレーを右手で混ぜて、食べることが習わしとされています。
インドでも場所・場面によっては手で食べない場合もある
北インドのように、手を使って食事をする習慣がない地域もあります。北インドは、カレーとご飯を手で混ぜて直接右手で食べることはせず、フォークやスプーンを使うスタイルです。
また地域性だけでなく、食事をする場面や相手によって、手で食べるか食べないかが変わってきます。レストランでの食事はフォークやスプーンを使い、家庭での食事や屋台でカレーとご飯を食べるような時は、手で食べることが多いです。外国人がいる場合にカレーを食べる際には、スプーンを使って食べます。
インド人が食事を手で食べる理由は?右手・左手どっちを使う?
手で食事をすると、衛生面において汚いと感じることがあります。なぜインド人は手を使って食事をするのでしょう。ここでは手で食べる理由や、右手・左手のどちらを使えば良いのか、決まりはあるのかも詳しく解説します。
インド人が手で食べる理由は「ヒンドゥー教の教え」にある
人口の8割近くがヒンドゥー教徒のインドでは、食事を含む生活習慣にヒンドゥー教の影響が強く出ています。日本語に訳すと「汚れ・穢れ」という意味のジューターというヒンドゥー教の教えの一つが、インドでは重要視されているようです。
また、食べ物は神聖なものという考えがあり、右手で食べることが一番清浄という教えが強く根付いています。このような宗教的な理由から、インドでは手食文化が主流となっているのです。
左手は「不浄の手」とされるため「右手」で食べる
ヒンドゥー教では右手が「聖なる手」、左手が「不浄の手」とされています。神から与えられた神聖な食べ物は聖なる手である右手で食べることが決まりとなっています。左手は排泄時の後始末に左手を使用するので、食事の際には使われません。スプーンなどを使って食べるよりも、右手で食べる方が清潔という考えもあるそうです。
ただし食事の取り分けの際は「左手」を使う
ヒンドゥー教の教えでは、食べ物に触れて良いのは右手とされていますが、食事に関する全てのことを右手で行うという訳でもないようです。大皿料理からの取り分けや、チャパティのような薄い生地料理が大皿に重ねられているような場合、取る時には必ず左手を使います。
インドの食事マナーでNG行為は?「手で食べる」以外にある?
宗教上の理由からインドでは、食事のマナーに気をつける必要がありそうです。右手・左手の使い方以外にも、注意すべきマナーやNG行為があるのか気になります。こちらではインドでの食事マナーについて解説します。