玉ねぎの生食は危険?体に悪い?辛味を抜く方法や食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】玉ねぎは生で食べられるか知っていますか?今回は、玉ねぎの生食するメリット・デメリットや辛味を抜く方法を紹介します。また、サラダなど生食した場合、辛味が少ない品種や生で美味しい食べ方のレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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玉ねぎは生食できる?危険・体に悪いって本当?
玉ねぎは血液サラサラ効果の他にも脂肪減少、便秘解消など多くの体に良い効果が期待できる健康食材として注目されています。しかし加熱すると効果が減少する栄養素もあるので、できれば生のまま摂取したいです。ところで、玉ねぎは生食できるのでしょうか。
生食しても問題ない
玉ねぎは生のまま食べると少し辛味はあるものの、生食に問題はありません。玉ねぎを生で食べると、栄養素を無駄なく取れるので健康効果を期待する方にはおすすめです。
玉ねぎの生食で期待できる効果は?
玉ねぎに含まれる様々な栄養素の中で、生で食べた方が良い栄養素はどのようなものがあるか調べてみました。それらは体にどのような良い効果をもたらしてくれるのでしょうか。
血行が良くなる
玉ねぎに含まれる硫化アリルは体内に入るとアリシンという物質になります。アリシンは血液をサラサラにする効果があります。そのため体内の血のめぐりが良くなり、新陳代謝もアップします。
硫化アリルは加熱することで変質し、活性化しなくなってしまいます。また、水溶性のため水にさらしてしまうと流失するので、玉ねぎを生でそのまま食べれば硫化アリルの効果を存分に得ることができます。
ダイエット効果
玉ねぎに含まれるケルセチンはポリフェノールの一種で、これには脂肪分解やコレステロールを下げるといった効果が期待できる栄養素で、ダイエットサプリにも使われるものです。また、ケルセチンには血の巡りを良くする効能もあり、代謝が上がりダイエットにも効果的と言えます。
ケルセチンはその他にも抗酸化作用が強く、悪玉コレステロールを下げたり、アレルギーを抑制したり、血糖値を下げるといった効果もあります。ダイエット以外にも生活習慣病の予防にもなり、体にとても良い栄養素です。
石川桃子
管理栄養士
ケルセチンは強い抗酸化作用があるため活性酸素による酸化ストレスが関与する、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防に重要な役割を果たすものと期待されています。玉ねぎの他にも、リンゴやブロッコリーなどに多く含まれています。
デトックス効果
玉ねぎに含まれるカリウムは無駄な水分や塩分を体外に排出し、体内の水分量を調整してくれます。むくみは体内にナトリウム量が増えすぎることによって余分に水分を蓄えてしまう事が原因ですが、カリウムによって水分量が調節されればむくみが解消され、デトックス効果も見込めます。
玉ねぎを生で食べるデメリット
玉ねぎを生で食べることにより、様々な体に良い栄養素を摂取できることがわかりましたが、生食の玉ねぎには食べ方を気をつけないと体に悪影響を及ぼすこともあります。玉ねぎの生食によって、どういったデメリットが考えられるのかを見ていきましょう。
口臭・体臭がきつくなる
玉ねぎに含まれる硫化アリルには摂取すると体に良い影響を与えてくれる栄養素ですが、その反面、玉ねぎの臭いの源でもあります。玉ねぎを切った時や生で食べた後に口に残るネギ臭さがこれで、生で食べ過ぎた場合、体臭や口臭が玉ねぎ臭くなります。
この臭いは加熱したり水にさらすことで軽減し、体臭や口臭も軽減しますが、アリシンなどの健康効果も軽減してしまいます。
生玉ねぎは牛乳などのタンパク質の多く含まれるものと一緒に摂取することで臭いを抑えることができます。その他にも、カテキンやフラボノイドの含まれる緑茶を飲んだり、クエン酸の含まれる梅干しを食べれば口臭を減らせます。