強力粉で天ぷらは作れる？天ぷら粉との違いやレシピ・代用するコツを紹介！

天ぷらを作る時には、天ぷら粉や薄力粉が使われることが多いですが、強力粉を使って作ることはできるのでしょうか。また、てんぷら粉の代用として強力粉を使用することは可能なのでしょうか。ここでは、強力粉と天ぷら粉の違いや、強力粉を使って天ぷらを作ることができるのかについて説明します。

天ぷら粉は薄力粉をベースにして作られており、薄力粉に卵やでんぷんの原料などがバランスよく配合されています。天ぷら粉全体に含まれるタンパク質の量が少なく、粘りが出にくいのが特徴です。てんぷら粉を水で溶くだけで、簡単に天ぷらをカラッと美味しく揚げることができます。

一方、強力粉は薄力粉と同じ小麦粉の仲間ですが、薄力粉よりもタンパク質がより多く含まれています。強力粉を水で溶いたらグルテンが多く発生し、弾力性や粘り気が強く出てくるのが特徴です。また食感が重くなってしまいやすい傾向があります。

（＊天ぷら粉と小麦粉の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

グルテンによって強い弾力性の粘りが出て、食感が重くなりがちな強力粉ですが、強力粉を使って天ぷらを作ることは可能です。強力粉で揚げ物を作る場合は、タンパク質を減らして、グルテンの生成を抑える方法を用いることで、カラッと軽く美味しい味わいの揚げ物に仕上げることが出来ます。

強力粉で天ぷらを美味しく作るには、どのようなコツがあるのでしょうか。また、強力粉で作った天ぷらの衣をサクサクにする方法はあるのでしょうか。ここでは、強力粉で天ぷらを美味しくサクサクに作る、様々な方法を紹介します。

強力粉に片栗粉やコーンスターチを加えることよって、天ぷらをカリッとした食感にすることができます。片栗粉はジャガイモのでんぷんから出来ており、コーンスターチもとうもろこしが原料のでんぷんです。いずれも小麦粉よりも揚げ物をカラッとした仕上がりにします。

天ぷらの衣を作る時に、卵を入れずにマヨネーズを入れると、衣がべたつかずカラッと揚げることができます。マヨネーズに含まれる植物油が乳化することによって、天ぷらの衣に植物油が分散して付着し、水分がしっかり弾かれてサクサクとした天ぷらに仕上がります。

天ぷらの衣を作る過程で、冷水ではなく冷やした炭酸水を強力粉に加えることで、さらにサクサクとした食感にすることが可能です。炭酸水を使うことによって、天ぷらを揚げた時に衣に炭酸ガスが発生して、水分がしっかり抜けるので、天ぷらがカラッと仕上がります。

強力粉で作った天ぷらの衣に少量のお酢を入れると、天ぷらの衣をサクサクに揚げることができます。小麦粉に含まれるグルテンの生成を抑える働きを持っている、お酢の特徴を利用することによって、天ぷらがカラリと揚がります。