ふのりは味噌汁が一番?ドロドロ溶ける対処法は?作り方や具沢山レシピも紹介!
ふのりが味噌汁に合うと知っていますか?そのままでも使えるのでしょうか?今回は、ふのりの味噌汁の〈生・乾燥〉別の下処理や作り方を、ドロドロに溶けるのを防ぐ方法と紹介します。ふのりの味噌汁に合う具材を使ったアレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ふのりは味噌汁が一番?美味しい?

ふのりは磯の岩に付いて生息している、日本では古くから食べられている赤い海藻です。ふのりは味噌汁の具にするのがポピュラーですが、一番おいしい食べ方なのでしょうか。ここでは、ふのりと味噌汁の相性が良い理由を詳しく解説します。
ふのりと味噌汁の相性が良い理由
ふのりと味噌汁の相性が良いのは、汁物にすることで磯の風味とこりこりとした食感が余すことなく楽しめるからです。
ふのりは主に北海道などの寒い地域で、1月~6月に収穫されます。この時期に採られたものは寒ふのりと呼ばれ、食感や香りが良く北海道の名産品の一つです。ふのりが採れない夏から秋にかけては、乾燥された加工品が市場に出回っているため、一年を通してふのりを手に入れることができます。
ふのりを味噌汁に使う時はそのまま?下処理が必要?

ふのりを味噌汁の具として使う時は、下処理が必要なのでしょうか。ここでは、乾燥ふのりと生ふのりの下処理について詳しく解説します。
乾燥ふのりは水につけて戻せばそのまま使える
乾燥ふのりは水につけて戻せば、味噌汁の具にそのまま使うことができます。水を張ったボウルに使いたい分量のふのりを手でほぐしながら入れ、2分ほどつけておきましょう。ザルに上げて水気を切ったら、下処理が完了します。ふのりは戻し過ぎると、食感が悪くなるので注意してください。
生ふのりは下処理が必要
生ふのりの下処理の手順は、以下の通りです。
①ふのりを水洗いする
②手早く湯通しする
③ザルに上げ、流水につけて粗熱を取る
生ふのりは砂や汚れが付いていることがあるので、丁寧に水洗いを行いましょう。茹ですぎるとドロドロに溶ける原因となるので、湯通しする際は色が変わったらすぐに引き上げるようにしてください。下処理の済んだふのりは味噌汁の具としてだけではなく、酢の物やサラダにしても美味しく食べられます。
ふのりの味噌汁の作り方のコツは?ドロドロ溶ける対処法はある?

ふのりは北海道などの北日本では一般的に食べられている海藻ですが、馴染みのない地域に住んでいる人からは調理が難しいといった声も聞かれます。ここでは、ふのりの味噌汁の作り方のコツを詳しく紹介します。
味噌汁のふのりが溶ける原因と対処法
味噌汁のふのりがドロドロに溶ける原因は、フノランと呼ばれる水溶性食物繊維によるものです。ふのりの味噌汁を食感良く仕上げたいときは、以下の対処法を参考にしてください。
・ふのりを水戻しした後、氷水につけておく
・鍋にふのりを入れたら、すぐに火を止める
・あらかじめお椀の中にふのりを入れておく
フノランは水と一緒に加熱するとドロドロに溶ける性質があり、糊やガムの原料などに使われている成分です。このため、煮込んでしまうと溶けてなくなるので、食べる直前に加えるようにしましょう。水戻し後に氷水で一度締めておくと、食感の良さを保つことができます。
ふのりの味噌汁に合う具材も知っておこう
ふのりの味噌汁に合う具材は、以下の通りです。
・ねぎ
・豆腐
・わかめやあおさなどの海藻
・きのこ類
・いも類
・根菜類
ふのりだけの味噌汁も香りが良く美味しいですが、定番のねぎや豆腐・きのこ類などと合わせるのもおすすめです。また、わかめなどの海藻類を組み合わせると、磯の香りを存分に堪能できます。食べ応えを出したいときは大根などの根菜や、じゃがいもや里芋・かぼちゃなどを組み合わせると良いでしょう。
ふのりの味噌汁の作り方・レシピ!
実際に動画で手順を確認しておくと、失敗することなくふのりの味噌汁を作ることができます。ここでは動画とともに、ふのりの味噌汁の作り方を詳しく見ていきましょう。
材料
【4人分】
・ふのり 40g
・豆腐 1/2丁
・ねぎ 1/2本
・だし汁 800㏄
・味噌 大さじ4
作り方・手順
ふのりの味噌汁の作り方は、以下の通りです。
①下処理の済んだふのりは、キッチンペーパーなどで水気をとっておく
②鍋でだし汁を沸かし、さいの目切りにした豆腐を入れる
③味噌で味付けする
④ふのりと小口切りにしたねぎを入れる
⑤すぐに火を止める
ふのりの香りや食感を最大限に生かすためには、キッチンペーパーでしっかり水気を取っておくことと、ふのりを入れたらすぐに火を止めるのがポイントです。ふのりに豆腐とねぎを加えたシンプルな味噌汁は、どのような和食のおかずにも良く合います。
ふのりの味噌汁の具沢山なアレンジレシピも!
シンプルなふのりの味噌汁が作れるようになったら、具沢山にアレンジしてみるのもおすすめです。ここではふのりを使った、具沢山の味噌汁のレシピを5品紹介します。
①ふのり・大根・しいたけの味噌汁
ふのりときのこ・大根を使った、秋から冬にかけて作りたい具沢山な味噌汁のレシピです。大根やしいたけから出た優しい味わいの出汁に、ふのりの磯の香りが良く合います。
②ふのり・かぼちゃ・たまねぎの味噌汁
女性や子供から人気の高い、ふのりとかぼちゃの具沢山味噌汁です。とろけるようなかぼちゃに、ふのりのシャキッとした食感が良いアクセントになります。
③ふのりとみょうがの味噌汁
暑い季節におすすめの、みょうがを加えたふのりの味噌汁のレシピです。みょうがの爽やかな香りとふのりの磯の風味が、食欲を増進させます。
④ふのりとあおさの味噌汁
海藻類が好きな人におすすめの、ふのりとあおさの味噌汁のレシピです。あおさも加熱しすぎると変色するので、ふのりと同時に加えてすぐに火を止めましょう。
⑤ふのり・ふき・卵の味噌汁
朝食の一品にもおすすめの、栄養バランスの良い具沢山味噌汁のレシピです。隠し味に加えたオイスターソースのコクが深く、白いご飯との相性も抜群です。ふきの食感も良いアクセントとなり、満足感が高まります。
ふのりの味噌汁を作ってみよう
今回は北海道の名産物であるふのりを使った味噌汁について、美味しい作り方やアレンジレシピなどを紹介しました。ふのりはミネラルや食物繊維が豊富で、便秘や肥満予防などの健康効果もある食材です。食感や香り良く仕上げるコツを参考にして、ふのりが手に入った時は味噌汁を作ってみてください。