緑っぽいじゃがいもはどのくらいまで大丈夫?うっすらは?水にさらす・加熱処理では危険?
じゃがいもが緑だと危険なのは知っていますか?どのくらいなら大丈夫なのでしょうか?今回は、じゃがいもが少し・うっすら緑っぽい場合は食べても大丈夫なのかを、危険な場合の見分け方とともに紹介します。〈水にさらす・加熱・取り除く〉など、緑色のじゃがいもの安全な食べ方・処理方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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じゃがいもの緑っぽいのはどのくらいまで大丈夫?少しでも危険?
じゃがいもをまとめ買いした際に、皮が緑っぽいものが混ざっていることがあります。皮の一部がどのくらい緑っぽい程度なら、取り除けば食べて大丈夫なのかが気になるところです。ここではどのくらいまでなら、じゃがいもが緑っぽくても大丈夫なのかを説明します。
じゃがいもの皮がうっすら・少し緑っぽいのは大丈夫
じゃがいもの皮全体がうっすらと、あるいは一部が緑っぽくなっている程度であれば、対応する部分を取り除けば食べても大丈夫です。皮が緑っぽくても剥くと白くなっていれば、食べても問題はありません。じゃがいもの実が小さい場合は剥くと内部も緑色になることが多いので、必ず切って確認しましょう。
緑色のじゃがいもで危険性がある場合の特徴
緑色のじゃがいもで危険性がある場合の特徴は、以下の通りです。
・皮全体が濃い緑色である
・皮を剥いたら中身も緑色に変色している
緑色に変色した皮や実には、ソラニン並びにチャコニンと呼ばれる毒素が含まれています。緑色に変色したじゃがいもに含まれるソラニンを大量に摂取すると、食中毒を発症するので注意が必要です。緑に変色する原因となるソラニンは苦味が強いので、加熱調理したじゃがいもを食べて苦いと感じたら食べるのを止めましょう。
(*じゃがいもが変色する理由や防止方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
緑色のじゃがいもを食べてしまった時の症状・対処法
農林水産省が2022年に後悔した「ジャガイモによる食中毒を予防するために」において、緑色のじゃがいもを食べると以下のような症状が出ると発表しています。
ソラニンやチャコニン(カコニンとも呼ばれています)は天然毒素の一種で、ジャガイモの芽や緑色になった部分に多く含まれます。
これらを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。
ジャガイモを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いでお医者さんにみてもらいましょう。
ソラニンが含まれた緑色のじゃがいもを食べて食中毒を発症するまでの時間、30分から12時間とされています。体重が50㎏の人が食中毒を発症する、ソラニンの摂取量はどのくらいかといえば50㎎です。緑色に変色したじゃがいも100gには100㎎のソラニンが含まれています。体重が少ない子供はソラニンの摂取量が少なくても、食中毒を起こす可能性が高いです。
(*じゃがいもの皮が緑色だと危険なのかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
緑色のじゃがいもの安全な処理は?水にさらす・加熱すればOK?
緑色に変色したじゃがいもをアク抜きするために水にさらしたり、加熱したりすることで安全に食べられるのではないかと考える人もいそうです。ここではじゃがいもが緑色に変色しても、安全に食べられる方法があるのかを説明します。
緑色のじゃがいもは水にさらす・加熱するだけでは危険
緑色のじゃがいもは水にさらしたり加熱したりするだけでは、ソラニンを除去できないので危険です。緑色に変色する原因となるソラニンは水溶性なので水にさらすと多少は抜けますが、完全になくなることはありません。またソラニンは加熱してもなくならないので、緑色に変色したじゃがいもを調理しても含有量を減らすことにはつながらないと覚えておきましょう。