緑っぽいじゃがいもはどのくらいまで大丈夫?うっすらは?水にさらす・加熱処理では危険?

じゃがいもが緑だと危険なのは知っていますか?どのくらいなら大丈夫なのでしょうか?今回は、じゃがいもが少し・うっすら緑っぽい場合は食べても大丈夫なのかを、危険な場合の見分け方とともに紹介します。〈水にさらす・加熱・取り除く〉など、緑色のじゃがいもの安全な食べ方・処理方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. じゃがいもの緑っぽいのはどのくらいまで大丈夫?少しでも危険?
  2. じゃがいもの皮がうっすら・少し緑っぽいのは大丈夫
  3. 緑色のじゃがいもで危険性がある場合の特徴
  4. 緑色のじゃがいもを食べてしまった時の症状・対処法
  5. 緑色のじゃがいもの安全な処理は?水にさらす・加熱すればOK?
  6. 緑色のじゃがいもは水にさらす・加熱するだけでは危険
  7. じゃがいもの緑っぽい皮の部分を厚めに剥こう
  8. じゃがいもが緑に変色するのを防ぐには?買ったばかりでも注意?
  9. じゃがいもは光を避けて常温保存しよう
  10. じゃがいもがうっすら・少し緑っぽいときは取り除けば大丈夫

じゃがいもの緑っぽいのはどのくらいまで大丈夫?少しでも危険?

じゃがいもをまとめ買いした際に、皮が緑っぽいものが混ざっていることがあります。皮の一部がどのくらい緑っぽい程度なら、取り除けば食べて大丈夫なのかが気になるところです。ここではどのくらいまでなら、じゃがいもが緑っぽくても大丈夫なのかを説明します。

じゃがいもの皮がうっすら・少し緑っぽいのは大丈夫

じゃがいもの皮全体がうっすらと、あるいは一部が緑っぽくなっている程度であれば、対応する部分を取り除けば食べても大丈夫です。皮が緑っぽくても剥くと白くなっていれば、食べても問題はありません。じゃがいもの実が小さい場合は剥くと内部も緑色になることが多いので、必ず切って確認しましょう。

緑色のじゃがいもで危険性がある場合の特徴

緑色のじゃがいもで危険性がある場合の特徴は、以下の通りです。

・皮全体が濃い緑色である
・皮を剥いたら中身も緑色に変色している


緑色に変色した皮や実には、ソラニン並びにチャコニンと呼ばれる毒素が含まれています。緑色に変色したじゃがいもに含まれるソラニンを大量に摂取すると、食中毒を発症するので注意が必要です。緑に変色する原因となるソラニンは苦味が強いので、加熱調理したじゃがいもを食べて苦いと感じたら食べるのを止めましょう。

(*じゃがいもが変色する理由や防止方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)

じゃがいもが変色した…放置が原因?防止策や色戻しできるか解説!

緑色のじゃがいもを食べてしまった時の症状・対処法

農林水産省が2022年に後悔した「ジャガイモによる食中毒を予防するために」において、緑色のじゃがいもを食べると以下のような症状が出ると発表しています。

ソラニンやチャコニン(カコニンとも呼ばれています)は天然毒素の一種で、ジャガイモの芽や緑色になった部分に多く含まれます。
これらを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。
ジャガイモを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いでお医者さんにみてもらいましょう。

ソラニンが含まれた緑色のじゃがいもを食べて食中毒を発症するまでの時間、30分から12時間とされています。体重が50㎏の人が食中毒を発症する、ソラニンの摂取量はどのくらいかといえば50㎎です。緑色に変色したじゃがいも100gには100㎎のソラニンが含まれています。体重が少ない子供はソラニンの摂取量が少なくても、食中毒を起こす可能性が高いです。

(*じゃがいもの皮が緑色だと危険なのかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)

じゃがいもの皮が緑・青いのは危険?安全な食べ方は?緑化を防ぐ保存法も紹介!

緑色のじゃがいもの安全な処理は?水にさらす・加熱すればOK?

緑色に変色したじゃがいもをアク抜きするために水にさらしたり、加熱したりすることで安全に食べられるのではないかと考える人もいそうです。ここではじゃがいもが緑色に変色しても、安全に食べられる方法があるのかを説明します。

緑色のじゃがいもは水にさらす・加熱するだけでは危険

緑色のじゃがいもは水にさらしたり加熱したりするだけでは、ソラニンを除去できないので危険です。緑色に変色する原因となるソラニンは水溶性なので水にさらすと多少は抜けますが、完全になくなることはありません。またソラニンは加熱してもなくならないので、緑色に変色したじゃがいもを調理しても含有量を減らすことにはつながらないと覚えておきましょう。

じゃがいもの緑っぽい皮の部分を厚めに剥こう

じゃがいもの皮が緑っぽい場合は、以下のようにその部分を厚めに剥いてください。

①じゃがいもの芽を取り除く
②緑に変色している部分を厚めに剥く
③すべての皮を剥き、緑の部分がないかをチェックする

じゃがいもが小さい場合は、皮だけでなく実も緑色に変色していることがあります。皮が緑色の部分は範囲も大きく、厚く剥くことでリスクが下がります。じゃがいもの皮をすべて剝いてから全体をしっかりチェックし、緑色の部分が残っていないことを確かめてから調理するのが基本です。

じゃがいもが緑に変色するのを防ぐには?買ったばかりでも注意?

購入した時は普通の皮の色だったにも関わらず、保存している間に緑に変色することがあります。なぜじゃがいもの皮が緑に変色するかを知っておくと、リスクが減らせそうです。ここでは、じゃがいもが緑に変色しない保存方法を説明します。

じゃがいもは光を避けて常温保存しよう

じゃがいもは以下のように、光を避けて常温保存しましょう。

①じゃがいもについた土を軽く払う
②じゃがいもをひとつずつ、新聞紙でくるむ
③じゃがいもを冷暗所で保存する


じゃがいもの常温保存に適した室温は、7~20度とされています。じゃがいもを包んだ新聞紙は湿気を吸うので、湿ったら新しいものに交換しましょう。また正しい方法で保存すると、じゃがいもが緑色に変色する可能性が低くなります。また炭水化物の多いじゃがいもは長時間、高温で調理するとアクリルアミドと呼ばれる発がん物質が生まれるので注意しましょう。

(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)

じゃがいもの保存方法・期間は?常温・冷蔵庫・冷凍で日持ちするコツを紹介!

じゃがいもがうっすら・少し緑っぽいときは取り除けば大丈夫

じゃがいもの皮がうっすら、あるいは一部分だけ緑っぽい場合は取り除けば大丈夫です。購入時に問題はなくても、保存方法によって緑に変色することもあります。じゃがいもの緑色の部分がどのくらいまでなら食べられるかを覚えておき、しっかり取り除いてから美味しく食べましょう。

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