酒粕甘酒は作り置きできる?期間はどれくらい?冷蔵・冷凍別に紹介!
酒粕甘酒は作り置きできるか知っていますか?今回は、酒粕甘酒の作り置き期間や、冷凍での保存方法を紹介します。作り置きした酒粕甘酒が腐った時の特徴に加えて、酒粕甘酒の作り置きレシピや、ペーストにして時短する作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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酒粕甘酒は作り置きできる?
酒粕甘酒は、酒粕・水・砂糖の3つの材料を加熱して作る甘酒の一種です。酒粕甘酒を多めに作って保存できれば、飲む度に材料を揃えて作る手間が省けますが、作り置きはできるのでしょうか。ここでは、酒粕甘酒を作り置きできるのかどうかについて紹介します。
酒粕甘酒は作り置きできるが状態により期間が異なる
酒粕甘酒は作り置きはできますが、状態によって保存期間が異なります。酒粕甘酒を加熱してひと煮立ちさせる火入れを行うと、雑菌の増殖を抑制できるため、日持ちを伸ばすことができます。
酒粕甘酒の作り置き期間は?
酒粕甘酒を毎日飲んでいる人は、長く保存できると便利に感じるでしょう。ここでは、作り置きした酒粕甘酒の保存期間を紹介します。酒粕甘酒の材料である酒粕の保存期間も紹介するので、参考にしてください。
【火入れしていない場合】冷蔵で3日:冷凍で約3ヶ月
火入れしていない酒粕甘酒の保存期間は、冷蔵で3日、冷凍で3か月程度です。酒粕甘酒は、酒粕に水を加えて作るため、日持ちが短くなります。しかし、火入れしていない酒粕甘酒を飲むと、生きた酵素や酵母を摂取できるメリットがあります。酵母は約40度、酵素は約70度に達すると死滅するため、酒粕甘酒を作る際には40度以下の弱火を保つのがおすすめです。
【火入れした場合】冷蔵で1週間:冷凍で約3ヶ月
酒粕甘酒を火入れすると、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で3か月ほど日持ちします。酒粕甘酒に火入れをすると、酵素の活動が止まってしまうデメリットがあります。酒粕甘酒に含まれる酵素の効果を享受したい場合は、火入れをせずに冷凍保存するのがおすすめです。酒粕甘酒を冷凍すると酵素が眠った状態になりますが、解凍すると再び活動を始めます。
ちなみに酒粕の状態での保存期間は?
酒粕甘酒の材料である酒粕の保存期間はかなり長く、冷蔵庫で約6か月、冷凍庫で約1年です。酒粕の形状には、主に板状とそぼろ状の2種類があります。酒粕を冷蔵保存する場合は、板状・そぼろ状のいずれも、開封後はパッケージに入れたままの状態で保存袋に入れて密封します。
板状の酒粕を冷凍する場合は、1枚ずつラップに包んで保存袋に入れてから、冷凍庫で保存してください。そぼろ状の酒粕は、保存袋に入れて袋を平らにした状態で空気を抜いてから保存袋に入れ、冷凍保存します。酒粕は冷凍しても固くならないので、手でちぎって使うことができます。
(*酒粕の冷凍保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
酒粕甘酒の作り置き方法は?
酒粕甘酒を長く日持ちさせるには、正しい方法で保存することが重要です。ここでは、酒粕甘酒を作り置きする方法について、冷蔵・冷凍別に紹介します。また、酒粕甘酒の解凍方法も紹介するので、参考にしてください。
【冷蔵】酒粕甘酒の作り置き方法
冷蔵で酒粕甘酒を作り置きする際の手順は、以下の通りです。
1.密閉式の保存袋や保存容器に酒粕甘酒を入れる
2.保存袋や保存容器の空気を抜き、冷蔵庫に入れて保存する
酒粕甘酒を冷蔵保存する場合は、雑菌の繁殖を防止するために、密閉できる袋や蓋がしっかり閉まる容器・瓶などに入れることが重要です。容器をよく洗って熱湯で煮沸消毒をすると、さらに雑菌の増殖を防ぐことが可能です。
【冷凍】酒粕甘酒の作り置き方法
酒粕甘酒を冷凍で作り置きしたい時は、以下の手順を参考にしてください。
1.冷凍に対応した保存袋や保存容器に酒粕甘酒を入れる
2.冷凍庫で保存する
酒粕甘酒は、冷凍している間に水分が蒸発することで乾燥して、風味が損なわれます。そのため、酒粕甘酒が空気に触れないように密閉できる袋や容器に入れて、小分けにして急速冷凍します。酒粕甘酒を冷凍すると膨張するため、保存容器で保存する際には、容器の8分目以下まで入れてください。
酒粕甘酒を冷凍する際は、保存袋や保存容器に入れるだけでなく、製氷皿に注いで小分けにする方法もあります。小分けにして冷凍した酒粕甘酒は、保存袋に詰めて冷凍庫で保存すれば、飲みたい時に好きな量だけ解凍して味わうことができます。
冷凍した酒粕甘酒の解凍方法
冷凍した酒粕甘酒は、以下の手順で解凍してください。
1.冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍する
2.3時間ほど置いて完了
使う分の酒粕甘酒をバットなどに出し、冷蔵庫に入れて解凍します。酒粕甘酒を電子レンジで加熱すると、加熱むらが生じたり、一部が高温になって酵素が死滅したりする可能性があります。酒粕甘酒をホットで飲みたい時は、冷蔵庫で一度解凍してから、飲む直前に電子レンジで高温になりすぎないように注意して加熱してください。
作り置きした酒粕甘酒の飲んではいけない状態は?腐るとどうなる?
酒粕甘酒を作り置きする際に、腐るとどのような状態になるのか知っておくことが重要です。ここでは、腐った酒粕甘酒の飲んではいけない状態について、見た目・臭い・味わいの観点から紹介します。
①見た目
酒粕甘酒が腐ると、見た目が以下のように変化します。
・茶色
・緑色
・赤色
通常、酒粕甘酒は白っぽい色をしていますが、腐ると色が変色する場合があります。茶色に変色するのは、酒粕甘酒に含まれる糖とタンパク質が反応することで、茶色い成分が生成されるメイラード反応が原因である場合が多いです。メイラード反応が起きた酒粕甘酒は飲むことができますが、腐敗による変色の可能性もあるので、飲まずに廃棄するのが無難です。
また、酒粕甘酒が緑色や赤色に変色するのはカビが原因のため、飲まないように気を付けてください。
②臭い
腐った酒粕甘酒からは、以下のような臭いが出ます。
・ヨーグルトのような臭い
・酸っぱい臭い
酒粕甘酒は、発酵食品のため特有の臭いがするのが特徴です。酒粕甘酒を長期保存すると過剰に発酵して、鼻をつくような酸っぱい臭いが出るため、腐敗の目安のなかでもわかりやすい変化と言えます。見た目は白いまま変化がなくても、このような臭いを発しているものは腐っているサインです。
③味わい
腐った酒粕甘酒の味わいの特徴は、以下の通りです。
・酸味
・苦味
作ったばかりの酒粕甘酒は酒の旨味がありますが、腐ると強い酸味や苦味のある味わいに変化するのが特徴です。酸味が出るのは、酒粕甘酒に含まれる乳酸菌の影響によるものか、腐敗が原因である可能性があります。乳酸菌によって酸味が出た酒粕甘酒は飲むことができますが、腐ったものを飲むと体に悪影響を及ぼす場合があります。
作り置きした酒粕甘酒の見た目と臭いに異常がない場合は、少量を口に含んで味を確認してみてください。少しでも酸味や苦味を感じたら、飲まずにすぐに吐き出して、水で口をしっかりすすぎましょう。
酒粕甘酒のレシピは?時短するには?
酒粕甘酒は、何の材料を使ってどのような手順で作るのでしょうか。ここでは、酒粕甘酒の材料と作り方の詳しい手順を紹介します。時短できる方法も紹介するので、参考にして酒粕甘酒を作ってみてください。
材料
・酒粕:300g
・上白糖:150g
・水:1200ml
・塩:ふたつまみ
・生姜:適量
・ゆずの皮:適量
作り方・手順
酒粕甘酒は、以下の手順で作ります。
1.酒粕甘酒を手でちぎっておく
2.鍋に水を入れて沸騰させる
3.鍋に酒粕を入れて、再沸騰させる
4.鍋に蓋をして10分置き、酒粕を溶かす
5.再度加熱して鍋に砂糖と塩を入れる
6.混ぜながら酒粕をしっかり溶かす
7.器に注ぎ、好みですりおろした生姜とゆずの皮を加えて完成
酒粕の量が多いとお湯に溶けにくいので、泡立て器でよく混ぜて溶かすことがポイントです。砂糖と塩を入れた後に味見をして、甘みが足りない時は砂糖を大さじ1ほど追加してください。お酒が苦手な人は、酒粕甘酒を再沸騰させた後に5分ほど加熱して、アルコールを飛ばして仕上げるのがおすすめです。
酒粕をペーストにすると時短になる
酒粕をペースト状にしておくと、時短で酒粕甘酒を作ることが可能です。鍋にちぎった酒粕200gと水200mlを入れて10分置いた後に、弱火~中火で加熱して3分ほど木べらでかき混ぜたら、酒粕ペーストの完成です。この酒粕ペーストとお湯と砂糖を湯飲みに入れるだけで、簡単に酒粕甘酒が作れます。
酒粕甘酒の作り置きについて知っておこう
酒粕甘酒の日持ち期間は、火入れしたかどうかによって異なります。冷蔵庫で保存した場合はあまり日持ちしませんが、冷凍すると賞味期限を伸ばすことができます。酒粕甘酒を作り置きする際には、材料や作り方、保存方法や腐った時の状態についても把握しておくことが重要です。この記事を参考に、酒粕甘酒の作り置きをする際のポイントを知っておきましょう。