れんこんが加熱で黒くなる・変色するのはなぜ?防ぐ方法も紹介!

れんこんが加熱で黒くなる原因を知っていますか?食べられるのでしょうか?今回は、れんこんが黒(灰色)に変色する〈レンジ・炒め・茹でる・鉄鍋・焼く〉の場合の原因や、酢水に浸けるなど白くする方法を紹介します。れんこんが黒くなるのを防ぐ方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. れんこんを加熱したら黒く・灰色に変色した…食べられる?
  2. 加熱して黒くなったれんこんは食べられる
  3. ただし加熱前から黒い場合は腐っている可能性がある
  4. れんこんが加熱で黒くなる原因は?
  5. ①ポリフェノールが酸化したから
  6. ②タンニンが鉄と反応したから
  7. れんこんが黒いのが気になる場合の対処法は?
  8. ①アク抜きして白くする
  9. ②れんこんの黒色が気にならないレシピで食べる
  10. れんこんが加熱で黒くなるのを防ぐ方法は?
  11. ①皮をしっかりと剥く
  12. ②鉄製の調理器具は使わない
  13. ③水や酢水に浸ける
  14. ④酢を入れた熱湯で茹でる
  15. れんこんが加熱で黒くなる理由を知ろう

れんこんを加熱したら黒く・灰色に変色した…食べられる?

れんこんを加熱調理すると、黒くなるのはなぜでしょうか。今回は、れんこんが黒く変色する理由や原因を解説します。れんこんが黒くなるのを防ぐ方法も紹介するので、調理する時の参考にしてください。

加熱して黒くなったれんこんは食べられる

加熱して黒くなったれんこんは食べることができます。黒くなっているのはれんこんの成分が空気に触れ酸化しているためで、腐っているわけではありません。れんこんはアクがあるため変色しやすく、切っただけでも次第に茶色くなっていきます。電子レンジの加熱や炒めもの、焼く、茹でるといった調理方法でも黒くなりますが栄養や風味は変わりません。

ただし加熱前から黒い場合は腐っている可能性がある

ただし、加熱前から黒くなっているれんこんは、腐っている可能性があるので注意が必要です。腐っているれんこんは、触ると柔らかく全体が黒ずんでいます。また表面がぬるぬるしていたり、かび臭かったりするれんこんも腐っているので食べないようにしましょう。

なお、れんこんを切ったときに見られる黒い斑点は、れんこんに含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化し変色しているためです。

(*れんこんが腐るとどうなるかや、れんこんの斑点や黒ずみについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

れんこんが腐るとどうなる?見分け方は?ピンク・茶への変色は危険?正しい保存法も解説!
れんこんの黒い斑点・黒ずみは大丈夫?腐敗?原因や変色を戻す方法を紹介!

れんこんが加熱で黒くなる原因は?

加熱調理したれんこんは黒くなっても食べることができますが、なぜれんこんは黒くなるのでしょうか。ここでは、れんこんが黒くなる理由について解説していきます。

①ポリフェノールが酸化したから

れんこんが加熱により黒くなる原因は、れんこんに含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化したためです。ポリフェノールは、空気に触れることで黒く変色するため、れんこんを切ってそのままにしておいただけでも、茶色く変色していきます。

②タンニンが鉄と反応したから

またれんこんに含まれるタンニンが、鉄と反応することが黒くなる原因です。タンニンは鉄鍋の鉄分や空気に触れると化学反応を起こし変色する性質があります。タンニンは抗酸化作用など体に良い効能もあります。黒くなっても食べる分には問題ないため、見た目が気にならない天ぷらやきんぴらなどは、気にせず調理しても構いません。

れんこんが黒いのが気になる場合の対処法は?

酢れんこんやサラダなど、料理によってはれんこんが黒くなるのが気になることがあります。ここでは、れんこんが黒くならないための対処法を紹介するので、調理をするときの参考にしてください。

①アク抜きして白くする

れんこんをアク抜きする方法は、以下の通りです。

・酢水に浸ける
・水に浸ける
・レモン水に浸ける


アクの強い野菜はポリフェノールが多く含まれているため、酢水や水、レモン水に浸けてアク抜きすることで白さを保つことが可能です。特に白さをいかした料理にしたいときは、アク抜きをしましょう。水よりも酢水に浸ける方が、より白くすることができます。長く浸けてしまうと栄養素が抜けてしまうので、気を付けてください。

なお、れんこんのアク抜きは必ずしないといけないという訳ではありません。アクは苦みやえぐみがあるので、料理により風味を損ねてしまうようなものはアク抜きをした方が良いでしょう。

②れんこんの黒色が気にならないレシピで食べる

れんこんが黒く変色しても、気にならないレシピで食べるという方法もあります。れんこんは油との相性も良く、きんぴらや煮物、揚げ焼き、つくねなどの料理がおすすめです。黒くなるなどの見た目や色が気にならず、美味しく食べることができます。

れんこんが加熱で黒くなるのを防ぐ方法は?

加熱調理でれんこんが黒くなるのを防ぐにはどのようにしたら良いのでしょうか。ここでは、加熱調理によって黒くならないようにする下処理を紹介します。作る料理に合わせて選択すると良いでしょう。

①皮をしっかりと剥く

れんこんの皮にはポリフェノールが多く含まれるため、皮をしっかり剥くと変色防止になります。皮を剥くことでれんこんの白さが引き立ち、泥などの汚れも取り除かれ、味が染みこみやすくなります。しっかり水洗いをしたあとで水気を切り、ピーラーを使って剥くと簡単です。剥いたれんこんも空気に触れると徐々に変色するので、使う直前に皮を剥くと良いでしょう。

②鉄製の調理器具は使わない

鉄分が含まれる包丁や鍋、フライパンなどの調理器具を使わないことで、黒くなるのを防ぐことができます。変色が気になる場合、鉄製以外の調理器具を使用しましょう。鉄製の調理器具を使用していないのに変色する場合は、水道水が含む鉄分の可能性があります。

③水や酢水に浸ける

酢水に浸ける手順は、以下の通りです。

1.酢水を作る(水500mlの場合:酢大さじ1)
2.れんこんを5~10分程度浸ける


れんこんの変色防止には、酢水を使ったアク抜きが効果的です。酢水を作るときは、水の量に対して約3%の酢を目安にしてください。アク抜きができたらザルに上げ、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取りましょう。

また、れんこんを切ったあとにすぐ水に浸けるだけでも効果があります。酢水につけるとシャキシャキとした食感になり、水はホクホクとした食感になるので、料理に合わせて使い分けると良いでしょう。他にも、水500mlに対しレモン汁大さじ1を混ぜたレモン水でも黒くなるのを防ぐことが可能です。

④酢を入れた熱湯で茹でる

酢を入れた熱湯で茹でる手順です。

1.熱湯1Lに対し、酢大さじ1から2を加える
2.れんこんを5分程度茹でる

酢を加えた熱湯でれんこんを茹でると、黒くなるのを防ぎ白さを保つことが可能です。酢入りの熱湯で茹でると、れんこんの粘り成分がなくなりシャキシャキと歯ざわりのよい食感になります。ちらし寿司用の酢れんこんを作るときに向いています。

れんこんが加熱で黒くなる理由を知ろう

れんこんが加熱調理で黒くなる理由は、ポリフェノールの酸化やタンニンが鉄製の調理器具などと反応することが原因です。味や栄養に違いはないため、白さをいかした料理や黒くても気にならない料理など、使い分けて調理しましょう。

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