タニシは食べると死亡する？寄生虫が原因？安全な食べ方・料理も紹介！

タニシを食べるというイメージは一般的にあまりありませんが、食べた場合死亡するというのは本当でしょうか。実際にタニシを食べて発生した事例を挙げて説明します。

タニシを食べる事によって死亡する可能性は実際にあります。ベトナムでタニシを食べた事で感染した事例を紹介します。

タニシを食べると髄膜脳炎を発症し、後遺症が残るほか、重篤な場合死亡する可能性があります。2000年には日本で初の死亡事例が発生しています。また、ジャンボタニシの卵には神経毒が含まれているため、素手で触ったり食べたりするのは危険です。

タニシを食べた事で死亡したケースは実際にありますが、何故そのような事が起こったのでしょうか。ここでは、タニシを食べて死亡する理由には具体的にどのようなものがあるのか説明します。

水田に生息しているタニシは、河川に住んでいるものや養殖されているものと違い、農薬が体に蓄積されている事があります。農薬には人体に有害な物質が含まれている事も多いので、水田のタニシを食べるのは控えましょう。

タニシの食用は食べ方によってはリスクがありますが、タニシを安全に食べる方法も存在します。寄生虫等の危険を避けて、タニシを安全に食べられる方法を紹介します。

タニシはホタテ等と違い生食をしてはいけない貝類です。広東住血線虫は高温で死滅するので加熱すれば感染症の発生を防ぐ事が出来ます。タニシは生食せず必ず加熱して食べましょう。

タニシは、食べる際に卵と内臓を取り除く必要があります。広東住血線虫は、タニシの卵や内臓に寄生しているからです。筋肉の部分には寄生していない事がほとんどなので、卵と内臓は取り除いて食べるようにしてください。

タニシは食用に養殖されているものがあり、川や水路、水田に生息しているものよりも、養殖のタニシの方が安全に食べることが出来ます。特に水田に生息しているものは避けたほうが良いでしょう。

タニシは下処理をすれば安全に食べる事が出来るので食用とされている種類もあり、様々な料理が存在しています。ここでは、タニシの安全で美味しい料理を紹介します。

味噌和えは調理が簡単で必要な材料も少ないので、手軽に作る事が出来ます。赤味噌と貝は相性が良く、食べやすいのでおすすめです。タンパク質が豊富なタニシと野菜が揃っていて、栄養バランスも取れています。

こちらの料理も、家によくある材料で簡単に作ることが出来ます。お茶漬けには貝だしのものもあるので、同じ貝類のタニシを入れても美味しく食べられるのでおすすめです。最後に白みそを加えるのがポイントです。

この料理は貝と赤だしの旨味があり、タニシと野菜を一緒に美味しく食べる事が出来るスープです。具材を煮込むだけで簡単に作る事が出来る、手軽な料理です。こちらのレシピのように、茹でて冷凍保存したタニシを使うこともできます。

タニシを生や下処理なしで食べるほか、田んぼや川等にいる食用ではないものを食べると、最悪の場合死亡する事もあります。タニシを食べる際には食用のタニシを選び、下処理をした上で加熱調理するよう心掛けましょう。