塩は何群?6つの食品群・3色食品群・5大栄養素だとどれに分類される?
塩が何群に分類されるか知っていますか?今回は、塩は何群に分類されるかを、〈6つの基礎食品群・3色食品群・5大栄養素〉別に紹介します。〈醤油・ケチャップ・みりん・コンソメ〉などの食品が何群かも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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塩は何群?食品群別に紹介!
塩は、料理の味つけに欠かせない調味料であり、人が健康的な体を維持する為にも大切な成分です。ここでは、塩が食品群の何群に分類されるのかを紹介します。各食品群の特徴や、塩の栄養素などについても詳しく解説するので、ぜひ普段の食事作りの参考にしてみてください。
塩は分類されない【6つの食品群の場合】
各食品がどの栄養素を多く含むかを元に、6つのグループに分類したものを6つの食品群といいます。健康的な体を維持する為には、各グループの食品をバランスよく摂取することが大切です。ここでは、なぜ塩が6つの食品群に該当しないのか詳しく解説します。
塩が6つの食品群に分類されない理由
塩は食品群の分類上では調味料としての扱いになり、栄養学的には影響がないとされるので、6つの食品群のどれにも当てはまりません。体には必要不可欠な塩ですが、塩自体から栄養を摂取できるものではないので、6つの食品群には該当しないとされています。
なお6つの食品群は、1群がたんぱく質、2群がミネラルを含む食品が該当し、魚や肉、牛乳などの食品が当てはまります。3群と4群は野菜や果物など、主に体の調子を整える働きをもつ食品です。5群は穀類やいも類、6群には油脂で、主にエネルギーになる食品が該当します。
塩以外の6つの食品群に分類されない食品
塩以外の、6つの食品群に分類されない食品は以下のとおりです。
・酢
・マスタード
・コショウ
・カレー粉
・ウスターソース
料理の味つけには欠かせない酢、コショウなどといった調味料も、栄養学的には影響がない食品なので、塩と同じく6つの食品群には分類されません。カレー粉やウスターソースなどの風味が強い調味料も、6つの食品群には分類されないのでぜひ覚えておいてください。
塩は分類されない【3色食品群の場合】
3色食品群とは、食品が持つ栄養素の働きの特徴によって、各食品を3色のグループに分けたものです。各食品の働きがわかりやすく示される為、覚えておくと普段の食事にも役立てることができます。ここでは、塩が3色食品群に分類されない理由について解説します。
塩が3色食品群に分類されない理由
塩にはカロリーがなく、栄養学的に3色食品群に分類されるような栄養素は含まないので、3色食品群のどれにも該当しません。塩は他の食品と組み合わせて使うことが多く、味をつける調味料や保存目的の保存料としての役割が大きいので、栄養素の働きにより分ける食品群には分類できないことが特徴です。
なお、3色食品群は食品を赤色、緑色、黄色の3色に分類したものです。赤色は主にタンパク質を含む肉や魚、乳製品などが該当し、緑色にはビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物が該当します。黄色は米やパンなど、主に糖質や脂質を含む食品が分類されます。
塩以外の3色食品群に分類されない食品
塩以外の3色食品群に分類されない食品は、以下のとおりです。
・ケチャップ
・コンソメ
・味噌
・かつおこんぶだし
・ベーキングパウダー
洋食の味つけに必要なケチャップやコンソメや、和食に使う味噌やだし類も、塩と同じく栄養学的に影響がないので3色食品群には分類されない食品です。焼き菓子やパンを膨らませる役割をもつベーキングパウダーも、調理には必要ですが栄養学上の働きはないとされるので、3色食品群には分類されません。
塩はミネラル【5大栄養素の場合】
食品に主に含まれる栄養素別に炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5つに分けたものを5大栄養素と呼び、健康維持の為にバランス良く摂取することが推奨されています。ここでは塩の5大栄養素の含有量や、塩はどこに分類されるかについて解説します。
塩の5大栄養素の含有量
食品名 | 塩 |
タンパク質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 0g |
ビタミン | 0g |
ミネラル | 99.9g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
上記の表は、100gあたりの塩の栄養成分を記載したものです。主成分が塩化ナトリウムである塩は、5大栄養素のうちミネラルに該当します。ミネラルは、骨の形成や体内の電解質バランスを保つために必要な成分で、カルシウム、鉄、ナトリウムなどたくさんの種類があります。
塩に多く含まれているナトリウムは、体の中の水分量や血圧を維持する働きを持ち、神経伝達や筋肉の収縮などの役割も担っている栄養素です。
塩以外の5大栄養素のミネラルの食品
塩以外の5大栄養素のミネラルに該当する食品は、以下のとおりです。
・ひじき
・納豆
・アーモンド
・ほうれん草
・牛肉
ミネラルにはカルシウムやカリウム、亜鉛など、体の調子を整える為に必要な栄養素が含まれます。ひじきはカリウムが豊富で体のむくみ防止になり、納豆は骨や歯を作る元になるカルシウムが豊富です。アーモンドに多く含まれるマグネシウムは、体のエネルギーを作る元になり、血圧を維持する大切な働きを持ちます。
ほうれん草に豊富な鉄分も、血液中の赤血球を作る為に必要不可欠なミネラルで、貧血予防に効果があります。牛肉に多く含まれる亜鉛は味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きを持つ、健康維持に欠かせないミネラルです。
塩とよく一緒に使われるその他の食品は何群?
ここでは、塩と一緒に使われることの多い調味料が、各食品群ごとに何群に該当するのかを解説します。普段の料理でよく使う塩以外の調味料が、何群に分類されるのか詳しく説明するので、バランスの良い食生活の為にぜひ参考にしてみてください。
①醤油
日本の伝統的な調味料で、普段の料理で使うことも多い醤油の食品分類は、以下のとおりです。
・6つの食品群の場合:1群
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:タンパク質群
原材料が大豆である醤油は、6つの食品群ではタンパク質を多く含む1群に該当します。3色食品群では、1度に使う量の少ない調味料は分類されないことが多く、醤油も分類されません。
また5大栄養素の分類では、主原料が大豆である醤油はタンパク質に該当します。ただし醤油は炭水化物やビタミンB2などのビタミン類、マグネシウムなどのミネラル類も含まれていて、さまざまな栄養が摂れる食品です。
②ケチャップ
主にトマトを原料とするケチャップの食品分類は、以下のとおりです。
・6つの食品群の場合:該当なし
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:該当なし
ケチャップは主にトマト、糖類、たまねぎ、酢などから作られますが、調味料なので栄養学的にはどの食品群でも分類はされません。
ただしケチャップの原料となるトマトに含まれる成分には、いろいろな効果があります。βカロテンにはアンチエイジング効果があり、ビタミンEには血管の老化を抑制する効果が期待できます。ケチャップは栄養学的には食品分類はされませんが、栄養はとても豊富な調味料です。
③みりん
料理に甘みやコクを加えるみりんの食品分類は、以下のとおりです。
・6つの食品群の場合:5群または該当なし
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:炭水化物
みりんはもち米や米麹が原料の為、5大栄養素としては炭水化物に該当します。6つの食品群に当てはめる場合は5群に該当しますが、みりんのように1回の使用量が少ない調味料は該当なしとすることも多いので、ぜひ覚えておきましょう。
④コンソメ
スープの味つけなどに使うコンソメの食品分類は、以下のとおりです。
・6つの食品群の場合:該当なし
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:該当なし
コンソメはブイヨンに肉や野菜、塩などを加えた調味料ですが、味をつける役割が大きく栄養学的には影響を及ぼさないので、どの食品群でも食品分類はされません。コンソメスープの味つけとして調理に使う場合は、スープに一緒に入れる野菜からビタミンなどの栄養素を摂取できるので、人参やブロッコリーなど様々な野菜を組み合わせてください。
塩は何群か知ろう
塩は、人の体には必要不可欠ですが、6つの食品群や3色食品群では分類できない食品です。5大栄養素上ではミネラルに該当し、体の中の水分量や血圧を維持する働きを持ちます。今回紹介した、塩と一緒に使うことの多い食品の分類なども参考にして、ぜひ健康的な体を維持する為の食事作りなどに役立ててみてください。