えのきの生食はNG?最悪死亡する?理由やどの程度加熱すれば問題ないのかなど解説!

えのきは生で食べれるか知っていますか?今回は、えのきが生で食べれない原因についてやどのくらい加熱したら大丈夫なのかを紹介します。えのきを生食したらどうなるのかや死亡ニュースについても紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. えのきは生でも食べれる?
  2. えのきは生で食べれない
  3. えのきが生食できない原因は?
  4. ①フラムトキシン
  5. ②リステリア菌
  6. 生えのきを食べたらどうなるのか?
  7. えのきを生で食べた時の症状
  8. 生のえのきを食べたことによる死亡ニュースもある
  9. 生えのきはどのくらい加熱したら安全?
  10. 湯どうし程度で大丈夫
  11. 生のえのきをうまく調理して食べよう

えのきは生でも食べれる?

えのきを含むキノコ類は、加熱調理をして食べるのが日本では一般的です。新鮮なものであれば、えのきは生で食べても問題ないのでしょうか。ここでは、生でえのきを食べる事が出来るのか説明します。

えのきは生で食べれない

きのこはカビや菌類の仲間であり、植物とは違う生態系に分類されます。植物が光合成により体内で栄養分を作り出すのに対し、きのこは体の表面から消化酵素を分泌して外界から栄養素を取り込む事で成長するのが特徴です。また、外界の有機物質を分解・吸収する事で腐葉土を生産する働きもあり、その中に存在する細菌と共存する種類もあります。

きのこの持つ消化酵素の成分であるたんぱく質や、付着している菌が、人体にアレルギー反応や食中毒症状を引き起こすと考えられています。えのきの場合も例外ではなく、生で食べると人体への影響が考えられる為、新鮮であっても生食には向かない食材と言えるでしょう。

えのきが生食できない原因は?

では、えのきの場合は人体に影響する具体的な物質はあるのでしょうか。えのきに存在する成分と、付着する可能性のある菌について説明します。

①フラムトキシン

えのきには、フラムトキシンと呼ばれるタンパク質成分があります。フラムトキシンは人体に入ると強心作用と貧血を引き起こす原因となります。フラムトキシンのたんぱく質が、O型赤血球の細胞膜を破壊し溶血作用を起こす事が原因です。

赤血球の細胞膜が破壊されると、人体へ酸素を運ぶヘモグロビンが流れ出します。さらに、赤血球の細胞膜はヘモグロビンと酸素をつなぐ役割を果たすため、酸素を人体に上手く供給する事が出来なくなり重い貧血症状を引き起こすのです。

②リステリア菌

食中毒の原因とされるリステリア菌は、自然界に幅広く河川から植物や動物の腸内にまで分布する菌です。その為、えのきも発育する際に水や菌床から、リステリア菌に接触している可能性があります。健康な人が微量の摂取をしても全く問題の無い菌ですが、免疫力が下がっていたり、高濃度に汚染された食品を摂取する事で食中毒の原因になるため注意が必要です。

リステリア菌による食中毒はインフルエンザに似た症状が現れた後、重症になると敗血症、細菌性髄膜炎や流産などを引き起こします。また重篤なケースに至っては致死率が三割に上るので、高齢者・幼児・妊婦さんは特に気を付ける必要があります。

生えのきを食べたらどうなるのか?

えのきを生で食べた場合は、どんな症状が表われるのでしょうか。ここでは、口コミも合わせ、実際に生でえのきを食べた人に現れた症状を見ていきます。

えのきを生で食べた時の症状

えのきを生で食べた場合、以下の症状が考えられます。

・赤血球を破壊する
・高熱になる
・筋肉痛になる
・下痢
・腹痛になる


生で食べた場合、フラムトキシンによる特徴的な症状や、リステリア菌によるインフルエンザに似た症状が現れます。口コミの方は加熱処理が不十分だったため、生のえのきを食べてしまった様です。

Twitterの口コミ

昨年の えのきで 嘔吐下痢 発熱で 一晩 苦しんだ時 あまり お腹が空いていなかったので えのき一株を レンジで加熱して 梅肉と鰹節で和えて 食べたら 大変だった。
多分 加熱が不十分だったのでは と思います。
他に 食べなかったから あれは エノキが原因だと思う。

生のえのきを食べたことによる死亡ニュースもある

アメリカで韓国産のえのきを食べた後に、食中毒症状で4名が亡くなる事件がありました。アメリカでは、キノコを加熱せずに生で食べる食習慣がある為、食中毒の原因になるリステリア菌を死滅させる事が出来ずに発生した食中毒事件と考えられます。

特に、高齢の方や妊婦の方は重篤症状を引き起こすと言われており、アメリカでも妊婦患者の6人中2人が流産したと報道されました。これは韓国産に限った事ではなく、リステリア菌によって引き起こされた食中毒であり、加熱調理による重要性が伺えます。

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