フランスパンの種類別に名前を一覧で!見た目・食感の違いも比較して紹介!
フランスパンにどんな種類があるか知っていますか?今回は、〈バゲット・バタール〉など、フランスパンの種類別に〈食感・生地〉の違いを比較して15種類の名前・画像を紹介します。フランスパンのアレンジレシピ紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
シャンピニオンはフランス語でキノコを意味し、名前の通りキノコのような少し変わった形をしたフランスパンです。生地の材料はバゲットとほぼ同じものが使われているので、プチバゲットと呼ばれる事もあるそうです。
シャンピニオンを形成するときは、上の薄いカサの部分と下の丸い部分は別々に作られ、窯に入れる前にこれらをあわせる事でこのような形に仕上げています。シャンピニオンは、幅・高さともに6~8cm位の大きさである事が多いようです。
⑨フーガス
フーガスは植物の葉っぱのような形に形成された、砕けるような歯ごたえが特徴のプロヴァンス地方発祥の伝統的なパンです。その起源は古代ローマの時代にまで遡り、ローマ人が囲炉裏の灰で焼いたパンがルーツとなっていると言われています。
生地には他のフランスパンと違って、小麦粉・塩・水・パン酵母以外にオリーブオイルが練りこまれています。また、同じ小麦粉でもフランスパン用の小麦粉ではなく強力粉が使われているのも特徴の1つです。フーガスは表面はさくさくとしていますが、中はもっちりとしており、フランスではステッィクタイプのパンのようにちぎって食べるのが一般的です。
⑩タバチュール
タバチュールはフランス語でタバコ入れを意味し、フランスではタバチェと呼ばれる事もあります。見た目がタバコ入れに似ていたことからタバチュールと名付けられたと言われており、クラストの上部の硬めの食感と独特でユニークな形が特徴です。
タバチュールは多くのフランスパンと同じ様に、バゲットやバタールなどと同じ材料や発酵方法で作られています。ただし、クラストやクラムのバランスが作り手によってかなり違うようで、形も必ずしも丸形ではないようです。
⑪エピ
エピはフランス語で麦の穂を意味し、名前の通り麦の穂のような形をしているパンです。この形は細長く作った生地を成形する際にハサミで切れ込みを入れて、それを左右に交互に開く事で作ります。エピの生地はバゲットと基本的には同じで、発酵方法などもほとんど同じです。
日本ではベーコンなどを入れたベーコンエピを多く見かけますが、フランスではバゲットと同じように何も入れないものが最も多い傾向にあります。
⑫フォンデュ
フランス語で双子や割れ目を意味し、真ん中の部分に切れ目を入れるのではなく麺棒で押さえて形成することによって写真のような形に焼きあがります。クープのような綺麗な切れ目は出ないものの、フォンデュ特有のもっちりとした食感を楽しむ事ができ、小麦の風味をしっかりと感じる事ができるとされています。
またフォンデュのクラムは密度が高くなる事が多く、ずっしりとした食感に仕上がるのも特徴です。
⑬クッペ
クッペはフランス語で切られたと意味し、その名の通り中心部分に1本の大きな切れ目が入ったバゲット系のフランスパンです。クッペは楕円形に太く短く作られていることから、柔らかく大きなクラムに仕上がります。また、表面の大きな切れ目によって程よい硬さのクラストに仕上がるので、柔らかさと程よい硬さを同時に味わえるパンと言えるでしょう。
クッペは日本発祥と言われているコッペパンの原型であるとも言われており、コッペパンのコッペもクッペから来ているとされています。。
⑭パン・オ・セーグル
パン・オ・セーグルは、65%以上の割合でライ麦粉を加えて作っているパンのことを示します。セーグルはライ麦のことを表す言葉で、この配合量の違いでパン・オ・セーグル、メテイユ、パン・ド・セーグルなどにわけられます。
ライ麦はやせた土壌や寒冷地でも育つため、小麦が広く出回るまではライ麦パンが主に食べられていました。フランスではオーヴェルニュやアルプス・ピレネー・ジュラ・ブルターニュなどの各地方でライ麦が栽培されています。