カサゴの種類別の特徴は?トゲに毒がある品種も?見分け方のコツを紹介!
カサゴの種類について知っていますか?今回は、カサゴの種類別の〈体長・色〉など特徴から見分け方を画像とともに紹介します。地域や市場での別の呼び名が変わるものもあります。カサゴの種類別の食べ方のおすすめも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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カサゴとは?
カサゴは大きな頭部と大きな口、鰓には鋭い棘があるのが特徴ですが、その武士のような風貌から、端午の節句の祝いに使われたこともあるそうです。笠をかぶったように見えるため、漢字では「笠子」と書きます。また、皮膚がただれてたように見えるため「瘡魚」と表されることもあります。
カサゴの生態
カサゴは水深2mから50mほどのサンゴや砂地などの海底にいる魚です。臆病な魚で、敵から身を守るため棘に毒を持っている種類もいます。岩礁域やテトラポットの隙間などの物陰にいることが多く、あまり泳ぎ回りません。餌となる小魚や甲殻類などがじっと近づくのを待ち捕食します。
体長は25㎝前後で、色は赤や黒など個体によって違います。またカサゴの仲間には、大きな種類や綺麗な背びれを持った種類、名前にカサゴとつくものとそうでないもの、多様です。どのカサゴにも背びれに毒を持ち、料理をする際には注意が必要なため、普段見かけることのない高級な魚です。
(*カサゴの毒について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
カサゴの旬
カサゴは日本全国で採れる魚のため、北と南では旬と言われる季節が異なります。12月から2月頃までの冬から初春が旬という説や、初夏から冬という説や、産卵時期の夏から秋という説もありますが、一般的には漁の最盛期は春で、最も美味しい時期は冬とされています。
カサゴの種類と見分け方
カサゴは日本全国に生息する魚のため、ガヤ、ハチメ、ガシラ、ぼっこ、アラカブなど、地方名もさまざまです。仲間とされる種類は、日本の周辺だけでも20科約360種ととても多いですが、カサゴと名前のつくものやつかないものなど多種多様です。その中でも特徴的な種類と、その見分け方を紹介します。
①アヤメカサゴ
・体長:大きいもので30㎝ほど
・生息地:水深30mから100mの岩礁域に生息
カサゴと同じ仲間、カサゴ属に属するアヤメカサゴは、カサゴよりもやや深海に住んでいるものが多いです。成形はカサゴととても似ていますが、色が橙色に近く体にある斑点が黄色のものが多く、目の下にカサゴにはない棘があるのが特徴です。
②ウッカリカサゴ
・体長:40㎝を超える大型
・生息地:水深50mから150m岩礁域に生息
カサゴと同じ仲間、カサゴ属に属するウッカリカサゴは、見た目がカサゴと見分けはつきません。あまりにそっくりで、うっかりとカサゴと間違える、ということでつけられた名前を持つ魚です。
カサゴとの見分け方は、体にはっきりとした斑紋があるかないかで、見分けづらいことから、市場では同じカサゴとして出ていることが多いようです。調理はカサゴと同じで、唐揚げや煮つけに合います。