マグロの旬の時期は?種類で違う?美味しいのは?
寿司屋刺身の定番としてなじみ深いマグロですが、マグロの旬の時期を知っていますか?今回は、マグロの種類別の旬の時期や主産地・生産量などを紹介します。マグロの選び方や栄養価、レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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マグロが旬の時期・季節はいつ?
マグロは日本の食卓で人気の魚で1年中食べられますが、マグロにも旬の季節はあります。まずは、マグロが美味しい時期をチェックしてみましょう。
マグロが旬の時期・季節は種類によって違う
マグロは大きく5種類に分けられ、それぞれに旬の時期が違います。種類ごとの旬は以下の通りです。
・本マグロ:12月~1月
・ミナミマグロ:4月~6月
・メバチマグロ:10月~12月
・キハダマグロ:7月~8月
・ビンナガマグロ:8月~12月
まず、春に旬を迎えるのがミナミマグロです。初夏にはキハダマグロの時期になり、入れ替わりでビンナガマグロ、秋から冬にかけてメバチマグロと続きます。そして、冬はマグロの代表とされる本マグロが旬です。しかし、マグロは回遊魚であり年によって漁獲量が変動するので注意しましょう。
(*マグロの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マグロとはどんな魚?主産地は?
そもそも、マグロとはどういった魚なのでしょうか。マグロの興味深い生態や名前の由来と、日本国内のマグロの主な産地について紹介します。
マグロの名前の由来
マグロの名前の由来には、2つの説があります。1つ目は、マグロの目が黒いことから名付けられた説で、「目黒」と書かれたことから次第にマグロと呼ばれるようになったといわれています。
2つ目は、背中の色に着目した説です。マグロの背は黒く、船など海面から見ると黒い面しか見えません。真っ黒な魚から転じて、マグロと呼ばれるようになったともいわれています。
マグロの生態・特徴
マグロはどの種類も、スズキ科サバ目に分類される大型魚です。体長は1mから4m、重量は40kgから300kgにも及び、5種類の中でも本マグロが最も大きく成長します。また、寿命は10年から30年といわれており、泳いだまま一生を過ごします。時速100kmもの高速で泳ぐため、水の抵抗が少ない流線型になっている事も特徴です。
マグロの日本の主産地・漁獲量
2018年度の日本では、165,185tのマグロが水揚げされました。漁獲量の多い5県は以下の通りです。
1. 静岡県 30,597t
2. 宮城県 19,208t
3. 宮崎県 16,448t
4. 高知県 15,448t
5. 鹿児島県 11,838t
上位5県の漁獲量を合計すると、全国のマグロ生産量のおよそ45%に相当します。静岡県はキハダマグロやメバチマグロの主産地であり、宮城県は本マグロの漁獲量で全国1位です。宮崎県や高知県ではビンナガマグロが盛んに水揚げされていて、県ごとに漁獲量の多いマグロの種類が異なることが分かります。
マグロの栄養価や選び方のポイントは?
スーパーなどでも手軽に買えるマグロですが、美味しいマグロはどのように選べばよいでしょうか。ここからは、マグロの刺身の選び方と栄養価について解説します。
マグロ(刺身)の選び方のポイント
マグロの刺身を選ぶときには、以下の4つに注目しましょう。
・透き通った赤色である
・スジが少ない
・筋目が平行
・血栓やシミがない
赤味を選ぶときは、色が濃くスジの少ないものがおすすめです。脂の多いトロなどは、スジの方向に注目して選びましょう。筋目が均一で平行になっているものは、食べてもスジが残りにくいためトロならではの食感が十分に楽しめます。また、身に血栓や斑点状のシミがあるものは臭みの原因になるため、避けた方がよいでしょう。
マグロの栄養価・効能
マグロには、主に以下のような栄養素が含まれています。
・たんぱく質
・タウリン
・鉄分
・ビタミンB
・DHA
・EPA
マグロは良質なたんぱく質を多く含んでおり、筋肉や皮膚など体を作る働きをします。血合いにはアミノ酸の一種であるタウリンが豊富で、たんぱく質の働きをサポートするとともに、内臓機能の向上も期待できます。また、貧血の軽減や防止に効果的な、鉄分も含んでいますし、トロにはビタミンが豊富に含まれているのが特徴です。
更に、ビタミンBはアミノ酸の代謝をサポートし、体の免疫機能を高める効果が期待できます。頭の働きをよくするといわれるDHA、血中のコレステロールや中性脂肪を減らすEPAも豊富ですが、赤身と比べて脂質やカロリーが高いので、食べ過ぎには気を付けましょう。
(*マグロの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マグロの旬の食べ方・レシピのおすすめ
旬のマグロはやはり刺身が人気ですが、美味しい食べ方は他にもあります。家で簡単にできるレシピを紹介するので、参考にしてみてください。
①漬けマグロ丼
漬けマグロ丼は火を使わず簡単にでき、赤身でもトロでも美味しく作れるレシピです。醤油だけでなく、みりんや酒を混ぜ合わせたタレにつけることで、サラダや和え物にもアレンジできるようになります。
②マグロのガーリックステーキ
マグロは和食の定番ですが、ステーキにすれば洋食メニューとして楽しめます。ニンニクの香りが強く香ばしい味わいなので、生魚が苦手な人にもおすすめです。このレシピのように赤身部分を使えば味が凝縮し、トロを使えば脂が甘く柔らかい食感になるので、好みの部位を選んでみましょう。
③マグロの竜田揚げ
竜田揚げは、生ものが苦手な方や子どもにおすすめの食べ方です。マグロの赤身を使うと身が締まって噛み応えがあり、肉にも近い食感が味わえます。やや鮮度が落ちてしまったマグロも、きちんと火が通るので安心して食べられるでしょう。
(*マグロの人気レシピについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マグロを旬の時期に美味しく食べよう
マグロは1年を通して、様々な種類が順番に旬を迎えることが分かりました。身近な魚だからこそ、選び方のポイントをおさえて美味しく食べたいものです。食べ方も様々なので、アレンジをしながら楽しんでください。