小松菜が苦い原因は?食べても大丈夫?苦味を消す方法や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
【野菜ソムリエ監修】小松菜が苦い場合の原因を知っていますか?腐っているのでしょうか?この苦味は、小松菜に含まれる成分が関係しているようです。今回は、小松菜が苦い原因や食べても問題ないかについて紹介します。小松菜の苦味を消す方法や食べ方、アレンジレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
小松菜がめっちゃ苦い…腐ってるの?
栄養が豊富で家庭菜園でも育てやすい小松菜は、炒めものやお浸し、旬のものはサラダにして生で美味しく食べられますが、時折かなり苦いと感じる小松菜もあるようです。この苦味は何が原因なのでしょうか。小松菜が苦くなる原因や苦味を抑える食べ方などを、併せてみていきます。
小松菜が苦い原因5つ!腐ってる訳ではない!
小松菜が苦いと腐ってると疑う人もいますが、腐ると苦いというより酸っぱい味がします。そのため、腐敗以外が原因である場合が多いです。小松菜が含む成分に触れながら、それぞれの原因を見ていきます。
①アクが強い個体だった
小松菜は、基本的にはアクが少ない野菜のため、そのまま生で食べることもできますが、個体によってはアクの強い小松菜があるようです。シュウ酸と呼ばれる成分がアクの原因で、小松菜に多くシュウ酸が含まれると苦味を強く感じます。旨味や甘みが苦味と一緒にあっても、苦味の方が強く感じやすいので美味しく食べられないようです。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
シュウ酸を摂り過ぎると尿路結石症になるリスクが高まるといわれています。ほうれん草(サラダほうれん草除く)やたけのこ、ブロッコリーなどにはシュウ酸が多く含まれているので、必ずあく抜きをしましょう。
②肥料を与えすぎた
小松菜は、栽培中に肥料を与え過ぎると苦味が強い個体になります。特に家庭菜園などで育てられた小松菜が苦い場合は、肥料を与え過ぎているケースが多いようです。肥料を与え過ぎると、小松菜は発育に使い切れなかった栄養分を硝酸態窒素と呼ばれる成分に変化させますが、この硝酸態窒素が苦味の原因となります。
③旬の季節以外の時期は苦味の強い個体もある
小松菜は、旬の時期を過ぎると苦味が増す場合があります。小松菜の旬にあたる12月~翌年3月に収穫される小松菜は甘みが増して苦味を感じにくいですが、旬の季節を過ぎた小松菜は甘みが減って苦味が強くなる個体が増える傾向にあるようです。
(*小松菜の旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
福光佳奈子
野菜ソムリエ
旬の小松菜は、霜にあたることで甘みが増します。そして葉もやわらかくなります。旬のものは苦みを感じませんが、それ以外の季節のものは甘みが増していないので、苦みを強く感じやすくなっています。
④小松菜を生で食べると苦味が強め
小松菜は生でも食べられる野菜ですが、生のものは加熱したものに比べて苦味やエグミを強く感じるようです。ただ、苦味などの原因となるシュウ酸は、加熱すると苦味が緩和される傾向にあるので、苦味を和らげたい方は軽く炒めたり茹でたりして食べると良いでしょう。
(*小松菜の生食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)