いちごは洗う?洗わない?安全な食べ方は?農薬の心配やいちご狩りでの対応など紹介!
【野菜ソムリエ監修】いちごを洗う・洗わないはどちらが正しいのでしょうか?いちごは子供から大人まで人気の果物です。今回は、いちごを洗う理由・洗い方や残留農薬の心配について紹介します。いちご狩りで洗わないで食べて問題ない理由も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
いちごは洗う?洗わない?安全な食べ方は?
いちごを洗うと傷んでしまうと思う人も多いですが、洗う必要性はあるのでしょうか。ここでは、いちごは洗うのか洗わないのか、安全な食べ方とともに解説します。
いちごは洗って食べた方が良い
いちごは土やほこりがついている可能性があるので、洗って食べましょう。いちごの栽培方法には、地面での栽培と高設栽培の2種類があります。高設栽培は土が付着することは少ないですが、お店に売っているいちごは、どちらの栽培方法かわからないため洗う方が安心でしょう。
また、農家がどのような方法で摘み取りやパック詰めを行っているかわからないので、衛生的にもいちごは洗って食べましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
「高設栽培」とは、地面から1メートルほど高いところで栽培をすることをいいます。高設栽培は立ったまま作業できるので、農家さんの腰の負担が軽くなりました。近年のいちご作りは高設栽培が主流です。
残留農薬の心配は?洗えば落ちる?
パック詰めされたいちごは果物の中でも特に多くの農薬が使われています。害虫の被害を受けやすく、同じ土壌で栽培することで病気にもなりやすいからです。水洗いでもある程度の農薬は落とせますが、完全には落ちません。気になる人は、お酢や塩、重曹を使って洗いましょう。
いちごの洗い方は?
パックに詰められたいちごの安全な食べ方について説明しましたが、水洗いでは残留農薬が心配という方もいるでしょう。ここでは、いちごの洗い方について紹介します。
①塩で洗う
塩水でいちごを洗うことで、いちごの表面に付着したごみをきれいに落とすことができます。水と少量の塩が入ったボウルにいちごを入れて優しく混ぜるだけなので、難しい作業はありません。また、いちごに塩をかけると甘みを引き立たせる効果もあるため、より美味しくいちごを愉しめるでしょう。
②水洗い
多くの人が購入したいちごを水洗いしています。農薬が付着しているから念入りに水で洗おうとする人も多いですが、いちごは非常にデリケートな果物です。力を入れて持ったり洗いすぎたりすると、いちごの表面には目に見えない傷が付き、美味しさが失われます。
また、いちごに含まれるビタミンcも流してしまう可能性があるため、いちごを水洗いする時はボウルに入れる時間は長くなりすぎないようにしましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
水洗いは、大きめのボウルにたっぷりと水を張り、短時間いちごを浸してから、ヘタを持ちふり洗いをするとよいです。こうすることで細かい汚れも落とすことができます。
③お酢で洗う
お酢でいちごを洗うとカビにくくなり、いちごが傷むのを防止してくれます。方法は、水と水に対して20~30%のお酢が入ったボウルに、いちごを入れて一晩浸すだけです。いちごは傷みやすい果物なので、家にいちごが余っている時は、お酢で洗うと長持ちさせることができます。
④重曹で洗う
いちごの残留農薬を特に心配している人は、重曹を使った洗い方がおすすめです。農薬の多くは酸性なので、アルカリ性の重曹で洗うと中和されます。
方法は、ボウルに水を入れて、スプーン1杯程度の重曹を入れて溶かします。そこにいちごを入れて20~30秒程度浸し、最後に水で軽く洗うだけです。浸す時間が長いと、ビタミンCが流れてしまうので注意しましょう。