干し芋のカビの見分け方は?白い粉の正体は?防止・対策する保存法や作り方など紹介!
【野菜ソムリエ監修】干し芋に白い粉がたくさんついていますが、これはカビなのでしょうか?未開封でもカビるのでしょうか?今回は、〈黒色・茶色〉など干し芋のカビの種類や白い粉との見分け方を画像で紹介します。干し芋のカビは取れば食べられるのかや、カビが生えるのを防止・対策する作り方や保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
白カビの場合は特に危険
干し芋に生えるカビは毒性の低いものが多いですが、白いカビの中には毒性の強いものもあるため、食べても体に影響がないと言い切ることはできません。また、カビの部分を取り除いても目に見えない部分にカビの菌糸が広がっている可能性があるため、カビが生えてしまった干し芋は食べずに捨てましょう。
春日爽花
野菜ソムリエ
またまれに干し芋には赤カビが発生することもあります。赤やピンクのカビは斑点状というよりは全体的に広がる事が多く、赤カビも食べると危険なため、食べないようにしましょう。
カビを間違って食べた場合の症状例
干し芋に発生したカビを気づかずに食べてしまった場合、少量であれば症状が表れない場合も多いですが、以下のような症状がみられることがあります。
・腹痛
・嘔吐
・下痢
カビが発生している食べ物には、カビ以外にも食中毒を起こす細菌が発生している可能性もあります。特に抵抗力のないお年寄りや小さい子どもが間違ってカビを食べてしまった場合は、少量でも強い症状を起こすことがあるので注意が必要です。数日たっても下痢が止まらない場合や、嘔吐が何度も続く場合などは、医療機関の受診も検討してください。
干し芋のカビを防止する対策は?作り方・保存のコツは?
干し芋はカビが生えやすく、カビが体内に入ると腹痛などの症状を起こすことがありますが、干し芋のカビを防止する対策はあるのでしょうか。ここではカビが発生しにくい干し芋の作り方と保存のコツを紹介します。
干し芋は冷凍で保存する
干し芋を保存するのに最適な環境は、室温が10度以下に保てる直射日光が当たらない冷暗所です。近年の日本の住宅では冬場でも室内でこの環境を作り出すことは難しいため、干し芋の保存には常温保存ではなく冷蔵庫か冷凍庫が適しています。
ただし、冷蔵庫の中は乾燥して干し芋が硬くなりやすいため、すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍保存する場合は、1枚ずつラップかアルミホイルに包んで保存袋に入れて冷凍すれば保存期間は6ヶ月ほどにまで延びます。アルミホイルに包むと、冷凍焼けを防止する上に食べるときにアルミホイルごとオーブントースターで焼くことができ便利です。
干し芋のカビない作り方
干し芋は家庭でも作ることができますが、干し芋をカビさせないためには作る際にしっかりと水分を抜くことが大切です。なお、カビは次の条件下であれば発生しにくいと言われています。
・湿度が70%以下
・室温が20度以下
干し芋は蒸したさつま芋の皮をむき、3ミリくらいの厚さに切ったものを天日干しでしっかりと乾燥させて作ります。このときに水分が多く残っていると、しっとりと柔らかい口当たりの干し芋になりますが、上記の条件に当てはまらないためカビが発生しやすく注意が必要です。
反対に何日も天日に干して硬くなるまで乾かすと、カビの生えにくい干し芋になるので、天日に干す時は晴天が続く乾燥した日を選ぶとよいでしょう。なお、カビが好む高温多湿の環境になってしまうそうな時は、冷凍保存するなどの工夫をしてください。
干し芋にカビが生えないよう保存しよう
今回は干し芋に発生するカビの見分け方と、カビを防止するための作り方や保存法を紹介しました。干し芋はさつま芋本来のやさしい甘みが感じられる素朴なおやつです。カビの発生しない条件を知ることで長期間干し芋を楽しむことができるので、参考にしてみてください。