人工(人造)イクラとは?天然との見分け方は?味や材料・作り方など紹介!
人工(人造)イクラとは何か知っていますか?実はイクラを人工的に作る技術があります。今回は、人工イクラと天然イクラの味などの簡単な見分け方や、作り方も紹介します。回転寿司のイクラは本物か偽物かも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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人工(人造)イクラとは?
人工イクラは、国産イクラの生産量が落ちた時期に多く出回っていたとされている、その名の通り人工的に作られたいくらです。実際に本物のイクラと偽物のイクラではどんな違いがあるのでしょうか?ここからは、人工イクラの歴史と一緒に解説していきます。
人工イクラが発見された歴史
人工イクラを開発したのは、日本カーバイド工業という化学メーカーで、製薬用のカプセル研究を行っているときに偶然発見されたそうです。当初はイクラに似た食べ物として流通していましたが、現在では一般の市場に出回ることが少なく、外食産業など向けに業務用として販売されることが多くなっています。
人工イクラの味は?天然イクラと同じ味?
天然のイクラと人工イクラは味は似ていますが、人工イクラは香りが少なく商品によっては塩っぽく感じることがあります。香り以外にはそこまで大きな差がないので、味や香りに敏感でないと区別がつかないケースも多いようです。
人工イクラと天然イクラの見分け方は?
味では判別しづらい人工イクラですが、いくつか見分ける方法があるので紹介します。回転寿司や和食レストランでも簡単にできるので試してみてください。
①転がして見分ける方法
人工イクラと天然イクラは転がして判別することができます。天然のイクラをよく見ると中に濃い赤色の部分があり、その部分は通称目玉と呼ばれていますが、実際には杯盤と呼ばれる組織です。転がしたときに、天然のイクラは卵黄によってこの杯盤が固定されているため動きません。
対して人工イクラは目玉の部分が比重の軽い油で模造されているだけ、杯盤のように固定はされていないので、転がすと動きます。
②お湯をかけて見分ける方法
天然のイクラと人工イクラは、お湯をかけて判別することも可能です。天然のイクラは表面がたんぱく質の膜で覆われていますが、一方の人工イクラはアルギン酸ナトリウムが主成分で構成されています。たんぱく質はその性質上お湯をかけると変質するため、天然のイクラにお湯をかけると白く濁ります。
一方で、アルギン酸ナトリウムが膜の成分である人工イクラの場合は、白く濁らずきれいな紅色を保つのが特徴です。
③味での見分け方
天然のイクラは磯の香りが強く、ほのかに甘みを感じることができます。しかし人工イクラは元々無味無臭なので、醤油や出汁などに漬け込んであるため塩気が強いのが特徴です。さらに人工イクラの膜の成分であるアルギン酸ナトリウムは塩分に弱いため、食感が天然のイクラに劣るのも見分ける上でのポイントです。
ただし、人工イクラも味や香りなどを天然のイクラに似せているため、味だけでは見分けられない場合も多いでしょう。
回転寿司のイクラは本物?偽物?
近年では格安の100円寿司などが流通するようになり、偽物のイクラが使われているのではないかという噂もあります。ここでは格安の回転寿のイクラが本物なのか偽物なのか詳しく解説しましょう。