ほうれん草は生食NG?理由は?アク抜きの手順や生で美味しいレシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】ほうれん草の生食は体に害があると言われますが、なぜでしょうか?ほうれん草の生食を避けるべき理由とアク抜きなど下処理の仕方を紹介します。さらに生と茹でた時の栄養差の比較も確認して上手にほうれん草を食べましょう。
目次
次にお湯で茹でてシュウ酸を出す方法は、以下の通りです。
①ほうれん草を根元の部分も含めて丁寧に洗います。
②根元に十字の切り込みを入れます。
③沸騰したお湯に根元の部分を入れて30秒待ちます。
④葉っぱの部分もお湯に浸してさらに30秒待ってお湯から出します
⑤ほうれん草を冷水に入れて粗熱をとります
ほうれん草の茹で時間が長いと栄養素が流出してしまうので1分程度が目安です。また茹でる場合は切らずに根元ごと茹でると、取り出すのが楽で、茹でムラを防ぐことができます。ほうれん草の根元のピンク色の部分にもマンガンやカルシウムが含まれていて、骨粗鬆症や肌荒れなどの予防になるので、根元を切らずに茹でて、料理に利用するのがおすすめです。
生ほうれん草を茹でると栄養はなくなる?
生ほうれん草は茹でるとえぐみが減って美味しくなりますが、同時に栄養素も一緒にお湯に流れないのでしょうか?ここでは、ほうれん草の栄養素を余さず摂取する方法を解説するので参考にしてみてください。
水溶性ビタミンは流出する
ほうれん草の中に含まれる栄養素の中でもカルシウムやマンガンなどの栄養素は大丈夫ですが、ビタミン類やカリウムなどは水溶性なのでほうれん草を茹でることで水の中に溶け出します。また水につけておいても流出してしまいます。
生で食べた場合と茹でて食べた場合の栄養素を比較してみましょう。
野菜 | ビタミンC | カリウム | ビタミンB1 |
ほうれん草(生) | 35mg | 690mg | 0.11mg |
ほうれん草(茹で) | 19mg | 490mg | 0.05mg |
生で食べる場合と茹でた場合を比較すると茹でた場合の方が栄養素が減っていることがわかります。ビタミンCは約半分ほどになっており、勿体無いですね。これら栄養素の流出を防ぐ方法はあるのでしょうか?
栄養の流出を防ぐコツ
ほうれん草を茹でると栄養素が流出してしまいますが、全ての栄養素がなくなるわけではなりませんが、水につけておく時間が長ければ長いほど、栄養が流れていってしまいます。そのため、栄養の流出を防ぐにはほうれん草をなるべく水につけないことが重要です。
生のほうれん草を水にさらしてアク抜きする場合は20分以上さらさないように時間を計っておきます。また、茹でる場合も茹で時間は1,2分にとどめ、それ以上ほうれん草をお湯に入れておかないようにしましょう。
(*ほうれん草の栄養素・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ほうれん草を生で保存できる?
長期的にほうれん草を保存しておきたいときは冷凍保存しましょう。一般的に冷凍保存するときにはほうれん草を茹でておくものですが、生のままで冷凍保存することもできます。そのメリットと手法を紹介します。
茹でずに生で冷凍するメリット
ほうれん草を生のままで冷凍すると、栄養素を減らさずに長期的に保存することができます。さらに茹でたほうれん草を冷凍すると葉っぱの部分の筋が残って食感があまり良くないことがあります。
生ほうれん草を保存すれば、よりフレッシュな状態で置いておくことが可能なので新鮮で美味しいほうれん草がいつでも食べられます。
生で冷凍保存する手順
生のまま冷凍保存する方法を紹介します。
①ほうれん草を洗ってアク抜きをしておきます。
②水気を丁寧に拭き取ります。
③冷凍保存用のパックに入れて冷凍庫に入れます。
冷凍なら1ヶ月ほど保存可能です。調理に使いたい時は冷凍したままスープや炒め物に使います。またおひたしや和え物などに使うときは自然解凍しておけば自然に水気が出ていくので茹でずにそのまま使うことができます。
冷蔵保存の場合、2、3日で葉がしなってしまうので、長期間保存したい人におすすめの保存方法となっています。
(*ほうれん草の冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)