ホルモンの語源・由来は?方言「放るもん」?外国語?「もつ」との違いも解説!
ホルモンの語源・由来を知っていますか?ホルモンにはいくつかの語源があると言われています。今回は、ホルモンのの語源・由来が〈方言・医学用語・外国語〉の3つの説について紹介します。「もつ」の語源やホルモンとの違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ホルモンの語源・由来は?
焼肉などで欠かせない部位の一つであるホルモンは、独特な食感と風味から好む人も多く、様々な場面で楽しまれる肉の部位です。ホルモンはなぜこのような名前になったのか疑問に思ったことがある人もいるでしょう。今回は、ホルモンの語源や由来について説明します。
ホルモンの語源・由来は諸説ある
ホルモンの語源としては、以下のようないくつかの説があります。
・「放るもん」という方言からきている
・医学用語のホルモンが由来している
・ギリシャ語などの外国語の意味が由来となっている
ホルモンの語源としては、上記の3つがあり、一つは関西の方言である「放るもん」を語源とする説です。そのほかにも医学用語から転じたとする説やギリシャ語が由来だとされる説など様々ですが、実際に何が語源になったのかは明確になっていません。それぞれの説の詳細については後述するので参考にしてみてください。
ホルモンの語源①方言「放るもん」が由来の説
ホルモンの語源の一つの説は前述した通り、関西の方言からきているという説です。かつてはホルモンなどの内臓類はあまり食べられておらず捨てるのが一般的で、関西では「放るもん」と呼ばれていました。しかし、やがてその部位を食べられることが分かり、「放るもん」が訛って「ホルモン」に変わっていったと言われています。
ホルモンの語源②医学用語「ホルモン」が由来の説
ホルモンは、ドイツ語の医学用語であるHormon(ホルモン)が転じてそのように呼ばれるようになったとされる説も有力です。医学用語におけるホルモンは、体の代謝や成長、心機能や生殖機能などを調整している物質を表す言葉です。
内臓系の肉は食べると活力を高める滋養強壮にきく食材と認知されており、医学用語のホルモンの分泌を促進する食べ物としてホルモンと呼ぶようになったとも言われています。
ホルモンの語源③外国語「hormon」が由来の説
ホルモンの語源はギリシャ語だとする説もあります。昔は、内臓類を食べる習慣がなかったため、飲食店などで提供する際に内臓と明記して売り出すとイメージが悪くなりがちでした。そこで、内臓と明記するのを避けるためにギリシャ語の動物の臓器を意味するホルマオから、内臓系の肉をホルモンと呼ぶようになったとも言われています。
なお、英語やドイツ語にも動物の臓器や器官を意味するホルモンという言葉はあるため、そういった国から伝わったとする説もあるようです。
ホルモンと「もつ」は別物?語源は?
ホルモンとよく似た内臓を指す言葉に「もつ」があります。「もつ」も鍋や焼肉など様々な場面で食べられていますが、ホルモンとは違うものなのでしょうか。ここでは、もつとホルモンの違いや語源について解説するので参考にしてください。
もつの語源は「臓物(ぞうもつ)」
その語源に諸説あるホルモンと違って、もつには明確な語源があります。もつの語源は臓物(ぞうもつ)で、昔の料理人や肉業者の間では臓物の隠語としてもつと呼ぶ習慣がありました。これは内臓をそのまま臓物と呼ぶと客人にあまりいい印象を与えないことが理由で、その習慣がそのまま現在のもつの呼び方として定着したと言われています。