あさりの漢字での書き方・由来は?虫偏と貝偏の違いはある?他の貝の種類も紹介!
あさりを漢字でどう書くか知っていますか?あさりの漢字の書き方は一種類ではありません。今回は、あさりの漢字<浅蜊・蛤仔・蜊・鯏・求食貝>の由来や、虫偏と貝編の違いも紹介します。他の種類の貝の漢字についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
魚偏に利を合わせて「鯏」と書く漢字は、日本では一般的に使われています。魚偏を使った「鯏」の漢字は、どのような意味があり何に由来しているのでしょうか。
「鯏」の漢字の由来
「鯏」の漢字は、あさりを砂浜の砂を掘り起こして収穫することに由来しています。魚や貝を収穫することを「漁る」と言い、この漢字から取った魚偏と砂を掘り出すことを現す「利」の字を合わせて「鯏」の漢字ができたと言われています。
あさりの漢字⑤【求食貝】
求・食・貝の3つの漢字を合わせてあさりと読む漢字もあります。この漢字にはどのような意味や由来があるのでしょうか。
「求食貝」の漢字の由来
あさりは漁るを語源としており、この言葉は魚介類などの食材を求めて探すことを意味します。この「漁る」の言葉が「求食」の漢字に変わり、貝の一種であるあさりを探し求める様子から、求食に「貝」をつけて求食貝の漢字が当てられたと言われています。
あさりの漢字が「虫偏」「貝編」があるのはなぜ?
あさりは貝の一種ですが、あさりの漢字には貝偏のほか虫偏があるのはなぜなのでしょうか。ここからは、あさりの漢字に虫偏と貝偏がある理由について解説します。
現在と昔では動物の分類の仕方が違う
漢字の発祥である古来の中国では、現在とは違った方法で動物を分類していました。かつての中国では、昆虫だけでなく水中生物や両生類などとの這って移動する小さい生物も虫として区別していたため、あさりも同様に虫として扱われていたそうです。
なお、この虫の漢字は頭が膨れたヘビの形に由来していることからも、かつては蛇も虫として扱われていたことが分かります。あさりの中身の細長い部分も虫の漢字のような形をしていることから、あさりに虫偏の漢字が使われたと言われています。
一方で、貝は抜け殻や残骸などを表す漢字です。貝は古くから貨幣や装飾品としても使われていたため、貝の漢字は貝類のほか、財物や貨幣のようなお金に関する漢字にも使われています。
他の貝の種類は漢字でどう書く?
あさり以外の貝は、漢字でどのように表記するのでしょうか。ここからは、7種類の貝類の漢字とその読み方について解説します。
①蛤
虫偏に「合」の漢字を合わせた漢字は、はまぐりのことです。はまぐりの貝殻は特定の貝殻同士でないと合わない性質があることから、はまぐりの漢字には「合」の字が使われています。また、はまぐりは浜辺に生息し形が栗に似ていることから「浜栗」の漢字で表記されることもあります。