ししゃもに偽物がある?名前は「カペリン」?本物との見分け方なども紹介!
ししゃもには偽物と本物があることを知っていますか?今回は、ししゃもの偽物と本物の<見た目・原産地・味・値段>の違いや、本物のししゃもを食べる方法も紹介します。ししゃもの食べ方・活用レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ししゃもには本物と偽物があることが分かりましたが、これらを見分けるコツはあるのでしょうか。ここでは、見た目・原産地・味について、本物と偽物の見分け方を紹介します。
①見た目の違い
本物のししゃもと偽物のししゃもの、見た目の違いは以下の通りです。
【本物のししゃも】
・色:黄色っぽく輝いている
・鱗:鱗が大きく、はっきりしている
・体型:12〜18cmくらいで、ふっくらしている
【偽物のししゃも】
・色:青っぽく黒光りしている
・鱗:小さい鱗がたくさんついている
・体型:12〜16cmくらいで、痩せている
偽物のししゃもは、本物のししゃもと見た目が似ているという理由でししゃもという名称で国内に広く流通していますが、実際の見た目には違いがあります。本物のししゃもの方が全体的にふっくらとして透き通るような輝きを持っているのに対し、偽物のししゃもは青味がかった銀白色で痩せています。
いずれのししゃもも産卵近くのメスは卵を抱えて子持ちししゃもと呼ばれ、この時期の本物のししゃもは、卵の成長具合によって体の色が微妙に変化していくのが特徴です。
②原産地の違い
本物のししゃもは、北海道南部の太平洋沿岸にのみ生息して、産卵の時期が来ると胆振・日高・十勝・釧路地方の河川を遡上してきたときに捕獲されます。一方、偽物のししゃもは北太平洋、北大西洋の沿岸各地に広く生息し、主にノルウェー・アイスランド・カナダで捕獲されます。
③味の違い
本物のししゃもは、産卵の時期が来ると脂がのってきますが、卵の成長に伴って栄養が卵に取られるようになってきます。そのため、産卵時期の初期は身の方に脂がのっておいしく、後期は卵が完熟となり甘みとうま味が増します。偽物のししゃもは、産卵期になっても脂がそれほどのらずあっさりした味で、年間を通じて味も大きくは変わりません。
④値段の違い
1kgあたりの値段 | |
本物のししゃも | 1,874円 |
偽物のししゃも | 356円 |
本物のししゃもは、北海道の一部でのみ捕獲され、また漁獲時期も限られているため漁獲量は1,000〜2,500トンの間を毎年推移しています。値段は、不漁の年になるとkg当たり2,000円を超えることもあります。一方、偽物のししゃもの輸入量は毎年20,000トン前後あるため値段は安定して低価格です。
本物のししゃもを食べる方法は?
本物のししゃもは、漁獲量が少なく貴重な存在ですが、旬の時期には脂がのって格別な美味しさになります。そんな貴重な本物のししゃもを食べる方法を紹介しましょう。
本物のししゃもは旬の時期に入手しやすい
本物のししゃもは、10月〜12月頃の産卵の時期に捕獲されて市場に流通するため、このタイミングで大きな魚市場やスーパーの鮮魚売り場に行けば入手できる可能性があります。また、最近は北海道のししゃもの専門店が通信販売しているので、ぜひ活用してみてください。
ししゃもの食べ方・活用レシピのおすすめ
ししゃもは、焼いて食べるのが定番の食べ方ですが、色々なアレンジ料理も楽しめる食材です。本物のししゃもと偽物のししゃもで、料理によって相性に違いがあるので機会があれば試してみてください。
①ししゃものアヒージョ
上質なししゃもをオイルで煮込むと、よりふっくらとした仕上がりになります。どんなお酒にも合うおつまみになりますので、ししゃもの旬の時期におすすめです。