ししゃもに偽物がある?名前は「カペリン」?本物との見分け方なども紹介!
ししゃもには偽物と本物があることを知っていますか?今回は、ししゃもの偽物と本物の<見た目・原産地・味・値段>の違いや、本物のししゃもを食べる方法も紹介します。ししゃもの食べ方・活用レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ししゃもには本物と偽物がある?
ししゃもという魚は、フライパンやグリルで焼くだけで簡単に食べられる上に、いつでも安い値段で手に入る食卓の強い味方です。ところが、一説によると私たちが普段スーパーで購入するししゃものほとんどが偽物のししゃもであるらしいのです。本当に、ししゃもに本物や偽物はあるのでしょうか。
ししゃもとは?
ししゃもは、よくスーパーなどで見かける馴染みのある魚ですが、一体どんな魚なのでしょうか。ここでは、ししゃもの生態や産地と名前の由来について紹介します。
ししゃもは回遊魚
本物のししゃもは、キュウリウオ目キュウリウオ科に属する小型の回遊魚で、産卵のため10月から12月に河川を溯上して川底で産卵します。その後、およそ1年半を海で過ごして成長し、成魚となって再び河川へ遡上します。
ししゃもの主産地
ししゃもは、北海道南部の太平洋沿岸に生息する日本固有の魚です。産卵の時期が来ると、胆振・日高・十勝・釧路地方の河川に遡上するため、この周辺の地域がししゃもの主産地になっています。その中でも、特に胆振管内の鵡川町がししゃもの産地として有名です。
「ししゃも」の名前の由来
ししゃもの名前はアイヌ語のsusuham(ススハム)が語源です。アイヌ語でsusuhamは柳の葉を意味し、その昔アイヌの人々が飢えに苦しむ姿を見て哀れんだ神様が柳の葉を魚に変えて川に放ち、人々を飢えから救ったという伝説に由来します。
また、ししゃもは漢字では柳葉魚と書き、神様から賜った魚として大切にする思いが名前に込められています。
スーパーのししゃもは偽物?
ししゃもは、北海道で捕獲される魚で獲れる時期も限られていますが、私たちが普段購入するししゃもは本物なのか、それとも偽物のししゃもなのでしょうか。ここではスーパーで売られているししゃもの正体について解説します。
スーパーで見かけるしししゃもの名前は「カラフトシシャモ」
私たちが普段スーパーで見かけるししゃもの名前は「カラフトシシャモ」で、別名「カペリン」とも呼ばれる偽物のししゃもです。カラフトシシャモは本物のししゃもと同じキュウリウオ目キュウリウオ科に属しますが、これらは姿も味も生態も異なる別々の魚です。
本物のししゃもは、昔に比べると漁獲量が減っています。なぜなら、ししゃもの美味しさが知れ渡って漁獲が増え過ぎた結果、資源保護を目的に漁獲に制限がかかってしまいました。また、河川がコンクリートで覆われて産卵場所が少なくなってしまったことも理由の一つです。そこで、カラフトししゃもがその代用品として全国的に流通するようになりました。