ナポリタンの発祥の地は日本?起源は横浜のホテル?歴史や名前の由来なども紹介!
ナポリタンの発祥地はどこか知っていますか?今回は、トマトから作ったナポリタンの発祥地や、名前の由来に加えて、ケチャップ味のナポリタンの発祥地についても紹介します。鉄板ナポリタンの発祥や、作り方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ナポリタンの発祥地はどこ?由来は?
スパゲッティの中でもトマトの酸味と甘みのバランスがよく人気の高いナポリタンですが、発祥地はどこなのでしょうか?ここではナポリタンの発祥地や名前の由来について説明していきます。
ナポリタンの発祥地は日本の「ホテルニューグランド」
ナポリタンは、名前に「ナポリ」と入っているのでイタリア発祥の料理だと思う方もいるかもしれませんが、実は戦後まもなく日本で発祥したメニューです。発祥地は横浜にある「ホテルニューグランド」という老舗ホテルで、現在でも多くのレストランや喫茶店で提供されているドリアやプリンアラモードの発祥地としても有名です。
「ナポリタン」の名前の由来
ナポリタンの名前の由来については、中世にまでさかのぼります。中世の時代、イタリアのナポリではトマトソースを絡めたスパゲッティが、貧しい人々のために屋台で作られて販売されていました。ホテルニューグランドでは、その歴史をヒントにトマトベースのパスタをナポリタンと名付けたとの記録が残っています。
ナポリタンの起源・歴史は?
ナポリタンの発祥地や名前の由来については分かりましたが、ナポリタンは一体どのような経緯で生まれた料理なのでしょうか?その歴史について詳しく見ていきましょう。
ナポリタンは料理長「入江茂忠」が米兵のために作ったのが始まり
ナポリタンは、ホテルニューグランドの料理長「入江茂忠」が米兵のために作ったのが始まりだと言われています。戦後間もない時代、ホテルニューグランドはGHQによって7年もの間接収されていました。
当時のGHQの軍人たちは、軍用食として大量のスパゲティとケチャップを持ち込み、ケチャップのみで和えたスパゲッティを食べていたそうです。そのような粗食を食べている様子を見て、当時の総料理長であった入江茂忠が考案した料理が、ナポリタンです。
入江茂忠は、ケチャップの代わりに生のトマトとたまねぎ、にんにく、トマトペースト、オリーブオイルを使ったトマトソースを考案しました。ハムとマッシュルームを炒めてスパゲティに加えたものに、そのトマトソースを和えて、パセリのみじん切りとパルメザンチーズをふりかけた一品を完成させたそうです。
ケチャップ味のナポリタンの発祥地は?
ナポリタンが生まれた当初は前述した通りトマトソースがベースでしたが、現在ではトマトケチャップで作られるのが一般的です。このケチャップ味のナポリタンは、どのようにして誕生したのでしょうか?
ケチャップ味のナポリタンの発祥地は横浜の「センターグリル」
ケチャップ味のナポリタンは、ホテルニューグランドと同じ横浜にある老舗洋食レストランの「センターグリル」が発祥地です。元々横浜のホテルで料理人を務めていたセンターグリルの店主が自分の店を構える際に、ホテルニューグランド名物のナポリタンを入手しやすいトマトケチャップで味付けしたのが始まりとされています。
また、この味付けは当時日本にいた米兵やアメリカ人が、自宅でケチャップ味のスパゲティを作って食べていたものを再現したものだとも言われているそうです。センターグリルで提供されているナポリタンは現在まで当初のレシピを貫いているいうこだわりの味です。
ケチャップ味のナポリタンが誕生してみじかな食べ物になった
元々はホテルのメニューだったので手軽に味わえなかったナポリタンですが、センターグリルがケチャップを使ったナポリタンを誕生させてからはみじかな食べ物になりました。センターグリルの考案したナポリタンには野菜なども入っており、現在食べられている一般的なナポリタンに非常に近いものです。
このケチャップ味のナポリタンは、やがて横浜だけでなく国内に広く普及していったそうです。