カニビルとは?寄生虫?甲羅の気持ち悪い「黒いぶつぶつ」の正体を解説!

カニビルとは何か知っていますか?カニの甲羅につく気持ち悪い黒いぶつぶつの正体です。今回は、寄生虫「カニビル」の生態や、カニの甲羅についていても危険性はないか、食べられるのかなど紹介します。〈フクロムシ〉など、カニビル以外のカニにいる寄生虫についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. カニの甲羅にいる黒いブツブツの正体は…?寄生虫?
  2. カニの甲羅にいる黒いブツブツは「カニビル」の卵
  3. カニビルとは?生態は?
  4. カニビルの成虫は?
  5. カニビルがいるカニは食べれる?危険?
  6. カニの甲羅にカニビルがいても問題ない
  7. カニビルが甲羅に多いカニは美味しいとされることもある
  8. ちなみにカニビルは食べられる?味は?
  9. カニビル以外のカニにいる寄生虫は?
  10. ①フクロムシ
  11. ②ウェステルマン肺吸虫
  12. ③大複殖門条虫
  13. カニビルは寄生虫だけども心配ない!

カニの甲羅にいる黒いブツブツの正体は…?寄生虫?

カニの甲羅に黒いぶつぶつが付いているのを見かけることがありますが、たくさん付いていれば付いているほど気持ちが悪いと感じます。正体が分からないと、見た目の気持ち悪さだけで、ぶつぶつの付いているカニは食べるのに躊躇してしまいそうです。あの正体は一体何なのか、あの黒いぶつぶつについて解説します。

カニの甲羅にいる黒いブツブツは「カニビル」の卵

出典:http://www.kadonaga.com/kanipedia/eat/005.html

名前からは山にいるヒルの仲間を連想してしまいますが、あの黒くて気持ち悪いぶつぶつとヒルは何か関係があるのでしょうか。危険な生き物ではないのかなど、気持ち悪いですが生態について解明していきましょう。

カニビルとは?生態は?

カニビルとはカニの甲羅に宿る寄生虫で、名前の通りカニに頻繁につく寄生虫ですが、貝類や岩場などの固い物にも付着していることがあります。甲羅に付随している黒いぶつぶつしたものはカニビルの卵であり、甲羅に付いている卵は孵っている場合が多く、殻だけの場合が多いです。

カニビルが生息しているのは砂や泥が多く、産卵に適した岩場などがなかったために、カニの甲羅を産卵場所に選んでいます。しかし、カニは移動が多いので、カニビルにとっても生活範囲が広がり好都合なのです。

カニビルの成虫は?

出典:https://twitter.com/keita_maruya/status/1090763419177766912

カニビルの成虫はミミズのような形をしていて、ヒルのように吸盤を使ってカニの甲羅に普段付着しています。水揚げされたばかりのカニに、吸着していることがありますが、購入するときには落ちてしまっていてほとんど見られることはありません。

太平洋側で獲れたものには少なく、日本海側で水揚げされるものには多く付いているなど、漁場によって違いがあるようです。また、ロシア産にはカニビルが少ないので、国産を判別するための目安になっています。

カニビルがいるカニは食べれる?危険?

出典:https://twitter.com/sakanabandai/status/1315832640650371072

カニビルは寄生虫の仲間ですが、カニビルが付いているカニは食べても安全なのでしょうか。カニビルが付いているカニは食べても問題ないのかや、カニビルが付いているカニは美味しいのかなどについて紹介します。

カニの甲羅にカニビルがいても問題ない

寄生虫と聞いただけで嫌だなと思う人は多いでしょう。しかし、カニビルは魚の体液を吸って生きているのでカニ本体へ直接の影響はなく、孵化したあとの卵の殻がカニの甲羅に残っているだけなのです。購入してから孵化したり成虫へと変わることはありません。

黒いぶつぶつの集合体が気持ち悪いので敬遠されるかたもいるでしょうが、口に入ったとしても問題ないので安心してください。しかし、どうしても見た目の気持ち悪さが気になる時やお店で提供するのに見映えが気になる場合は、ブラシを使えば簡単に落とせます。

カニビルが甲羅に多いカニは美味しいとされることもある

カニは脱皮を行う生き物です。脱皮直後のカニの甲羅にはカニビルが少なく、脱皮から時間が経っているほどカニビルの量は増えます。脱皮直後のカニの身は脱皮に力を使ったためスカスカですが、脱皮から時間が経ち成長したカニには身が詰まっています。それがカニビルが多いと美味しいカニと言われる理由です。

ちなみにカニビルは食べられる?味は?

カニを手に入れたときにはすでに卵の殻だけで中身がないことも多いので、食べられる機会は少ないでしょう。もし入っていたとしても無味・無臭で、決して美味しいものではありません。カニビルの卵は人が食べても無害とはっきりわかっていますが、成虫に関してはまだ解明されていないことも多いため、あまり食べないほうが良いでしょう。

あくまで寄生虫ですので、カニビルを食べることはおすすめではありません。

カニビル以外のカニにいる寄生虫は?

出典:https://twitter.com/1_no_kura/status/1318426357173424128

カニビルについて、見た目が気持ち悪いですが、無害であると分かり安心しました。カニは寄生虫が多い食材とも言われますが、他にはどんな寄生虫がいるのかも紹介します。危険な寄生虫もいますので、食べる際に注意しましょう。

①フクロムシ

フクロムシがカニに寄生すると、オスをメス化させてしまうのが特徴です。メスのカニにはお腹のあたりの下半分に、卵を抱えるために三角形のふんどしと呼ばれる部分があります。オスは産卵をしないのでふんどしが小さいのですが、フクロムシに寄生されたオスのふんどしは大きくなっていきます。

このふんどしのあたりにフクロムシの卵巣が、あたかもカニの卵のように出ていることがありますが、これはフクロムシがカニに神経毒を注入し操っているためです。さらには、オスのカニなのに脱皮毎にハサミが小さくなったりメス化してしまいます。ちなみにフクロムシの卵巣を茹でて食べると、ウニに似た味がするようです。

②ウェステルマン肺吸虫

カニ類ではサワガニ・モクズガニ、他には猪肉に寄生するのがウェステルマン肺吸虫です。モクズガニを食べる習慣がある地方では郷土料理として提供されることもあり、稀ですが発症例が確認されています。ウェステルマン肺吸虫症は、胸痛や咳・血痰の症状があらわれます。

とりわけ生食がウェステルマン肺吸虫症を引き起こす原因とされているので、食べるときにはしっかり加熱して食べましょう。

③大複殖門条虫

大複殖門条虫(だいふくしょくもんじょうちゅう)は、魚の寄生虫で有名なアニサキスに比べて太くて大きい寄生虫です。どの魚に寄生するのかはっきり分かっていませんが、イワシやサバ・カツオや川に住むカニ類に見られます。おどり食いなどの生食したときに人間の小腸に取り込まれ、腹痛や下痢を引き起こすので、加熱調理してから食べましょう。

また、大複殖門条虫は冷凍してから食べると感染することはないので、味は落ちますが一度しっかり中まで凍らせることで生食できるようになります。

カニビルは寄生虫だけども心配ない!

カニの甲羅に付いている黒いぶつぶつの正体はカニビルであり、カニビルはカニの品質を落としたり、食べるのが危険なものではないと分かりほっとしました。正体を知っていれば、安心して食べることができそうです。しかし、カニビル以外にカニに宿る寄生虫はいるので、しっかり加熱調理をして安全に食べるようにしましょう。

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