ツチグリとは?どんなキノコ?食用の種類や味わい・食べ方など紹介!
【野菜ソムリエ監修】ツチグリはどんなキノコか知っていますか?食べることはできるのでしょうか?今回は、ツチグリの〈見た目・移動〉など特徴や、味わい・食感に加えて、食用・非食用の種類も紹介します。ツチグリの美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ツチグリとは?どんなきのこ?
ツチグリという名前を聞いた事も、見たこともない方が多いのではないのでしょうか。この聴き慣れないツチグリとは一体何なのでしょうか。今回は、ツチグリとは何なのか生態系と併せて説明します。
ツチグリが現れる時期
ツチグリは梅雨明けから秋にかけて、山の斜面や雑木林の土の上などに群生し日本全土に渡って見られる中型きのこの一種です。ツチグリは幼菌の時は丸くコロコロとして茶色の外皮に覆われて土の中で過ごしますが、成長し繁殖する為の胞子が増えてくると土の外に出て来ます。
夏から秋にかけては繁殖の時期になり、ツチグリが土の外に出ているので林の中などで簡単に見つける事ができるでしょう。また、見た目が栗のようである為、ツチグリは漢字では土栗と書きますが、地方によってマメダンゴやママダンゴと呼ばれていることもあります。
ツチグリの見た目の特徴
ツチグリは土の外に出て成長すると外皮が外側に割れ、胞子の詰まった袋が外側に現れます。この外皮が6〜10片に裂けて星形に開き、植物のホオズキを広げたような見た目になります。ツチグリの持つ袋は3〜4センチほどの球体で、白っぽい灰色や茶色をした外見です。
袋の周りを覆っている外皮は開くと内側にひび割れのような、特徴的な網目模様が見られます。ツチグリは雨の降る日は外皮を広げて星形になり、晴れて乾燥すると外皮が縮まるという性質です。湿度が高い時には綺麗な星形を作る為、ツチグリは星形の湿度計とも呼ばれています。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ツチグリは外皮を広げて星形になった時は反り立つことで中央に開いた穴から胞子を放出し、乾燥して外皮が縮まった際にはその外皮で内側の袋を押すことによって胞子を出すことができるというとても効率の良い胞子の出し方をするキノコです。
ツチグリの移動する特性
ツチグリは成長して熟すと、袋の真ん中に穴が開き胞子を飛ばして子孫を残します。雨が降り湿度が上がると堅い外皮が反り返って体全体を浮き上げる形になり、より広範囲に胞子を飛散させる事が出来ます。根を持たないツチグリは晴れて乾燥した時は、風に乗って本体ごと移動するユニークな特性を持ち厳しい自然の中を生き残ってきました。
ツチグリは食べる?味わいは?
ユニークな生態を持つツチグリですが、食べる事はできるのでしょうか。ここでは、食べる事が出来る判断基準や注意点などを含め、食べ方とその味わいについて解説します。
ツチグリは幼菌を食べる
幼菌の時期のツチグリは白い可食部分がありますが、成長するに従い袋の内側で胞子が大量に作られ食用に向かなくなります。胞子が多くなると中身が黒っぽく変化していくのが見極めるポイントです。胞子の部分は苦いため、食べないようにしましょう。
幼菌のツチグリは大きさは2〜3センチほどの小粒で、地中に埋まっています。色はじゃがいものような白っぽい淡い茶色のような色をしていますが、地上に出る準備が整い始めるにつれ外皮が濃い茶色になります。日本ではツチグリの食用は一般的ではありませんが、東南アジアでは缶詰にされて売られているほど食用としては一般的浸透しているようです。
ふじかわなおこ
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ツチグリは袋状になっている可食部の内側に胞子をためていくため、食べる前には半分に割って中が胞子でいっぱいになっていないかどうかを確かめるようにしましょう。
ツチグリの味わい・食感
ツチグリは肉厚なきのこで二つに割ると、可食部の白い身がぎっしりと詰まっています。周りはコリコリとした食感があり、内側の層は柔らかいと言った二つの違う食感が味わえます。味わいはクリーミーでマイルド、深い味わいと強い香りが特徴です。特に中身が白い色の幼菌の場合は、新鮮なものを生食すると栗のような食感と甘みを味わえるそうです。
Twitterの口コミ
このキノコ、この前食べた!
面白い食感で美味しかった(*´ω`*)
どうやらこの辺りでしか食べないみたいだけど、全国的にはどうなんだろう? #まめだんご #ツチグリ