黒はんぺんとは?なぜ黒いかは材料・作り方に理由あり?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
黒はんぺんとは何か知っていますか?なぜ黒いのでしょうか?今回は、黒はんぺんの栄養成分やカロリー・糖質に加えて、美味しい食べ方・レシピのおすすめも紹介します。黒はんぺんの歴史・名産地や味わいについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
黒はんぺんとは?なぜ黒い?
はんぺんは柔らかな食感と白い色が特徴的な加工食品ですが、黒はんぺんと呼ばれるはんぺんを知らない人もいるかもしれません。黒はんぺんの名産地や歴史などを、詳しく見ていきましょう。
黒はんぺんの歴史・名産地について
黒はんぺんの歴史は文献があまり残されていないため、はっきりとした時期はわかっていませんが、およそ300年以上前から作られている水産練り食品です。黒はんぺんは静岡県の名産品としても有名で、静岡県の中部に位置する焼津市での生産がもっとも多く、静岡市や清水市でも作られています。
黒はんぺんは静岡県では一般的な食材として使われ、食卓によく出てくる馴染み深い食べ物ですが、県外で暮らす人からの知名度は低いと言えるでしょう。これは、現在よりも流通が悪かった時代に新鮮さが求められる黒はんぺんを、県外に出荷することが出来ずに静岡県内で消費されていたことの名残りとされています。
黒はんぺんが黒い理由は材料と作り方にある
白いはんぺんは主な材料に白身魚のすり身を使い、卵白や山芋・調味料を加えたあとに茹でて作られるため、白く柔らかい食感があります。これに対して、黒はんぺんは駿河湾沖で水揚げが盛んなサバやイワシなどの青魚の身を、骨まですりつぶしたものが主に使われるのが大きな違いです。
魚を骨まですり潰すことで、魚の血合い部分に多く含まれる色素により、黒はんぺん独特の黒い色が出ます。その後、調味料やでんぷんを加えさらにすり潰してから、半月型に形を整えて茹でると黒はんぺんの完成です。
黒はんぺんの味わいは?まずい?
黒はんぺんは青魚が丸ごと使われているので、旨味が強く魚本来の味わいが堪能できます。また、黒はんぺんは白いはんぺんに加えてやや薄く、歯ごたえが強くかまぼこのような食感があると言えるでしょう。魚の独特な匂いが苦手な人の中には、黒はんぺんを食べた時にまずいと感じる人もいるようです。
Twitterの口コミ
[好きなおでん具✊]
今週もおでんの時間がやって参りました。静岡県民がご紹介する静岡おでんの具といえば「黒はんぺん」でございましょう。鰯や鯖を原料とした半円形で薄いつみれみたいなものです。魚感が強く白いヤツとは全然別物ですわ。ひぃちゃんはダメかもね。
#ひぃちゃんねるらじお
黒はんぺんの栄養成分やカロリーは?
黒はんぺんには、どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。また、ダイエット向きの食材なのか、白はんぺんと比較したカロリーも併せて解説します。
黒はんぺんの栄養成分と効果・効能
魚を骨まで食べることのできる黒はんぺんには、下記のような栄養成分が含まれています。
・たんぱく質
・鉄分
・カルシウム
・ビタミンD
・EPA
・DHA
たんぱく質は人間の体の筋肉や内臓・皮膚などを作る材料となる栄養素で、ホルモンや酵素などの調整も行う、体づくりに必要な成分です。貧血を防ぐ効果のある鉄分や、歯や骨を構成し骨粗鬆症を予防するカルシウムも含まれています。また、カルシウムの吸収を促進するビタミンDも摂れるので、カルシウム不足が気になる人におすすめの食品です。
黒はんぺんの原料となる青魚には、DHAやEPAといった必須脂肪酸が含まれ、記憶力の向上や悪玉コレステロールの低下が期待できます。必須脂肪酸は人間の体では作り出せないため、食品から摂取する必要のある栄養素です。
黒はんぺんのカロリー・糖質
カロリー | 糖質 | |
黒はんぺん | 125kcal | 12.8g |
白はんぺん | 94kcal | 11.4g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記の表は100g当たりのカロリーと糖質量を表し、黒はんぺんは白はんぺんと比較すると、カロリーが少々高いことがわかります。これは、原料となる魚にイワシやサバといった脂質を多く含んだ魚を使っているからで、淡白な白身魚を使用した白はんぺんよりも高カロリーです。
糖質量の違いはほとんどなく、どちらのはんぺんも材料にでんぷんや山芋などの糖質の高い材料を使っているので、糖質制限中の人は食べ過ぎに気を付けましょう。