紅はるかの特徴は?産地や収穫時期は?味わい・糖度や食感など特徴を他品種と比較して紹介!
【野菜ソムリエ監修】紅はるかはどんなさつまいもかを知っていますか?今回は、紅はるかの〈産地・収穫時期・味わい・風味〉など特徴を〈紅あずま・安納芋〉など他の品種と比較して紹介します。〈焼き芋・干し芋〉など、紅はるかの食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
紅はるかが甘くない場合は寝かせて「糖化」させる
さつまいもは収穫直後だとデンプンの糖化が進んでいないため、本来の甘さや食感を十分に味わうことは出来ません。しかし、収穫後に貯蔵することで含まれるデンプンが、βアミラーゼ(糖化酵素)で麦芽糖に変えられて甘さが増します。紅はるかは収穫後すぐでも甘いのが特徴ですが寝かせることで糖化が進み、より甘くなります。
紅はるかと他の品種の違いは?
近年紅はるかを含めさつまいもの品種が多くなりました。それぞれの品種で特徴があり、食感でねっとり系やホクホク系などに区分けされます。紅はるかと他の品種にはどのような違いがあるのか解説します。
紅はるかと紅あずまの違い
紅あずまは主に関東地方で人気のある品種で、ほくほく系のさつまいもです。しっかりとした甘味とさつまいもらしい風味が特徴ですが、水分量が紅はるかに比べると少なくなります。紅はるかはねっとり系ですが、紅あずまより甘みが濃厚でしっとりとした食感に従来のホクホク感も残っているのが特徴です。
ちなみに紅はるかと紅あずまの糖度を比較してみると、加熱することで紅あずまは30度前後になり、紅はるかは40度以上にまで糖度は高くなります。
(*紅あずまについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
安部加代子
野菜ソムリエ
最近の傾向としては、しっとり、ねっとりとした食感で甘味が強いものが好まれます。「紅はるか」や安納芋などがそれにあたります。
紅はるかとシルクスイートの違い
紅はるかよりも新しい品種のシルクスイートは、生芋での糖度は8度前後で紅はるかの糖度に及びませんが、上品な甘さとなめらかな食感が特徴のしっとり系のさつまいもです。収穫直後に食べるとホクホク系に近いのですが、寝かせて時間をおくことでしっとり系になるので違った食感を味わえます。
(*シルクスイートについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
紅はるかと安納芋の違い
水分が多くねっとり系の甘いさつまいもで代表格の安納芋は、甘味が強くしっとりとした食感が特徴です。同じねっとり系の安納芋と紅はるかは、焼き芋など加熱すると鮮やかな濃い黄色になり、蜜が出てくるほど甘いので「蜜芋」の別名も持っています。
ちなみに紅はるかの名前の由来は、安納芋よりもはるかに甘いということから付けられました。その名に違わず、紅はるかを焼き芋にしたときの糖度は50度以上という説もあります。
(*安納芋について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
紅はるかの食べ方・レシピのおすすめ
紅はるかは、そのままの甘さや美味しさを味わうことが出来る食べ方が沢山あります。ここでは、少し手を加えることで美味しさを再確認できる紅はるかのおすすめレシピを紹介します。