小女子(玉筋魚)とは?じゃこ・しらすの違いは?読み方〜食べ方・レシピのおすすめまで紹介!
小女子(玉筋魚)という魚をを知っていますか?「こうなご(いかなご)」の読み方をする名前の魚です。今回は、小女子の名前の由来や〈味わい・旬・栄養価〉など特徴を、「しらす」「じゃこ」と違いを比較しながら紹介します。小女子の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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小女子(玉筋魚)とは?どんな魚?
スーパーの鮮魚コーナーでは、小女子と呼ばれる子魚がよく販売されていますが、小女子とはどのような魚なのでしょうか。小女子の読み方や名前の由来のほか、旬の時期や味わいについて実際に食べた方の感想を交えながら紹介します。
小女子(玉筋魚)の読み方と名前の由来
小女子はこうなごと読み、玉筋魚(いかなご)の稚魚のことを指します。小女子はスズキ目イカナゴ科に属する魚で、瀬戸内海をはじめ北日本や太平洋の沿岸部など日本各地の海に棲みついています。
小女子の名前の由来は、小さい体が可愛らしい少女のようであることからつけられた説が有力です。また、「如何なる魚の子」を意味する「いかなこ」に由来しているとする説もあります。かつて小女子の名を問われた方がその正体を知らず「いかなこ」と言ったところ、「こうなご」と聞き違えられてこのような名で呼ばれるようになったとも言われています。
小女子(こうなご)の地域別の名前・呼び方
小女子の名前は、地域によって以下のように呼び方に違いがあります。
【稚魚の場合】
・小女子(こうなご):東日本
・新子(しんこ)、いかなご:西日本
【成魚の場合】
・大女子(おおなご):北海道
・女朗人(めろうど):東北
・古背(ふるせ)、加末須古(かますご)、金釘(かなぎ):西日本
上記からも分かる通り、玉筋魚は稚魚と成魚で呼び名が変わり、さらに地域によっても呼び名が大きく変わります。小女子と言う呼び名は東日本を中心に通じるものなので、西日本で小女子を手に入れたい場合は他の呼び名を覚えておきましょう。
小女子の旬の時期・味わい
小女子は4月から6月頃の春に旬を迎えるため、春を告げる魚とも言われています。新鮮な小女子は生食できますが、小女子を乾燥させたり釜揚げやくぎ煮にしたりして加工したものを食べるのが一般的です。
小女子は魚特有の風味が強く、ほどよく脂が乗っているのが特徴です。海老のプランクトンを捕食して育った赤腹の小女子は、通常の小女子よりもコクがあり上品な味があると言われています。
Twitterの口コミ
香川県の小女子(こなご)が もうお店に並んでいました¥198。シラスとは少し違う食感。春を連想します。こちらでも北潟湖の小女子が4月に獲れます。酢やマヨネーズで食べると美味しい
Twitterの口コミ
木の屋石巻水産 小女子佃煮(白胡麻・実山椒)
春の石巻、女川港で水揚げされた小女子を生姜の効いた甘辛いタレで味付けした佃煮。やわらかくて食べやすくご飯に合う😍
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小女子と「しらす」「じゃこ」の違いとは?
しらすとじゃこは小女子によく似ていますが、小女子とこれらの子魚にはどのような違いがあるのでしょうか。小女子としらすやじゃこの違いについて解説します。
小女子と「しらす」の違い
小女子はイカナゴ科に分類される玉筋魚の稚魚であるのに対し、しらすは真イワシやウルメイワシなどの稚魚を総称したものです。小女子の魚体は黄色みを帯びていて頭部が尖っていますが、しらすは白く透き通った体色で頭は丸みを帯びています。
また、小女子は脂肪分が高く濃厚で魚の味がしっかりと感じられる一方で、しらすは脂肪分が少なく淡泊でクセの無い風味が特徴です。そのため、魚特有の味を好む方はしらすより小女子を選ぶことが多いようです。
「じゃこ」は「しらす」と同じ魚
じゃことはちりめんじゃことも呼ばれるもので、しらすを加工した魚を指します。じゃこの元となるしらす干しは釜揚げしらすを乾燥させ、水分量を半分程度にまで落として作るのが特徴です。じゃこはこのしらす干しをさらに乾燥させて作られており、じゃこの水分量は生のしらすの2割から3割程度だと言われています。