タコイカの正体とは?タコとイカのどっちに分類されるの?
タコイカという生き物を知っていますか?タコのようなイカのような不思議な生き物です。今回は、タコイカの〈生態・生息地〉など正体や味わい・食感についても紹介します。タコとイカの違いも比較して紹介するので参考にしてみてくださいね。
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タコイカとは?どんな生き物?
タコとイカは私たちの食生活にも馴染み深い魚介類で、刺身や寿司としてよく食べられています。このタコとイカを組み合わせた名をもつタコイカと呼ばれる生き物が存在するようですが、タコイカとはどのような生き物なのでしょうか。タコイカの正体や生息地のほか、味や食感について解説します。
タコイカの正体
タコイカとは、何に分類される生き物なのでしょうか。タコイカの分類や生態、生息地について解説します。
タコイカ(マッコウタコイカ)は頭イカ・足タコの生き物
タコイカはマッコウタコイカとも呼ばれ、テカギイカ科タコイカ属に分類されます。タコイカはおよそ50年前にマッコウクジラの胃袋から見つかった、非常に珍しい生き物です。タコイカの頭部はイカに似た形で、足の数が一般的なイカよりも少ないのが特徴です。
通常タコの足は8本、イカの足は10本ありますが、タコイカの足の数は8本しかありません。タコイカは稚魚の時期は通常のイカのように10本の長い足をもっていますが、成長すると触腕が2本消失して8本になります。また、タコイカの胴体は40cmほどの大きさで細い円錐状をしており、小さな耳があります。
タコイカの名前は、頭部がイカで足はタコと同じ本数であることから名付けられた説が有力です。また、タコイカがマッコウタコイカとも呼ばれるのは、マッコウクジラの胃袋から発見されたためだと言われています。
タコイカの生態・生息地
タコイカの主な生息地は、北海道の釧路や日本海の深海トロールです。タコイカの稚魚の時期は海の表層に現れることもありますが、普段は深海の中層部分や海底で暮らしているため、滅多に見られない珍しい生き物だと言われています。
2014年10月に新潟県の糸魚川市能生沖において、54cmの大きさのマッコウタコイカが漁船の底引き網漁にかかっていたところを発見されました。タコイカは滅多に現れない生物であるため、以前には上越市立水族博物館において展示が行われていたそうです。
タコイカの味わい・食感は?
タコイカは、一般的なイカやタコと同じように食べることができます。タコイカを食べた方によると、タコイカの身は柔らかい食感があり味はイカに似ているそうです。
タコイカはとても珍しい生き物であるため、実際に食べたことがある方はほとんどいません。北海道の釧路市においては、タコイカを通常のイカと同じようにイカリングに調理して弁当屋や学校給食で提供されているといった噂もあります。
Twitterの口コミ
マッコウタコイカというタコなのかイカなのか分からんイカがいる
足は8本だが味はイカらしい
ちなみにタコとイカの違いを掘り下げると?
タコとイカは姿形が異なりますが、そのほかにも様々な点において違いがあります。ここからは、見た目や知能、行動などの観点からタコとイカの違いを解説します。
①見た目の違い
タコとイカの見た目は、以下のような点が違います。
・吸盤
・足
・体色
タコとイカの大きな違いは、吸盤や足、体色にあります。タコの吸盤は物に吸い付くのに対して、イカはかぎ爪のような吸盤で物を引っかけるような形で使うのが特徴です。また、タコの足は8本ありますが、イカは8本の足のほか2本の触腕があり合計10本の足をもっています。
ちなみに、タコは危険を察知すると足を切り落として逃げる場合があり、消失した足が再生する際に元々の足の数よりも増えることがあるようです。
タコとイカは体色を変化させることができますが、その用途は全く異なります。タコは海底に生息しているため、敵から身を守るための擬態として体色を変えるのが特徴です。一方で、イカは仲間と交流を図ったり敵を威嚇する際に体の色を変えるのが特徴で、種類によっては身体を発光させるものもあります。