ヌーベルシノワとは?どんな中華料理?誕生の歴史とヌーベルキュイジーヌの関係を紹介!
ヌーベルシノワとはどんな料理形式か知っていますか?今回は、ヌーベルシノワの意味や、誕生の歴史とヌーベルキュイジーヌの関係のほか、ヌーベルシノワの料理の特徴についても紹介します。ヌーベルシノワ風料理の人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ヌーベルシノワとは?
日本では世界中の様々な料理を味わうことが出来ますが、ヌーベルシノワと呼ばれる料理を知らない人や、食べたことがない人も多いかもしれません。ここでは、ヌーベルシノワの料理形式や、誕生の歴史について詳しく紹介します。
ヌーベルシノワはフレンチ形式の中華料理
ヌーベルシノワはフレンチ形式の中華料理を指し、フランス語で「新しい」を意味するnouvelle(ヌーベル)と、「中国の」を表すchinois(シノワ)を合わせた造語です。
中華料理は大皿に盛られた料理を円卓に乗せ、各々が取り分ける料理形式が一般的に楽しまれています。対してヌーベルシノワはフランス料理のフルコースのように、美しく盛りつけられた料理が一皿ずつ提供される、新しいスタイルの中華料理です。
ヌーベルシノワの誕生の歴史とヌーベルキュイジーヌの関係
ヌーベルシノワは1980年代に香港で誕生し、今までの中華料理とまったく違う楽しみ方が出来ることから、1990年代に中国や日本で人気のあった料理です。ヌーベルシノワは1970年代に流行したフランス料理の、ヌーベルキュイジーヌの影響を受けた料理だと考えられています。
ヌーベルキュイジーヌは「新しいフランス料理」を意味し、油脂を控えて素材の持ち味を活かす技法や季節感のあるメニューが特徴です。濃厚な味わいのある、従来のフランス料理よりも味付けや盛り付けが繊細で、これは和食である懐石料理からヒントを得たといいます。このため、ヌーベルシノワは中華料理・フランス料理・和食の、3つの要素が楽しめる料理です。
ヌーベルシノワの料理の特徴は?
西洋感覚で楽しめる中華料理の、ヌーベルシノワにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、ヌーベルシノワの3つの特徴を詳しく紹介します。
①素材の味わいを楽しめる
ヌーベルシノワは、素材の持つ繊細な味わいがあり、中華料理の味が濃く油っこいといったイメージを払拭した独創的な料理です。影響を受けたヌーベルキュイジーヌの手法を活かし、油脂の使用量を控え、上品な味付けを楽しめます。また、旬の食材を使用し、新鮮な味わいを尊重する和食の要素もあると言えるでしょう。
②盛り付けを楽しめる
ヌーベルシノワは一つ一つの料理が、多彩な洋食器に美しく盛り付けられ、フランス料理の様に目でも楽しむことが出来ます。これは、一般的に大皿料理が楽しまれている中華料理とは、大きく異なる点だと言えるでしょう。また、ヌーベルシノワは使う食器を季節ごとに変えるなど、和食のテクニックも活用された料理です。
③コースで料理を楽しめる
ヌーベルシノワはフランス料理のようにコースで料理を楽しむことが出来、前菜・スープ・魚料理・肉料理・デザートの順番で、食べるペースに合わせて提供されます。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにといったサービスが大切にされているため、一人一人に合わせた心配りを感じられる料理です。
ヌーベルシノワを食べる際のマナーが気になる人もいるかもしれませんが、ヌーベルシノワには食べ方の決まりはないとされています。このため、一般的なフランス料理のマナーに沿って、食事を楽しむと良いでしょう。
ヌーベルシノワの料理形式
ヌーベルシノワが食べたい時は、専門店や高級中華店、創作中華料理店でも食べることが出来ます。ただし、フランス料理の要素をどのくらい取り入れているのかは、その店舗によって異なるためあらかじめ調べておくと良いかもしれません。
一般的なヌーベルシノワの食事形式では、点心を取り入れた前菜やフカヒレのスープがメイン料理の前に提供されます。メインとなる魚料理は高級食材である伊勢エビやアワビ・季節の海鮮料理が運ばれ、その後牛肉やフォアグラを使った、ヌーベルシノワを代表する肉料理が出されます。
また、ヌーベルシノワを食べる際には、ワインを合わせることをすすめる店もあるそうです。肉料理の後は店によっては麺料理やチャーハンなどが提供され、食後はマンゴープリンやタピオカ、フルーツなどを中国茶とともに楽しむことが出来ます。