ミネラルウォーターの賞味期限はどのくらい？開封後は短い？腐らないって本当？

生活の必需品である水ですが、飲み水や料理に使う水にミネラルウォーターを選ぶ人もいるかもしれません。また、非常用などでミネラルウォーターを備蓄しておく場合には、賞味期限はどのくらいあるのか見てみましょう。

そもそも賞味期限とは、食品や飲料の品質が変化せず、美味しく食べられる期限を指します。賞味期限は飲料水や缶詰など比較的保存性の高い食品に表示され、賞味期限切れの食品を口にしたとしても、ただちに健康を害するものではありません。

賞味期限のほかに、消費期限と呼ばれる日にちは、お弁当や食肉などの傷みやすい食品に記載されます。消費期限は安全に食べれる期間を表し、消費期限切れの食品を口にすると、健康被害を起こす可能性があります。このため、賞味期限切れの食品は食味が落ちるものの食べても問題はありませんが、消費期限切れの食品を食べることはおすすめできません。（※1、2）

実際に、ミネラルウォーターの賞味期限はいつまでなのでしょうか。水が腐敗する可能性や、ミネラルウォーターの賞味期限について詳しく解説します。

水自体は無機物のため、微生物に分解されて腐ることはありません。汲んでおいた水が濁ったり、異臭を感じたりしたことがあるかもしれませんが、それは腐る原因となる不純物が外部から水に入ったからだと言えます。

日本で製造されているミネラルウォーターは、全てろ過や加熱殺菌が行われた後に密封されているため、不純物や雑菌が含まれることはないでしょう。未開封の状態で、食品メーカーの推奨する保存方法を守れば、10年経っても腐ることなく保存できます。しかし、海外産のミネラルウォーターに関しては、無殺菌が認められているので注意が必要です。

（※水は腐るのかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。）

水自体が腐ることはないものの、ミネラルウォーターを長年保管していると、未開封であっても匂いが変わる可能性があります。それは、ペットボトルには気体透過性と呼ばれる空気を通す性質があるため、周りに置いたものの匂いが移るからです。

また、空気を通すことによりペットボトル内の水が蒸発し、記載された内容量に誤差が生じます。これは計量法違反に当たるため、表示された内容量が確保できる期間が賞味期限と、日本ミネラルウォーター協会によって定められました。

気体透過性は大きいペットボトルの方が小さいとされ、賞味期限は500ミリリットルのペットボトルが1年程度、2リットルのペットボトルが2年程度です。備蓄用など長期の保管がしたい場合は、大きいサイズのミネラルウォーターを購入すると良いでしょう。

ミネラルウォーターを開封した後は、賞味期限はどのように変化するのでしょうか。ミネラルウォーターの開封状態と、賞味期限の関係について詳しく解説します。

開封後のミネラルウォーターは、直接ペットボトルに口をつけて飲んだ場合、その日のうちに飲み切った方が良いでしょう。これは、口の雑菌がペットボトルに入り込み、菌の増殖が急速に進むためです。

ペットボトルからコップに移して飲んだ場合でも、空気中の雑菌がボトル内に侵入することがあるため、常温保存なら開封したその日のうちに飲み切ることをおすすめします。冷蔵庫で保存した場合は、1週間程度菌の増殖を抑えることが出来るので、1日で飲み切れない場合は必ず冷蔵庫に入れてください。