オーブンとトースターの違いは?代用できる?使い分け方を料理例をあげて紹介!
オーブンとトースターは何が違うか知っていますか?今回は、オーブンとトースターを〈温める仕組み・機能面〉など特徴で違いを比較して、代用できるかも含めて紹介します。オーブンとトースターの使い分け方も料理の例を上げて紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
オーブンとトースターって何が違うの?
自宅にオーブンかトースターを持っている、もしくは両方持っている方は多いのではないでしょうか。オーブンにはガス式、電気式の2種類があって大きいイメージ、トースターはトーストを焼くことがメインで小さいイメージがありますが、この2つの明確な違いは何なのでしょうか。ここでは、オーブンとトースターの違いを詳しく解説します。
オーブンとは
オーブンはガス台と一体になっているものや、電化製品として単独のものなどがあり、ケーキやグラタンなどを作るのに重宝する調理機器です。その特徴や調理する仕組み、使い方、オーブンで作ることができる料理、グリルとの違いについて説明します。
オーブンの特徴・温める仕組み
オーブンはガスや電気を使って蒸し焼きにする調理機器です。箱型をしており、食品を中に入れることで、水蒸気と熱で100度以上に温めて調理します。内蔵されたファンが熱風を循環させて、食品をムラなく加熱する「熱風循環式」のものと、上下のヒーターで食品を加熱する「上下ヒーター式」の2種類があります。
オーブンは熱の対流と赤外線で食品の隅々まで火を入れることが可能です。温度の調節も可能で、140度から250度くらいまで10度ずつ温度を調節できる機能のあるものから、低温、中温、高温の3段階の切り替え機能があるものなど機種によって違います。基本的に予熱が必要で、調理時間が長くなる傾向があります。
オーブンの使い方・適した料理
オーブンの基本的な使い方は下記の通りです。
【使い方】
1.オーブンの温度と時間を設定する
2.予熱する
3.予熱が完了したら食品を庫内に入れる
4.調理時間が終了したら出来上がり
5.半生の状態や温め足りない場合は時間を延長して調理する
【適した料理】
・グラタン
・オープンオムレツ
・野菜や魚、肉などのオーブン焼き
オーブンは高温で調理が可能で、表面に焦げ目をつけつつ、食品の中にも熱を通すことができます。こういった特徴から上記のような料理に向いており、さらにオーブンは内部も大きいことからオーブン焼きなどの大皿料理を作ることにも向いています。
ちなみにオーブンとグリルの違いは?
オーブンは複数面から食品に熱を加え、庫内の温度を一定にし、表面に焦げ目をつけながら全体に熱を通します。一方、グリルは上からもしくは上下から食品に直接熱をあてることで短時間で焼いて調理します。そのため、表面が焦げやすく、中に火が通りにくいことが欠点です。料理によってオーブンとグリルの使い分けをすると良いでしょう。
トースターとは
トースターはトーストを焼くのが主な目的で作られた調理家電です。昔はポップアップ式のものがメインでしたが、ピザやお餅なども焼くことができる平置きタイプのものが今は主流です。トースターの特徴や加熱する仕組み、トースターの使い方や作ることができる料理などについて説明します。
トースターの特徴・温める仕組み
トースターは上からまたは上下から熱を加え、食品の表面に焼き色をつける調理機器です。オーブンと違って温度調整ができないものが多く、庫内の温度が一定ではありません。ただし、予熱が不要ですぐに加熱することができるので、調理時間が短くなるメリットがあります。
すでに熱が通っているものの表面だけを焼く場合や、チーズなどのトッピングのみに熱を入れたい場合などにトースターは活躍します。トースターとオーブンの両方を持っている人は、料理のメニューや用途によって使い分けると良いでしょう。
トースターの使い方・適した料理
オーブントースターの基本的な使い方と、使用に適した料理は下記の通りです。
【使い方】
1.トーストなどの食品を庫内に入れる
2.トースト1枚なら真ん中に、2枚なら均等に並べる
3.加熱する時間を設定する
4.加熱時間が終了したら出来上がり
【適した料理】
・トースト
・焼き餅
・ピザ
・焼き芋
・焼きおにぎり
トースターはすでに熱の入った料理の表面をこんがりと焼くのが得意です。熱が通っていない食材に火を通すことも可能ですが、時間がかかってしまうので、そのような場合にはオーブンと使い分けてください。
オーブンとトースターの違いは結局?代用できる?
ここまでオーブンとトースターについて説明しましたが、結局のところ違いは何なのでしょうか?また、どちらかしか持っていない場合に代用できるかどうか気になる人もいるでしょう。ここではオーブンとトースターの加熱機能の違いや代用の可否について説明します。
オーブンとトースターは温める仕組みの差によって仕上がりが違う
オーブンとトースターは温める仕組みの差によって仕上がりが変わるのが大きな違いです。
オーブンは赤外線によって熱気と水蒸気を対流させて蒸し焼きにする調理家電です。食材にまんべんなく熱を加え、じっくり時間をかけて、中までしっかりと熱を入れて温めることができます。したがって、ローストチキンやローストビーフのような塊肉も調理することが可能です。しっとりした仕上がりで、中まで火が通り、程よく焦げ目もつきます。
一方、トースターは伝熱線から放射する熱で食材を加熱します。温度が高く、短時間で食材の表面を焼くので、焦げ目がつきやすいです。ただし、食材の中には熱が通りにくく、表面は焦げて中は生ぬるいといったこともあります。したがって、既に熱が入った食材の表面を香ばしく焼くことが得意な調理家電なので、両者の機能を理解し料理によって使い分けしましょう。
オーブンとトースターの相互の代用方法
オーブンがなくトースターで代用する場合、トースターは高熱のため、表面が焦げないようにアルミホイルをかけたり中の様子を何度も確認したりする必要があります。また、トースターは庫内の温度を一定に保つのが難しいため、お菓子などはうまく焼けません。高さのあるケーキなども、上は焦げて下は生といった状態になる可能性があります。
トースターがなく、オーブンで代用してトーストを焼く場合、トーストモードにして焼くかグリル機能を使ってください。片面焼きのものと両面焼きのものがありますが、片面の場合は、途中でトーストをひっくり返す必要があります。オーブンには庫内が温まるまで時間がかかるので、トースターより焼きあがりまでに時間がかかるデメリットがあります。
オーブンを使う料理レシピ
オーブンとトースターの機能について説明してきましたが、それぞれ仕上がりなどが違うので、レシピによって上手に使い分けることが大切です。ここでは、オーブンが得意とする料理のレシピを紹介します。
①オーブンで作る焼き豚
タレに漬け込んだ豚のブロック肉をタレをかけながらオーブンで焼いた、焼き豚のレシピです。オーブンは庫内の温度が安定しており、しっかり食材の中まで熱が通るので、ブロック肉も調理可能です。五香粉を使っているので、本格的な中華の味に仕上がります。
②鯛のハーブ焼き
鯛を一尾丸ごとオーブン焼いたレシピです。鯛にハーブと塩を擦り込みオーブンで焼くだけで出来上がります。食材の表面に焼き目をつけつつ、中にしっかり熱を通すことができるオーブンならでは調理法です。
③きのこのクリームポットパイ
きのこシチューにパイで蓋をした、寒い季節に食べたい料理です。パイは焼き色をつけてさっくりと、きのこシチューは中まで温かく仕上げるにはオーブンでの調理が向いています。見た目も華やかで、来客時などにも重宝するレシピです。
トースターを使う料理レシピ
トースターは庫内に入れた食品の表面を香ばしく焼くのが得意です。反面、食品内部に熱を通すのは苦手で、あまり分厚いものなどの調理には向きません。しかし、温度が上がりやすく短時間で調理できるので、時間のない時には便利です。
①なすとトマトと玉ねぎの重ね焼き
なす、トマト、玉ねぎをトースターで焼いた、ワインなどのお酒に合うおつまみのレシピです。トースターで調理するので、野菜は薄く切り、平たく並べています。パン粉を香ばしく仕上げるためにはトースターの機能が役立ちます。
②里いもの甘みそ焼きホイル包み
里芋を下ゆでし、甘めの味噌をかけて焼いたレシピです。ホイル包みのメニューは食品が焦げ付かず、中まで熱が入りやすいので、トースターの得意料理の一つです。高温に上がりやすいトースターの特徴が活かされて3~4分で味噌に焦げ目もつき、香ばしく仕上がります。
③かぼちゃプリン
かぼちゃの入ったほっこりしたプリンのレシピで、表面はグラニュー糖が焦げて香ばしいデザートです。アルミホイルを被せて調理することで、オーブンがなくてもトースターでも作ることができます。オーブンより短時間で作ることができるので、試してみてください。
オーブンとトースターを正しく使い分けよう
オーブンとトースターは加熱機能が違うので、料理やシーンによって使い分けしましょう。しかし、どちらか一方しか持っていない方も多く、その場合は少し手を加えることで互いに代用できる場合が多いです。両方とも持っている方は、同じ料理を作ってもオーブンとトースターでは仕上がりが違ってくるので、正しく使い分けるのがおすすめです。