大豆と枝豆の違いは?同じ?もやしとの関係や黒豆・緑豆についても紹介!
【管理栄養士監修】大豆と枝豆の関係を知っていますか?同じなのでしょうか?色は違いますが、形はよく似ていますね。今回は、大豆と枝豆の〈栄養価〉〈カロリー・糖質〉など違いを比較し紹介します。もやしと大豆・枝豆の関係や、黒豆・緑豆についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
食物繊維の違い
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
大豆 | 21.5g | 20g | 108% |
枝豆 | 5g | 20g | 25% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
大豆に含まれる食物繊維は21.5gで一日の摂取目安を超える量です。枝豆にも5g、25%含まれていて、これはさつまいもの2倍の量になります。食物繊維には腸内の有用微生物の活性など腸内環境を整え有害物質を排出するデトックス効果と共に便秘の予防にも役立ちます。
いしいひとみ
管理栄養士
食物繊維がたくさん摂れるからと言って食べ過ぎてしまうと消化不良が起こってお腹を壊す可能性があるので注意です。 ただ納豆や豆腐などの大豆製品であればほとんど食べすぎることがないと言われているので安心してくださいね!
もやしと大豆・枝豆の関係は?
枝豆が大豆の若莢なら、もやしと大豆はどのような関係なのでしょう。
大豆を発芽させるともやしになる
もやしは大豆を土に埋めずに日に当てず、水だけで芽を出させ育てたものが「もやし」になります。通常「もやし」として売られているものは緑豆やブラックマッペを発芽させたもので、大豆を使ったものは「大豆もやし」として販売されます。大豆もやしは双葉になる前の豆であった部分が大きく、栄養価も3種類の中で最も高くなります。
黒豆・緑豆と大豆の関係は?
黒豆や緑豆も大豆に似ていますが、同じ仲間なのでしょうか。
黒豆・緑豆は大豆の品種の一つ
黒豆も緑豆も、大豆の仲間です。最近では黒豆の枝豆も出回っていますが、本来はお正月に定番の黒豆の煮物用の豆で、普通の大豆より大きい丹波黒豆が有名です。緑豆は前述の通り、もやしに使われたり、春雨の原料になり、こちらは大豆よりだいぶ小さいサイズですね。ちなみに写真の緑色の豆は青大豆です。
黒豆・緑豆・大豆の栄養価の違い
料理 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 鉄分 | 葉酸 |
黒豆 | 414kcal | 14.8g | 33.9g | 5.7㎎ | 380㎍ |
緑豆 | 354kcal | 44.5g | 25.1g | 5.9㎎ | 460㎍ |
大豆 | 422kcal | 8g | 33.8g | 6.8㎎ | 260㎍ |
黒豆・緑豆・大豆の中で最もカロリーが高いのは大豆で422kcalあり、ご飯1膳半くらいのエネルギー量です。糖質は緑豆が44.5gで黒豆が14.8g、大豆が8gに比べると大豆の8倍以上で炭水化物も多いので、春雨の原料になるのでしょう。たんぱく質の量は3種類とも多く含まれ、50%前後です。
この中には必須アミノ酸をしっかり含んでいるので、高品質なたんぱく質といえます。ほかに含有量の多い鉄分や葉酸は、どちらも赤血球と関りが深い栄養素です。鉄分は酸素の供給に、葉酸はビタミンB12と共に赤血球を作るほか、遺伝子たんぱく質や細胞の再生を促す働きもあります。
いしいひとみ
管理栄養士
枝豆をお酒のおつまみにすると二日酔い防止に効果的って聞いたことありませんか? これは枝豆に含まれるメチオニンという必須アミノ酸がビタミンB1やビタミンCとともにアルコールの分解を助けてくれるからです♪ お酒の席ではぜひ枝豆を注文しましょー!