ソイとはどんな魚?味わいや値段は?食べ方・レシピのおすすめを紹介!
ソイはどんな魚か知っていますか?見聞きしたことがないという人も多いかもしれません。今回は、ソイの〈旬・産地〉など生態や値段・味わいなど特徴のほか、〈黒ソイ〉など種類も紹介します。ソイの捌き方や食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
黒ソイとよく似ていて見分けるのが難しいと言われているのがマゾイで、黒ソイと同様冬に旬を迎えます。マゾイは別名キツネメバルとも呼ばれ、黒ソイとマゾイの見分け方は口と目の間にある棘で、黒ソイは3本棘があるのに対しマゾイにはありません。
プロでも見分けるのが難しいため、市場では黒ソイとマゾイを区別せずにソイとして出荷されることも多いようです。マゾイは体長30cmから45cmと黒ソイよりもやや大きく、味わいは黒ソイよりも良いとされ人気です。刺身など生食も美味しいですが、加熱すると身離れがよくホロホロとした食感が楽しめます。
③シマゾイ
黄色みがかった魚体と背中の縞模様が特徴的なのが秋から冬にかけて旬を迎えるシマゾイで、生息する海域によって赤褐色や緑がかった魚体のシマゾイも存在します。マゾイと同様、口と目の間には棘がありません。黒ソイやマゾイと違い、魚体の色や縞模様で種類の判別が容易なため、市場では比較的認知度の高いソイだと言われています。
取り引き価格は黒ソイやマゾイに比べてやや低めです。安価で取り引きされますが、決して味が劣るわけではなく、黒ソイなどと同様に癖のない上品な白身の魚です。シマゾイの成魚は約30cmで、皮目に旨みがあると言われています。そのため刺身で食べる時には皮を引かず、湯引きにしたり皮目を軽く炙ったりして食べるのがおすすめです。
ソイの捌き方は?
ソイは身を食べて美味しいだけでなくアラからも良いだしが出るので、自宅で捌いて丸ごと味わうのがおすすめです。ソイを捌く手順は以下の通りです。
【捌く手順】
1.ウロコを取り水洗いする
2.胸ビレから包丁を入れ頭を落とし、腹を裂いて内臓を取り出す
3.腹側から中骨に沿って背骨まで包丁を入れ、背ビレ側からも骨に沿って包丁を入れる
4.尾の付け根を持ち背骨に沿って尾から頭側に向かって包丁を進め身をはがし、尾の方も切り離す
5.裏面も同様に身を下ろす
6.腹骨は包丁を寝かせるようにしてすき取る
7.皮を下にして置き尾側から皮と身の境目に包丁を入れ、皮を抑えて包丁を前後に動かしながら皮を引く
8.中心部に残っている骨は切り落とすか骨抜きで抜く
捌く際、ソイのヒレや口付近には鋭い棘があるので、ウロコを取る時に刺さらないように注意してください。また、身をはがす時は刃先が骨に当たる感覚を感じながら包丁をゆっくり進めると、骨に身が残らないでしょう。
ソイのアニサキス・寄生虫には注意
ソイにはアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があるので、捌いた身に寄生虫がついていないか必ず確認するようにしてください。生きているアニサキスを誤って食べてしまうと、激しい胃痛などを起こす可能性があります。
なお、アニサキスや寄生虫は加熱処理や冷凍処理を施すことで死滅するので、心配な場合は加熱して料理するか、生食する場合も48時間以上冷凍することをおすすめします。
(*アニサキスの見つけ方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ソイの食べ方・料理レシピのおすすめは?
ソイは刺身で食べるのはもちろんのこと、加熱してもフワフワと柔らかい食感で美味しく食べられます。癖がなく上品な白身なので色々な味付けに合う万能な魚です。ここではソイのおすすめの食べ方を5つ紹介します。
①ソイの刺身
新鮮なソイが手に入ったらぜひ試してほしいのが刺身です。ソイは北海道では刺身や寿司ネタとしてとても人気のある魚です。獲れたてのソイの身はプリプリと弾力があり、2、3日冷蔵庫で寝かせると熟成したソイの旨みが感じられます。
②ソイの炙り刺身
ソイは皮目も美味しいと言われる魚なので、皮を残したまま炙り刺身にするのもおすすめです。ソイの皮はやや厚めなので、しっかりと炙った方が良いでしょう。炙ることで香ばしさが加わり、皮を引いた刺身とはひと味違う美味しさが楽しめます。バーナーがない場合はガスコンロの火で炙っても大丈夫です。