ライ麦とは?全粒粉と違いある?栄養価やパンの作り方・レシピも紹介!
ライ麦がどんな穀物か知っていますか?最近ではライ麦入りのパンも増えています。今回は、ライ麦の〈栄養価・グルテン量・カロリー〉など特徴を全粒粉(小麦粉)と比較して紹介します。ライ麦パンの作り方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
違い③グルテンの含有量
全粒粉とライ麦にはグルテンの含有量に大きな違いがあります。グルテンとはグルテニンとグリアジンというタンパク質が水と混ざり合うことで作られるのですが、全粒粉にはこの両方が含まれています。全粒粉を含む小麦のタンパク質の8割以上は、グルテニンとグリアジンで出来ているのです。
一方ライ麦はグリアジンしか持っていないため、グルテンを形成することができません。そのため、ライ麦はグルテンフリーで身体に良い食材として人気があります。ですが、ライ麦にはグルテンが全く含まれていないわけではありません。アレルギーを持っている方は、ライ麦を食べるのを控えるか医師等に相談した方が良いでしょう。
違い④パン生地の仕上がり
全粒粉とライ麦では、パン生地や風味が異なります。全粒粉を含む小麦で作られた食パンのようなパンは、生地は柔らかくふわっとしていてソフトな食感です。一方ライ麦で作られたパンは、密度が高く、目が詰まっています。重量感のある仕上がりになり、噛み応えも十分です。独特の酸味もあり、小麦粉のパンでは得られない食感や風味が感じられます。
(*全粒粉とライ麦の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ライ麦パンの種類とは?
ライ麦パンの特徴について解説してきましたが、ライ麦パンには種類があることを知っていたでしょうか。ここからは、ライ麦パンにはどんな種類があり、どのように分類されるのか紹介します。
ライ麦パンはライ麦の含有比率によって5つに分類される
ライ麦パンは、ライ麦の含有率によって5種類に分けることができます。その5種類の名前と含有率は、以下の通りです。
・Roggenbrot(ロッゲンブロート):ライ麦比率90%以上
・Roggenmischbrot(ロッゲンミッシュブロー):ライ麦比率50%~90%未満
・Mischbrot(ミッシュブロート):ライ麦比率50%
・Weizenmischbrot(ヴァイツェンミッシュブロート):ライ麦比率10%~50%未満
・Weizenbrot(ヴァイツェンブロート)ライ麦比率10%未満
ライ麦パンの含有量によってパンの生地や風味も異なります。ロッゲンブロートのようなライ麦率が高いパンは、重くて固い生地になりライ麦独特の酸味が強いです。
反対にヴァイツェンブロートのようにライ麦があまり含まれていないパンは、ふわっとした軽い食感になり、生地も柔らかくなります。ライ麦の酸味も弱まり特有の酸っぱさがあまり感じられません。
ライ麦パンの作り方・レシピ
ライ麦パンは自宅でも作ることが出来ます。ここでは、ライ麦パンを作るのに必要な材料と作り方について説明します。参考レシピも紹介するので、美味しいライ麦パンを是非作ってみてください。
材料
基本的なライ麦パンを作るには、以下の材料を用意してください。
【6個分】
・強力粉200g
・ライ麦粉50g
・牛乳85g
・水85g
・ブラウンシュガー(砂糖)20g
・無塩バター20g
・塩5g
・ドライイースト4.5g
作り方・手順
ライ麦パンの作り方は、以下の通りです。
①ボウルに生地の材料を入れ、混ぜ合わせる
➁粉気がなくなったらボウルから出し、なめらかになるまでこねる
③ボウルに入れラップをし、発酵機能が付いたオーブンを使って40度で約30分一次発酵させる
④2倍の大きさに膨らんだら一度ボウルから出し、10分程置いてガス抜きをする
⑤ラップと濡れた付近を被せ、40度で約10分二次発酵させる
⑥オーブンから取り出した後、オーブンを200度に予熱する
⑦予熱200度で約15分焼く
ライ麦パンを上手に作るポイントは、こねる時間です。小麦粉で作られるパンと違ってライ麦パンは弾力が少なく、しっかりこねることが必要です。手やヘラ等を使って、生地がなめらかになるまで10~15分程こねてください。