中華のきのこ「フクロタケ」とは?どこに売ってる?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
フクロタケはどんなきのこか知っていますか?マッシュルームに似ていますが違いはあるのでしょうか?今回は、フクロタケの名前の由来や味わい・食感など特徴に加えて、どこに売っているのかや代用できるきのこの例も紹介します。フクロタケの中華料理への活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
フクロタケとは?マッシュルームと違いは?

フクロタケは、中国料理やタイ料理にはお馴染みのきのこですが、見たことはあっても名前まではわからない人が多いかもしれません。ここでは、フクロタケとはどんなきのこなのか、同じきのこのマッシュルームとの違いも併せて紹介します。
フクロタケは世界三大栽培用きのこの1つ
日本ではあまり馴染みのないフクロタケですが、実は世界各地で栽培されており、特に中国の南部や東南アジアで栽培が盛んに行われています。フクロタケは担子菌類の一種で、シイタケやマッシュルームと共に世界3大栽培きのこの1つです。
特に中国やタイでは需要が多く、きのこの生産量・消費量のランキングではマッシュルームなどに次いで5位前後に位置することが多いようです。
フクロタケの名前の由来
フクロタケは茶褐色の袋状の卵形で、きのこが傘をつぼめたような状態で袋の中に入っており、この袋状になっている形態がフクロタケと呼ばれる由来です。この傘は成長とともに大きくなっていき、やがては袋を破ってシイタケのようになります。
フクロタケの味わい・食感
生のフクロタケは濃厚な旨味と若干の甘みがある、とてもジューシーなきのこです。ぷるんとした独特な食感や味わいをいかして、中国料理やタイ料理に多く活用されます。特に旨味が詰まった生のフクロタケは、スープなどに活用すると美味しい出汁や風味が出ることから、世界3大スープのトムヤムクンなどのスープ料理には欠かせません。
おつまみ。とりあえずペペロンチーノにしておけばお酒のアテになっちゃうね〜
— おりえ (@orie13a) March 8, 2020
これは袋茸のペペロンチーノ🌶
作り方は(書くまでも無いくらいだけれども…)鍋にオリーブ油引いてニンニク薄切り熱して、香りが立ったらフクロタケ投入。赤唐辛子は種を除いて輪切り、塩胡椒、お醤油ちょっとで完成のやつ。 pic.twitter.com/uSwo3m4lir
いつも行く中華屋さんでおきまりの八宝菜定食‼️
— お野菜キューピット (@0831qp10) May 19, 2019
袋茸が美味しい✨
マッシュルーム、しいたけの次に生産量、消費量が多く世界三大栽培用キノコと言われているみたいです👀#お野菜キューピット #キノコ #袋茸 #きのこ #フクロタケ #中華 #定食 #ランチ #農業 #農家 #0831qp10 pic.twitter.com/uL5UUyuJ7D
フクロタケの栄養価・効能は?

フクロタケは栄養価が高い食材で、中国では薬膳きのことして使われています。低カロリーでダイエットに効果的な食材だと言われてるフクロウタケには、どんな栄養・効能があるのか見ていきましょう。
①β-Dグルカン
フクロタケには、きのこに多く含まれるβグルカンの一種であるβ-Dグルカンが含まれています。β-Dグルカンは食物繊維の一種ですが、抗腫瘍作用があり、白血病や骨髄腫・悪性リンパ腫など様々な癌を患う患者の感染症の予防に効果があると期待されている栄養成分です。
なお、βグルカンにも免疫力を活性化して身体を守る能力を向上させる働きがあります。また、アレルギー予防や改善効果も期待されているため、花粉症などのアレルギー症状に悩んでいる人に役立つ栄養成分です。
②ビタミンB1/2
フクロタケには水溶性ビタミンのビタミンB1・B2が含まれていて、糖質からエネルギーへの変換を促進する働きがあります。疲労回復や精神安定作用の効果があり、皮膚や粘膜の健康維持にも役立つ成分です。特にビタミンB2は子どもには必須な栄養素で、不足してしまうと成長遅滞に繋がるケースもあるので注意が必要です。(※1)(※2)
③カリウム
フクロタケにはミネラルの一種であるカリウムも含まれています。カリウムは余分なナトリウムを体外に排出させる働きがあり、その効能によって血圧の上昇を抑えるため、高血圧の予防に役立つ栄養素です。またカリウムの持つ体内の老廃物や有害物質の排出をサポートする効能により、デトックス効果やむくみの解消に効果が期待できます。(※3)
④食物繊維
フクロタケには不溶性食物繊維が含まれていて、腸内環境を整える効果とそれに伴う便秘の予防などのデトックス効果が期待できます。さらに噛みごたえがある不溶性食物繊維を含む食品は、よく噛むことで早食い・食べ過ぎ防止などに効果的です。
便秘が続くと代謝が落ちて痩せにくい体質になり、早食いも太る原因になることから、フクロタケはダイエットにも役立つ食品と言えます。(※4)
フクロタケはどこに売ってる?

日本のスーパーのきのこ売り場では、フクロタケを見かけたことがない人がほとんどでしょう。フクロタケを料理などに使いたい場合、一体どこで手に入れればよいのでしょうか。
スーパーには缶詰のフクロタケしか売っていない
フクロタケは日本のスーパーで手に入ることもありますが、スーパーには缶詰のフクロタケしか売っていないのが一般的です。生のフクロタケが日本のスーパーの店頭に並ばないわけは、日持ちしないからです。スーパーで売られているほとんどの缶詰が輸入品で、賞味期限の関係から水煮に加工されたものがほぼ100%を占めています。
生のフクロタケを購入したい場合は通販がおすすめ
生のフクロタケは、インターネット通販であれば日本国内でも購入が可能です。そのような商品は日持ちしないので収穫後新鮮なうちに冷凍し、さらに冷凍焼けを防ぐために真空パックにして販売されています。冷凍でもその味は生のものに引けを取らない美味しさです。
フクロタケは代用品は?マッシュルームは代わりになる?

フクロタケは独特な旨味や香りが特徴のきのこですが、他のきのこで代用できるのでしょうか。種類が違っても代用できる便利なきのこを見ていきましょう。
フクロタケは代用となるきのこの例
フクロタケの代用ができるきのこは、以下の通りです。
・マッシュルーム:濃厚な風味や旨味がある
・シメジ:濃厚な旨味とシャキシャキした歯ごたえ
・シイタケ:旨味たっぷりでジューシーな食感
・エリンギ:肉厚で弾力があるコリコリとした食感
・えのき:シンプルな味と独特の食感
・ひらたけ:くせのない豊かな香りとしっかりとした食感
・まいたけ:味や香り、歯触りが良い
・キクラゲ:弾力の良い食べ応えのある食感
栄養もたっぷりで色々な料理に重宝する様々なきのこが、フクロタケの代用として使えます。フクロタケのぷりぷりとした歯ごたえのある食感と濃厚な旨味などを再現できるでしょう。ただし見た目に関しては大きく異なるので、見た目も近づけたいのであればマッシュルームがおすすめです。
フクロタケの食べ方・中華料理レシピのおすすめ
フクロタケはさまざまな料理に活用できるので、手に入った時はぜひ色々な料理に活用してみてください。フクロタケは特に中華料理によく合うので、ここではフクロタケの食べ方・中華料理レシピのおすすめを紹介します。
①フクロタケの中華炒め
生のフクロタケを使ってごま油で炒め、オイスターソースなどで味付けした美味しい野菜炒めです。フクロタケから美味しい出汁が摂れることから中華料理やタイ料理ではスープなどに活用されますが、炒め物にしても独特の旨味と風味、食感が味わえます。
②中華味のきのこ炒め
ポイントは、中華料理には欠かせないオイスターソースなどの調味料を野菜を炒める前に混ぜ合わせておくことと、フクロタケや野菜を下茹でしておくことです。野菜を炒めてタレを絡めるだけで、フクロタケや野菜の旨味でおいしい中華を楽しめます。
③タイのスープ・トムカーガイ
トムヤムクンとよく似たタイのスープ料理であるトムカーガイのレシピです。トムヤムクンがエビを使うのに対してトムカーガイは鶏肉とガランガル、ココナッツミルクを使います。まろやかさの中にスパイスや酸味が効いたスープです。
フクロタケを食べてみよう
フクロタケは見た目が印象的で、味わいは風味豊かで独特の食感です。生のフクロタケは日本ではなかなか手に入りませんが、インターネット通販を活用すれば手に入れることができます。また、水煮の缶詰であればスーパーなどでも手に入れやすいので、手に入れた際はぜひ和食や中華料理など色々な料理で食べてみて下さい。