ブラックマッペとは?どんな「もやし」?味わい・栄養など特徴や食べ方のおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】「ブラックマッペ」という野菜を知っていますか?黒豆から作ったもやしの1種です。今回は、もやし「ブラックマッペ」の味わい・食感など特徴や、栄養価・効能なども紹介します。ブラックマッペの食べ方やレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ブラックマッペとは?
ブラックマッペはスーパーで見かけることはありますが、どのような食材かを知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、日本で、まだあまり知られていないブラックマッペについて紹介します。
ブラックマッペは黒豆から作ったもやし
ブラックマッペは黒豆から作ったもやしです。もやしは色々な豆から育てる野菜で、原料となる豆のほとんどを輸入に頼っています。世界各国から輸入した豆を日本で発芽させ育てた野菜がもやしです。
もやしの原料の豆は色々な品種がありますが、ブラックマッペの原料は主にタイやミャンマーで作られている黒豆で、インド料理のティファンやドーサの材料としても知られています。緑豆に近い品種で、乾燥した気候にも強い植物です。
もやしとして発芽させても豆の黒い皮が残るので、ブラックマッペは黒緑豆もやしや黒豆もやしという名前で販売されることもあります。他のもやしと同じように値段も安く、家計に優しい野菜です。
ブラックマッペの味わい・食感など特徴
ブラックマッペは、緑豆もやしや大豆もやしよりも豆の甘みが強いところが特徴です。軸は水分が少なく、シャキシャキした歯ごたえが感じられます。軸が細く、加熱してもしんなりしにくいもやしで、豆の部分には独特の風味があります。
Twitterの口コミ
ブラックマッペ。
細めの品質で甘みがあるのが特徴です。
よく流通している緑豆もやしとは異なります。
弱流水で洗浄し黒い豆殻を取り除く作業です😌
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ブラックマッペは黒豆といっても煮豆の黒豆に使われる品種よりも小ぶりで、小豆に近い品種の「ケツルアズキ」のもやしになります。
ブラックマッペ以外のもやしの種類は?
ブラックマッペ以外に、よく知られる代表的なもやしを紹介します。どのもやしも原料になる豆の品種が異なり、品種ごとに味わいや風味が変わります。それぞれのもやしの特徴をブラックマッペと比べてみましょう。
①緑豆もやし
緑豆もやしは、最も多く生産されているもやしで、原料となる緑豆は主に中国やミャンマー、タイで栽培されています。緑豆は「青小豆」という別名でも知られ、緑豆春雨の原料にも使われます。
ブラックマッペと比較すると、軸はやや太く、水分を含みみずみずしい味わいです。表面にはつやがあり、ビタミンCが豊富に含まれていて、炒めもののほか鍋の具材にもよく使われる日本でもなじみ深い品種です。
②大豆もやし
大豆もやしは、大豆を原料にしてつくられるもやしで、植物性たんぱく質が豊富です。さらに、大豆には含まれないビタミンCやブラックマッペや緑豆もやしよりもビタミンEが豊富に含まれているので、栄養価が高くて濃い豆の味が特徴です。
原料になる大豆の多くはアメリカやカナダ、中国から輸入されています。しかし、日本でも古くから栽培されていて、青森県の大鰐(おおわに)温泉の津軽伝統野菜のひとつにも数えられています。軸も太く、豆の食感もしっかり残るので歯ごたえを生かしたいときにおすすめです。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
津軽伝統野菜でもある大鰐温泉もやしは豆もやしとそばもやしの2種類があり、豆もやしの方は地域在来種の「小八豆」という大豆の品種からできたもやしになります。