イタリアのスープ「ズッパ」とは?種類や作り方・レシピのおすすめも紹介!
ズッパとはどんなスープ料理か知っていますか?ミネストローネやブイヤベースと混同している人も、案外多いかもしれません。今回は、ズッパの意味や代表的な種類を紹介します。ズッパの作り方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
ズッパとは?
ズッパはイタリア料理店ではよく見るメニューですが、どのような料理かを即答できる人は少数派かもしれません。イタリア料理店でフルコースを食べる際にも困らないように、ここではズッパの意味を説明します。
ズッパはイタリア語で「スープ」を意味する
ズッパとはイタリア語でスープを意味する言葉で、野菜や肉などをたくさん入れた具沢山の家庭料理のことです。ズッパはソップに分類される料理で、このソップとはスープやブイヨン、ソース、ワインなど液状のものにパンを浸して食べる料理をさします。スープにクルトンが入ることがありますが、イタリアのズッパにはさいの目切りしたパンを使うのが一般的です。
ズッパの種類は?
イタリアの家庭料理であるズッパは、スープの中に存在感のある具材が入っているのが特徴です。ズッパは使われている具材によって、いくつかの種類に分けることができます。ここでは、イタリア料理の中でも有名なズッパを5種類紹介します。
①ズッパ・ディ・ズッカ
出典: @taitos1120
イタリアでも人気の高いズッパ・ディ・ズッカはかぼちゃベースのスープで、以下のような具材が入ります。
・バターナッツ・スクワッシュ
・ニンジン
・じゃがいも
・玉ねぎ
バターナッツ・スクワッシュとはイタリア産のかぼちゃで、ヒョウタンのような形をしています。黄色い果肉はなめらかで、甘味にナッツの風味が加わった味わいです。バターナッツ・スクワッシュに甘味が出るニンジンや玉ねぎを加えていますが、塩を加えることで野菜の風味を引き出しているズッパです。
②ズッパ ・ディ ・ぺッシェ
ズッパ ・ディ ・ぺッシェは、イタリアの特産品である魚介をふんだんに使った魚のスープで、以下のような材料を用いています。
・白身魚
・ムール貝
・イカ
・白ワイン
・トマト缶
ズッパの中でもイタリアの漁師めしにあたるもので、パンの代わりにパスタを入れるところも少なくありません。味はフランス料理のブイヤベースに似ていますが、イタリアでは必ずしもハーブは使用しません。
③ズッパ ・ディ・レグーミ
ズッパ ・ディ・レグーミは野菜の中でも豆をメインとするスープで、以下のような具材が用いられます。
・ひよこ豆
・レンズ豆
・白いんげん豆
・玉ねぎ
・ニンジン
・じゃがいも
・ベーコン
・パンチェッタ
ズッパ ・ディ・レグーミは豆が柔らかくなるまで、じっくりと煮込む必要があります。材料を豆と同じ程度の大きさにカットするのが基本で、野菜だけを使って甘めに仕上げても、肉類やパスタを加えてボリュームをアップしても美味しいズッパです。
④パッパ・コル・ポモドーロ
出典: @kaorun6
パッパ・コル・ポモドーロはパンをトマトソースで煮込んだ、洋風おかゆともいえるイタリア・トスカーナ地方の家庭料理で、材料は以下の通りです。
・硬くなったパン
・トマト
・にんにく
・バジル
そもそもイタリアのズッパは硬くなったパンを有効活用するために生まれたのですが、パッパ・コル・ポモドーロこそその原形を汲んだ味わいです。イタリアでは塩を使わない、パーネ・トスカーナと呼ばれるパンを使い、塩コショウとエクストラバージンオイルだけで味付けます。